113.シモン山と亀ケ淵の無名峰(下山学校)

1.動 機
(亀ケ淵無名峰にて、三澤さん撮影)
62会ハイキングの11月例会として、地形図大中宿の中武生にある無名峰(554.9m:通称シモン山)に登り、踏み跡も定かでない藪っぽい尾根を歩き、また亀ヶ淵無名峰への急坂を上り下りして亀ヶ淵に下りる藪漕ぎルートを歩いた。「下見で歩いたのだから今回は川本がトップを歩け」と指示されて初めてリーダを勤めたが、2日前に歩いたばかりなのに、2回尾根を間違えて引き返す羽目になった。私の粗忽さもあるが、このコースがそれだけ難しいルートなのだと思いたい。


2.データ
a)山域:シモン山(555m)、亀ケ淵無名峰(340m)
b)登山日:2004/11/09(火)晴
c)コースタイム: 
日立8:00 = 8:30水府物産所9:00 = 9:15下武生公民館9:20= 9:30シモン山登山口9:35 ---- 9:55 シモン山三角点 10:05 ---- 10:40 444m峰 10:50 ---- 11:25小ピーク(昼食)12:00 ---- 13:00 鞍部 ---- 13:25 亀ケ淵無名峰 13:40 ---- 14:10亀ケ淵14:15 ---- 14:55 宝剣洞展望台15:05
d)同行者:下山夫妻、小林弘夫妻、大矢夫妻、小林啓さん、三澤さん、和子
e)地形図:1/25000 「大仲宿」

3.山行記録
集合時間より15分も早く8時30分に水府物産所に着いたが、大矢さん、小林啓治さんが既に到着していた。すぐにみんな揃って、下山先生からルートの説明があった。小林弘昌さんから珍しいアピオス、下山さんからカボスのおすそ分けがあったりし、9時に揃って出発して15分ほどで下武生公民館に着いた。下山車、小林啓車、三澤車をここに置いて、川本車、大矢車、小林弘車の3台に全員が乗って武生林道を走り、シモン山登山口近くの路肩に駐車した。
ここで、「もう2回もこのコースを連れて歩いたのだから、今回は川本がリーダをやれ」と先生からの厳命だった。色々書き込んでいた前回持参した地形図がどこにもない。机の上に置いたままポケットに入れるのを忘れてきたようだ。先ず減点である。大矢夫人持参の地形図を借用して出発した。
歩き始めてすぐに尾根に登るところで、足元の坂が滑って先日よりもやけに歩きにくい。早速ルートの見間違いで、少し尾根に早く上がりすぎた。みんな先生の修正に従って本道を進んだが、小林弘夫妻は私の後に続いて歩いて苦労して斜面を登ってこられた。出発して10分でもう隊列が分裂した。あとの尾根道は順調に歩いて予定通り20分でシモン山三角点に到着した。一息入れて、全員揃っての証拠写真をとって歩き始める。
シモン山を過ぎると、周りの雑木林が色づき始めていて気持ちが良い。双耳峰の一方の赤い石柱を越えて、30分歩いて次のピーク444m峰につく。振返るとシモン山の尖った形があり、男体山や篭岩山も良く見える。ゆっくりと眺めながら休憩する。さらにカエデの木の多い比較的なだらかな道を30分歩いて展望の良いピークについた。明山や篭岩山のキレットも良く見えた。
ここで11時25分、昼食にする。思い思いに陣取って持参の弁当を食べたが、小林啓治さんは持参したバーナ、鍋、水でみんなのおつゆを作ってくれた。マツタケの香りがする熱いおつゆが有難い。いつもはリュックが一番軽い啓ちゃんだが、先日「三岩山」に避難所泊の山登りに行って、重いリュックも平気になったようだ。
ここから踏み跡が定かでなくなる。誤った方向に入ると進退窮まるという話なので、次の山行で間違えないようにと分岐ごとに赤いビニルテープを巻きつけて歩いた。先生が「地図を良く見て歩かなければ勉強にならない。テープを貼るなど心がけが良くない」と独り言を言っているのが聞こえたとのこと。
昼食のピ−クからは亀ケ淵の無名峰まで、数箇所急な崖の下りがあって、皆さんが無事通れるか心配していたのだが、さすが皆さんベテラン、難なくこなされて杞憂であった。失礼な心配をしたものだ。
尾根ルートの終点に来て、竜神川と武生神社を結ぶ破線の道の峠への下りになる。急斜面を笹や小さな木にしがみつきながら10分下って峠に出た。
目の前に亀ヶ淵の340m無名峰への登りの崖が立ちはだかっている。崖を目の前にして、「この崖を登って無名峰に登ってみるか、このまま竜神川に下りて武生神社に戻るか」協議した。皆さん、「登りたいのは山々なれど、この崖を攀じ登るのはきついな」と意見は半々。二手に分ける提案をしたが、先生の判断で全員揃って無名峰に登ることになった。登ってみると、最初の取り付きこそ怪しげだったが、登山道は急坂だがしっかりしていてゆっくり登れば危険はなく、25分で全員揃って山頂に登ることが出来た。北方向にはシモン山から延々と下ってきた山並みが一目で見ることが出来た。南方の目の前に明山の山頂、東方にはふるさと村の上遥かに高鈴山の塔も確認できた。ふるさと村の左方に宝剣洞展望台が見え、「あそこまで登り返すのか」と嘆く声が聞こえた。
下りは亀ケ淵の方向に下ったが、一度歩いたせいか先日よりも楽な道に思えた。2箇所の分岐は間違えないで無事に亀ケ淵直前まで下ったが、直前に左の踏み跡に入り込んでしまい、そのまま付いてきた5人の人には滑りやすい道で苦労を掛けた。
竜神峡の淵の脇で小休止して、一日藪漕ぎと急坂の上り下りで疲れた身体を休めた。ここからは今日はじめての一般ハイキングコースを歩いて、40分で武生林道に着いた。宝剣洞展望台に登って展望を楽しんだ。明山の下の竜神谷に無名峰の尖った山容が沈んでいた。無名峰の斜面はどう見ても45度以上に見えた。 駐車場所の下武生公民館に着いて、3人の運転者は小林啓車で登山口まで送ってもらい、公民館に車で戻って解散した。



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