112.シモン山と亀ケ淵の無名峰

1.動 機
(亀ケ淵340m無名峰)
62会ハイキングの11月例会として、「地形図大中宿の中の中武生にある無名峰(554.9m三角点の山:通称シモン山)に登り、そこから尾根を降って亀ヶ淵方面へ抜けるルートで少し藪漕ぎあり、コースタイム4〜5時間、時間があれば亀ヶ淵の340m無名峰にも登っても良い。下見に参加希望の方は連絡ください。(車2台配置して武生林道の車道歩きを省略したい)」との案内があった。このルートは3年前に連れて歩いてもらって、紅葉がとても綺麗だった好印象があり、もう一度歩きたかった山である。本番の日程によっては参加できない恐れもあるので、下見にくっ ついて歩いた。

2.データ
a)山域:シモン山(555m)、亀ケ淵無名峰(340m)
b)登山日:2004/11/07(日)晴
c)コースタイム: 
日立8:10 = 8:45水府物産所8:55 = 9:05下武生公民館9:10= 9:20シモン山登山口9:25 ---- 9:40 シモン山三角点 9:45 ---- 10:15 444m峰 10:35 ---- 11:00小ピーク(昼食)11:30 ---- 12:05 尾根先端12:15 ---- 12:25 鞍部 ---- 12:45 亀ケ淵無名峰 13:00 ---- 13:55亀ケ淵14:05 ---- 14:45 下武生公民館 14:50 = 15:00シモン山登山口15:05 = 15:30水府物産所15:40= 16:10日立
d)同行者:小佐野さん、下山さん、和子
e)地形図:1/25000 「大仲宿」

3.山行記録
集合時間8時45分丁度に水府物産所に着くと、下山さんは既に到着、その横に小佐野さんもにこにこと待っていた。小佐野さんは本番当日都合が悪く参加できなくなったので下見で歩くことにしたとのこと。二人の健脚者と一緒では我家が足を引っ張りそうである。10分ほどで下武生公民館に着いたが、立派な建物で、広い駐車スペースと水洗トイレ付きである。下山車と小佐野車はここに置いて、川本車に4人乗って武生林道を10分ほど走り、シモン山登山口近くの路肩に駐車して歩き始めた。
尾根に出るまで少し急登があったが、尾根道は快調に歩き、ムラサキシメジも一本収穫して15分ほどでシモン山三角点に到着した。樹間に男体山の独特の山容を眺めて一息入れ、証拠写真をとって歩き始める。シモン山を過ぎるとカエデの木が多くなる。気持ちよく紅葉狩をしながら歩きたい場所だが、残念ながら葉はまだ緑で紅葉の盛りは10日から2週間先になりそうだった。ピークの赤い石柱を越えると急坂になるが、これをこなすと歩きやすい平坦な道になり、30分で展望の良い444m峰につく。振返るとシモン山の尖った形があり、男体山や篭岩山も良く見える。じっくりと山名同定をする。さらにカエデの木の多い比較的なだらかな道を30分歩いて展望の良いピークで昼食をとった。明山や篭岩のキレットも良く見えた。
ここから道が定かでなくなる。定かでない踏跡を歩くうちに数箇所に分岐があるが、誤った方向に入ると進退窮まるという。迷い込んだことがあるから分かるのだろうが、それにしても良く覚えているものだ。下山さんしか歩けないルートである。、自分でも歩けるように、本番では分岐場所にテープを取り付けながら歩くことにしよう。
食事のピ−クからの下りは急な崖の下りになる。こんな下りが数箇所あって、下山さんと小佐野さんが先に行くから下りる気になるが、一人では引き返したくなりそうだ。3年前に歩いたときはそれほど感じなかったのか怖かった記憶はないのだが、今回はやけに急坂に見えてしようがなかった。それだけ年を取ったということだろうか。
崖を下りたところにミスミソウの株が数個あった。イワウチワもあちこちにあり、新潟まで出かけなくてもミスミソウを見ることができるのなら春にも来て見たいものだ。
ルートの終点にくると亀ケ淵の無名峰が眼前に迫ってきたが、尾根はまだ西に続いている。尾根を進まないで斜面の急坂を下りるのだという。試しに尾根を進んでみたが、5分も進まないうちにどちらを向いても急坂になって進行不能になりそうだった。それに竜神峡の谷底に下りてしまってはまた登り返すのが大変だ。急斜面を笹や小さな木にしがみつきながら10分下ると、竜神川と武生神社を結ぶ破線の道の峠に出た。
目の前に亀ヶ淵の340m無名峰が立ちはだかっている。「時間もまだ早いから登ってみるか」と誘われ、なかなか登れない山なので二つ返事で「登ろう」と返事したが、和子には睨まれたようだった。
こちら側から登るのは下山さんも初めてだとのことだったが、登り坂は今まで登ったこともないような急坂だったが、一応はっきりとした踏み跡がついていた。20分ほどで山頂に着いたが、360°の展望があり気持ちがよかった。シモン山の山頂から下ってきた山並みが一目で見ることが出来た。よくもここまで歩いてきたものだが、あちこちにあった難所も樹木に隠れて快適なルートに見えた。目の前の明山の山頂には2本の木の間に登山者の姿も確認できた。2度と登れそうにない山なので、貴重な証拠写真を撮った。
下りは登ってきた急坂を避けて、亀ケ淵の方向に下りた。分岐が何箇所もあったが、一度誤った方向に進んだとき物凄い崖の上に出てしまい、急坂を登り返すことになった。そちらにしっかりとした踏み跡があるということは、多くの登山者が度々迷い込んでは引き返したということだろう。小さな山なのに、歩けるルートは決まっていて、それを外れることを許さない厳しい山なのだ。
20分で亀ケ淵から三葉峠へのルートに下り着き、ここからは一般のハイキングコースを歩き40分で駐車場所の下武生公民館に着いた。下山車で登山口の川本車まで送ってもらった。帰りに直販店で野菜を買いこんで帰った。



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