J53 竜神渓谷鯉のぼりまつり

1.動 機 
 竜神渓谷大吊り橋の鯉のぼり祭りが去年一昨年とコロナ対策で中止になったが、今年は3年ぶりに行われるとのニュースを聞いて、水戸の娘と孫と一緒に行くことで話がまとまり、連休中は混むだろう5月連休明けに4人で出かけた。孫の車で迎えに来てくれて、竜神大吊り橋の後も、道の駅かつら、道の駅みわと長いドライブで楽しませてくれた。
 茨城県常陸太田市の竜神大吊橋で、新緑の渓谷の上を1000匹のこいのぼりが泳ぐ「竜神峡鯉のぼりまつり」が29日に始まる。2020年と21年は新型コロナウイルス感染拡大で自粛しており開催は3年ぶり。長さ375メートルの橋に沿って2本のこいのぼりの橋が架かり、群泳する様子を楽しめる。期間は5月15日まで。
 竜神大吊橋は奥久慈県立自然公園に位置し、渓谷の中を流れる竜神川をせき止めた竜神ダムの上にかけられた歩行者専用の橋。コロナ前の2019年には鯉のぼりまつりの期間中に約4万4000人が訪れるなど、常陸太田市の誇るイベントの一つだ。常陸太田の特産品のそばなどを扱う物品市もあわせて開催する。
    竜神大吊橋の概要
 竜神大吊橋は全長446m、中央支間は375mもあり、歩行者専用としては「日本最大級」の長さの吊橋です。
このため、設計にあたっては、厳しい自然条件にも耐えるよう安全性に十分な注意をはらい、一度に3,500人もの人が渡っても大丈夫なように、細心の工夫が凝らされています。
 工法として、桁は横風にも強いトラスト補剛型式、ケーブルはパラレルワイヤーケーブルを採用した本格的な長大吊橋の形式で、架橋地点附近で100年に1回程度吹くと想定される30メートル/秒(10分間平均風速)の状況下で安全な設計になっています。

