116.栃木の里山歩き(安戸山、鶏岳、茶臼山−毘沙門山)

1.動 機
啓ちゃんから、「いつもの那須の豪華で安い宿に泊まれるから那須の山に行こう。コースはまかせる」と誘いがあった。「栃木の山120」の中からまだ歩いたことのない山を選んだ。1日目は塩原の入口で目立って見える安戸山とし、2日目は塩谷町の独立峰鶏岳に決め、2日目は物足りないので、鶏岳近くの富士山をついでにと考えていた。下山夫妻も参加できることになり、茶臼山−毘沙門山のルートの提案が出てきてこれに決めた。

2.データ
a)山域:安戸山(777m)、鶏岳(668m)、茶臼山(517m)、毘沙門山(587m)
b)登山日:2004/11/22(月)23(火)晴
c)コースタイム: 
22日:日立7:30 = 8:50馬頭道の駅9:00 = 9:45塩原道の駅9:55 = 10:00蟇沼公民館10:05 ---- 10:55 二本杉11:00 ---- 11:35 小広場(昼食) 12:05 ---- 12:30安戸山 12:55 ---- 14:20 #39鉄塔14:30 ---- 15:15 塩原道の駅 = 15:20蟇沼公民館 = 15:30 塩原道の駅15:50 = 16:20 那須宿舎
23日:那須宿舎8:50= 10:30鶏岳林道登山口10:35 ---- 11:20鶏岳山頂11:50 ---- 12:15鶏岳林道登山口12:25 = 12:45とびこみ屋(昼食) 13:05 = 13:25 毘沙門山登山口 = 13:40茶臼山登山口 ---- 13:50 茶臼山13:55 ---- 14:15 テレビ中継所の山14:20 ---- 14:50毘沙門山14:55 ---- 15:25毘沙門山登山口 = 15:35 茶臼山登山口 = 15:45毘沙門山登山口15:50= 18:30 日立
d)同行者:下山夫妻、小林啓、和子
e)地形図:1/25000「関谷」、「玉生」、「今市」、「栃木の山120」No.12、23、42

3.山行記録
a)安戸山
朝我家に来た啓ちゃんを乗せて、3人で日立を7時30分に出発して、馬頭道の駅で待っていた下山夫妻と合流した。安戸山が目の前に見える塩原道の駅に下山車を置いて、川本車に5人乗って登山口の蟇沼に向かった。登山口近くの蟇沼公民館の広い駐車場に駐車して、10時過ぎに歩き始めた。
砂利道を5分歩くと、貯水タンクと鎮守様が現れ、ガイドブック通りに駐車スペースもあったが、ここまで相当の悪路だったので、公民館に駐車したのは正解だった。沢を渡ると登山道らしくなり、杉林の中をジグザグに登っていった。50分で大きな二本杉のところに着いて休憩し、さらに林道に出て30分歩いて小広場で早めの昼弁当にした。
小広場からすぐのところに「安戸山へ」の指標を見つけて、林道から分かれて登山道に入った。尾根までは緩やかに登ったが、尾根道はきつい急登だった。岩交じりの急坂にはイワウチワの葉があちこちに見られ、春には見事な花を咲かせることだろうと思われた。喘ぎながら登った安戸山山頂は樹木に囲まれて展望はなかったが、登ってきた方向を振返ると先日登った弥太郎山が見えていた。
ガイドブックでは、ここから来た道を引き返すようになっているが、地形図には破線の道は書いてないが、歩き易そうな尾根が1055m峰を越えて南東に続いている。長い林道歩きを省略でき時間の節約にもなるので、藪漕ぎ覚悟で歩き始めた。案ずるより生むが易しで、尾根伝いにしっかりとした踏み跡が続いていて、快適に歩いてダム工事道路近くで林道に下りることができた。途中には伐採地もあって、大間々台から高原山にかけての見事な展望を楽しむ付録まで付いた。
ここからはガイドブックの案内にしたがって下り、観光りんご園越しに安戸山を振返りながら、塩原道の駅に帰った。ここから那須の宿まではわずか20km。ゆっくりと温泉と食事とおしゃべりを楽しんだ。

b)鶏岳
8時からの朝食をゆっくりと済ませて、塩谷町に向かう。途中、那須連山や安戸山の見事な展望を楽しみながら走って、1時間半で登山口の西古屋部落に到着した。独立峰の鶏岳が鶏頂山と並んで見えて嬉しくなった。土地のおばあさんに道を尋ねると、駐車場所もあるから林道まで車で入った方が良いよと勧められる。次に「茶臼山から毘沙門山」コースをもう一つ歩くことを考えると、時間も節約したくてお言葉に従う。林道からの登山口には立派な指標も立っていた。先客が1台あったが、路側に駐車して歩き始めた。
初めから結構な急登だったが、中腹では真っ赤に紅葉したカエデの群落が出迎えてくれた。ここから45°ぐらいの物凄い急登になり、ガレバもあって気を遣ったが、立木やロープに掴まりながら攀じ登って45分で山頂に到着した。ここの山頂からは日光の山々の広い展望が開けており、反対方向に少し下ると高原山も展望できた。短時間の登山でこんなに素晴らしい展望が得られるこの山は嬉しい山である。ゆっくりと展望を楽しんで、登ってきた急坂を慎重に引き返して、25分で林道に下り着いた。

c)茶臼山から毘沙門山












鶏岳を下りた時刻はすでに12時を過ぎていた。茶臼山から毘沙門山へ抜けるルートの歩行時間は、ガイドブックでは2時間20分とあり、暗くなる前、4時ごろまでに下山するためには、結構忙しいことになった。途中の食堂で忙しく昼ごはんを食べて、県道青柳今市線の毘沙門山登山口に下山車を置いて、川本車でR121号沿いの茶臼山登山口に移動して13時40分に歩き始めた。
トップを治子さんが歩いたが、急登にもかかわらず物凄いスピードで登って10分で茶臼山と手書きの看板のあるピークに着いた。みんな汗を拭いて、ここを茶臼山として証拠写真だけを撮って次に向かったが、治子さんでは速過ぎると、ここからは啓ちゃんがトップを代わった。啓ちゃんに代わってもペースは落ちることはなく、1時間35分で毘沙門山を越えてゴールしたのでした。2人のご婦人は元気真っ盛りである。 二つ目のピークが茶臼山になっているのだが、どこにも看板はなかった。稜線を歩いていくつかのピークを越えてテレビ中継所のあるピーク手前の分岐についた。山頂への急坂を登ると展望が良いという記事だったのだが、すでに周りの樹木が大きくなって視界を遮っていて展望はよくなかった。ガイドブックでは手前の分岐に引き返して巻き道を進むようになっているが、先にすすむ踏み跡があった。私は違う尾根を下りてしまうような気がして、啓ちゃんと和子と一緒にガイド通りに引き返したが、地形の読みに自信のある下山夫妻は先に進んだ。巻き道を進んだ先には下山夫妻が待っており、先ほどの山頂がすぐ目の前に見えていた。3人はトラバースを余分に歩けて面白かったと負け惜しみを言うしかない。
次は最後のピーク、今日の最高峰、587mの毘沙門山だった。急登を登ると展望台のような山頂で、午前中に登った鶏岳が綺麗に見えていた。この時間になると残念ながら霞がかかってきて、遠くの山は見ることは出来なかった。
県道に下りて、下山車で茶臼山登山口まで送ってもらう車窓からは、縦走してきた茶臼山から毘沙門山までの長い稜線が綺麗に見えていた。



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