111.弥太郎山と記念日の山921m峰

1.動 機
(記念日の山921m峰の三角点)
今年になって、我家の記念日の山を登ろうと決め、結婚記念日(大子石尊山421m)、一俊誕生日(きのこ山528m)、和子誕生日(会津丸山704m)、長女誕生日(山方石尊山308m)に登ってきたが、長男の誕生日921mが残っていた。候補に阿武隈の竜子山、会津の場良山と塩原の無名峰を探し当てていたが、天気予報が一番良かった塩原に登ることにした。弥太郎山1392mが921mの無名峰の上にあり、弥太郎山登山口の土平1100mまで塩那道路が開通しているという情報を得た。弥太郎山から921m峰に歩くと下り道になりらくちんでいいのだが、ガイド ブックでは「道がはっきりしないので初心者には無理」とあり、二人で歩いては危ないなと悩ませる。幸い、直前になって啓ちゃんとシモンさんが同行してくれることになり、このルートを歩くことに決定した。

2.データ
a)山域:弥太郎山(1392m)、無名峰(921m)
b)登山日:2004/11/04(木)晴
c)コースタイム: 
日立森山5:50 = 7:10馬頭道の駅7:30 = 8:45 塩原福渡 8:50 = 9:15土平9:25 ---- 9:55 9号鉄塔 10:00 ---- 10:50 8号鉄塔 11:00 ---- 11:55 弥太郎山 11:25 ---- 11:30 7号鉄塔 ---- 12:00 1213m峰麓12:10 ---- 13:50 安戸山分岐 13:55 ---- 15:00 977m峰 ---- 15:25 921m峰 15:30 ---- 16: 20 塩原福渡 16:25 = 16:50 土平17:00 = 17:20 七つ石駐車場17:30 = 19:45日立森山
d)同行者:啓ちゃん、シモンさん、和子
e)地形図:1/25000 「塩原」、山渓「栃木県の山」No.5

3.山行記録
早朝に我家に来た啓ちゃんを乗せて、3人で日立を6時前に出発して、馬頭道の駅に7時過ぎに到着した。朝ご飯のおにぎりを頬張っているうちに、間もなく到着したシモン車と合流して7時30分に出発、8時45分に塩原福渡の天狗岩近くの駐車場に着いた。ここにシモン車を置いて、川本車で土平に向かった。塩那道路のジグザグを登っていくと、木々は綺麗に紅葉しており、その向こうに塩原の街並やどっしりとした高原山、その右に荒海山などの会津の山が見え始めて美しい。長いことこの立派な道を通行止めにしていたのは勿体ないことだったなと思いながら、展望スペースに駐車して写真を撮る。迂闊にも今日は私のリュックにカメラを入れ忘れて、写真は全部シモンさんにお願いする。

数回アップダウンを繰り返して、8号鉄塔の下に着き、鉄塔まで寄り道して展望する。虹が一段と綺麗になっていた。ここから少し下って遊歩道を離れて7号鉄塔の監視路に入り、ジグザグのきつい急登を120m登って7号鉄塔に着いた。ここに弥太郎山と書いた小さな道標を見つけ、右の笹薮に隠れた踏み跡を辿って弥太郎山山頂に登り着いた。ガイドブックでは展望は良くないとあったが、360°展望があり、天候がよければ安達太良あたりまで視界の中に入りそうだった。ここで昼食をとって、来年の登山計画などに花を咲かせた。

ここから問題の921m峰への下りが始まった。まず、7号鉄塔に引き返し、6号鉄塔へ監視路を進んだが、なかなか遊歩道に合流しない。南方向にのびる尾根のところで、エイヤッと監視路を離れて尾根方向に進むと遊歩道に入ることが出来た。遊歩道といっても今は歩く人も殆どない様で、かすかに踏み跡が残っているだけだった。それでも1171mのピークを右手に巻いて進み、八汐ダムが見え始める1213m峰の麓までは、何とか道らしきところを歩くことが出来た。ここで一休みしてから、その先でばったりと踏み跡が途絶えてしまった。地形図では1213m峰を巻きながら遊歩道が書いてあるので、それを頼りに藪を漕ぎながら進んだが、遊歩道らしき踏み跡は見つからなかった。現在位置の確認がだんだんと怪しくなってきて、目の前の尾根を地形図の尾根筋と早合点して谷に下りてみたり、八汐ダム堰堤の見え方が腑に落ちないと言いながら進んで「安戸山へ2.6km」の道標に出くわして尾根を一つ間違えていることにやっと気付いて引き返したり、977m峰の手前で921m峰への道に出くわすまで延々3時間さ迷い歩いた。、道がはっきりしていれば1時間足らずで歩けそうな距離を2時間ロスした。
977m峰からははっきりした道になり、元気を取り戻して歩いた。921m峰に着くと三角点は綺麗な紅葉に囲まれていた。ここで証拠写真を撮ってもらい、街までの400mを一気に下った。急勾配の坂道を直線的に下ったのできつかったが、途中大きなムラサキシメジをたくさん収穫した。国道近くに下りて、国道に平行に伸びる登山道を500mあるいて福渡の駐車場についた。下山車で土平まで送ってもらい、2台の車は七つ石の駐車場まで帰って来た。啓ちゃんと和子は土平には登らず、この駐車場の足湯で休んでいた。
今回の山行は、危惧したとおり途中の遊歩道が消えていて、啓ちゃんとシモンさんには随分苦労してもらったが、高原山などの展望が素晴らしく、途中の紅葉は真っ盛りで綺麗であり、高級キノコのムラサキシメジの付録もあったりして嬉しい登山でした。




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