2.登山日、山域
 2022年5/6(金)竜神渓谷大吊り橋、道の駅かつら、道の駅みわ

3 山行記録
 水戸から孫の車が迎えに来てくれて、朝食後9時30分に我が家を出発、常陸太田を経由して県道33を北上、30キロ走って大吊り橋への道に入ると車の行列、上の駐車場はいっぱいかも知れないと途中の第3駐車場に車を入れた。車道脇の白線の外を歩いていくと、向かい側外柵の支柱には可愛いミニ鯉のぼりが泳いでいた。カーブの向こう側に森が現れて、その中に綺麗な藤の花が咲いていたので最初のシャッタを押した。
(路側の支柱にもミニ鯉のぼり10:46)
 カーブを回ると、眼の上に竜神川の向こう岸迄渡されたワイヤーに繋がれた鯉のぼり群、その先の道沿いにポールに繋がれた鯉のぼりの列も見えてきた。
(対岸と繋がるワイヤの鯉のぼりと路側の柱の鯉のぼり10:47)
 大吊り橋に近くなって車道の右側に移動すると、左に大吊り橋、右に対岸の山麓まで伸びるワイヤに繋がれた色とりどりの鯉のぼりの大放列が、樹林の緑を背景にして綺麗に見えていた。橋の長さは375mと云われ、これと比較すると鯉のぼりのワイヤの長さは500m以上ありそう。下にはダム湖の水面とダムと管理事務所の建物も見えていた。
(大吊り橋手前で車道の右側に移動1050)
(左に大吊り橋、右にこいのぼり、下に竜神ダム10:49)
 渡橋料を払って大吊り橋の入口入ると、橋の両側に約1000匹と云われる鯉のぼりの放列を見ることができた。鯉のぼりを左右両側に見られるのが嬉しかった。
(大吊り橋入口から10:59)
 橋の中ほどからダム側を眺めた写真です。鯉のぼりが泳ぐ姿が綺麗ですが、その下に見える竜神峡がV字谷と云われるのがよくわかります。
(竜神ダム側の眺め11:02)
 上流側のダム湖側の鯉のぼりも綺麗でした。
(竜神湖側の眺め11:03)
 大吊橋の中ほど迄くると、右の橋桁の一部が開閉できる出入り口になっていて、関係者以外立入禁止張り紙がしてあり、施錠されていた。バンジージャンプの出入口らしい。
(大吊橋の中央近く11:09)
 大吊橋の途中に数か所隙間が空いていて下が見えましたが、橋の中ほどにはガラス張りの覗き窓からは、下にバンジージャンプを準備するかごを見ることができた。 
(覗き窓からの眺め11:07)
(覗き窓からの眺め11:11)
 橋の上を歩いて対岸に近づくと、左前に展望台が見えてきた。展望台の周りには鯉のぼりのポールが林立していて、その上にも展望台があるらしく別の鯉のぼりのポールが見えている。橋と平行に張られたワイヤに繋がれた鯉のぼり群と3重奏になっている。
 橋の正面には、太いメインケーブルを支える格好のいい主塔、その向こうに竜神様が描かれたアンカレイジ(メインケーブルの張力を支える土台)、その下に白い柱で丸い屋根を支えている建物(木精の鐘)が見えている。これらの設備については、この後で別の写真を使って説明を加えています。
(左に展望台、上に上段展望台も・正面竜神様の下に木精の鐘11:10)
 対岸まで渡って、左前に見えていた展望台に入って大吊り橋を見返した。右には並行して鯉のぼりの列も見えている。
(展望台からの大吊り橋とダム11:24)
 展望台の真ん中にあった休憩舎で休んでいると、谷側の柵の方から「ああー!飛んだ!」の歓声。
 出てみると、大吊り橋の真ん中あたりからロープに繋がった人が空中を泳いでいた。パンジージャンプで100mもの落差を飛び込んだ勇者、下でしばらくブラブラ揺れてから引き揚げられ、次にも飛び込む勇者がいたが、途中の姿はシャッタが間に合わなかった。下で仰向けにぶら下がっている勇者の姿の写真が撮れていたのですが、下の写真で木の葉にくっつくように写っている勇者の姿が判りますか?
(展望台の休憩所)
(パンジージャンプ11:14)
 下の展望台から上の展望台に向かう途中で撮った写真です。右端に空色の主塔、二本のメインケーブルと、これに繋がっている竜神が描かれた土台アンカレイジ、その下に丸い屋根の竜神カリヨン、それらの左に幟の階段があり、その先に上の展望台の鯉のぼり群が見えます。
 竜神大吊橋 豆知識
  主 塔
吊橋の場合、ケーブルを支える鉄塔も大変重要です。約35ミリの大きさで、作業時は19分割して現場へ運び込まれたほど。箱型断面の強い力に耐える構造となっています。
この主塔は、竜神峡にちなんで「竜」をかたちどっており、この橋を美しい印象的なものにしています。
  ケーブル
補剛桁を支えるケーブルはまさに吊橋の生命といえます。
竜神大吊橋には、直径5ミリメートル、1本の張力が約3トンのピアノ線を1,159本束ねて作る、直径約19cmのケーブルを2本使用しています。このケーブル1本が、じつに約1,000tもの重さに耐えているのです。
  アンカレイジ
アンカレイジとは、吊り橋のメインケーブルを固定させる為の巨大なコンクリートブロックの事で、竜神大吊橋のアンカレイジは、1本1,100トンにもおよぶケーブルの張力を支えています。
ケーブル張力は、コンクリート中に埋め込まれたケーブルアンカーフレームを介してアンカレイジに伝えられ、自重により抵抗が生じます。このため、アンカレイジは岩盤に密着されるのです。ここには、2基合わせて約5,000立方メートルのコンクリートが使用されています。
(展望台から上の展望台へ11:24)
 竜神が描かれた土台の前まで登ると、土台の前も通路になっていて、すぐ目の前にアンカレイジの竜神像が大きく聳えるように立ってていた。一飲みにされそうな大迫力。
(目の前に見る巨大な竜神様11:30)
 通路を歩いて竜神アカレイジの前を通り過ぎると、木精の鐘(竜神カリヨン)を反対側の上から見ることができた。鯉のぼりは引き立て役になっている。
(木精の鐘を左上から11:31)
 元に戻って下を見ると、木精の鐘の屋根、主柱の向こうに展望台が見えている。展望台前後のポールの鯉のぼりと対岸に繋がるワイヤの鯉のぼりが重なり合って大混雑。
(竜神様ブロックの前から木精の鐘と展望台11:32)
 上の展望台に上がると、この展望台の周りにも鯉のぼりのポールがたっていた。
(上の展望台11:34)
 上の展望台の前に出ると、鯉のぼりの今日一番の絶景だった。左右のワイヤの鯉のぼりと下の展望台前後の鯉のぼりに大吊り橋本体とワイヤ、主柱が合わさって素晴らしい眺め。
(上の展望台から大吊り橋・鯉のぼりの絶景11:34)
 大吊り橋を渡り返すと、そこは第1駐車場、その向こう端にこちら側のアンカレイジがあり、こっちに描かれた竜神さまは漫画っぽい。この第1駐車場脇の物産センタのレストランに行列が出来ていたので、道の駅かつらのレストランで食事しようと、ここから第3駐車場まで歩いて下りて車で出発。
(大吊り橋を戻る11:50)
 御前山の道の駅かつらまで走ってお蕎麦の昼食、食後、道の駅裏の親水公園に出てお散歩した。那珂川大橋が格好良かった。
(親水公園から那珂川大橋13:57)
(親水公園お散歩)
 河原の遊歩道を歩いていると、下で若い二人連れが可愛い犬を連れお散歩していて、その犬が「ミミちゃん(水戸の前の愛犬)に似ていて可愛いいね。」など云いながら見ていると、犬が流れの中に入って行った。シャッターチャンス。
(水遊びのワンちゃん13:57)
 御前山の道の駅かつらから、和子の希望で美和村の道の駅みわまで北上して貰って、新鮮野菜やお花をいっぱい買い込んで、日立まで送り届けてもらった。お二人様、車の運転お世話様でした。
(道の駅みわ・北斗星)
(野菜や花がいっぱい)
 今回もアップにずいぶん時間が掛かってしまいましたが、次は、5月25日に二人で行った水戸の七ツ洞公園の様子を報告します。


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