H05.宮城蔵王
(コマクサ求めて)

1.動 機
 退職してからヤマケイ「茨城の山」完登を目指して茨城の低山ばかりを歩いていたので、久しぶりに可愛い花を見たくなって先日の23、24日に八甲田・秋田駒のツアーに参加した。ところが二日目が悪天候で秋田駒登山が中止になり、高山植物の女王コマクサを見ることができなかったのが心残りになった。蔵王の駒草平や名号峰にコマクサが多いとの情報を得て、刈田岳から名号峰まで縦走する計画を立てて、お天気のいい日を選んでコマクサのリベンジに蔵王まで出かけることになった。

2.データ
a)山域:刈田岳(1758m)、熊野岳1841m)、名号峰(1491m)
b)登山日:2000/07/27(木)晴後曇
c)コースタイム:日立自宅 6:55 = 7:05 日立南IC = 9:20 白石IC = 10:00 駒草平 10:30 = 10:45 刈田岳駐車場 ---- 13:15 刈田岳13:25 ---- 11:05 馬の背 ---- 12:00 熊野岳(昼食) 12:30 ---- 14:00 名号峰 14:10 ---- 14:50 自然園 ---- 16:30 刈田岳 16:40 ---- 16:50 刈田岳駐車場 17:00 = 18:00 白石IC = 18:40 安達太良PA(夕食) 19:10 = 20:30 日立北IC = 21:00 日立自宅
(宮城蔵王ルート)
(宮城蔵王ルートの標高差)

d)同行者: 和子
e)地形図:「蔵王山」

3.山行記録
 朝起きて天気予報を見ると「蔵王は一日中晴れ!」、すぐに準備して7時前に出発した。日立南ICから常磐道を北上、磐越道、東北道を走って白石ICでR4に下り、R12からエコーラインのくねくね道を登って目的地の駒草平に着いたのは丁度10時だった。

 駒草平は展望がよく、蔵王連峰の山並みが広がって見事だった。駐車場わきの崖っぷちに展望台があり、その先はかなり深い谷になっていて、蔵王の水を集めて流れ落ちる不帰の滝が見えて見事な眺めだった。
 遊歩道わきの足元には名前の通りにコマクサの株ががところどころにあって気品のある花をつけていた。目的の花を見られてまずは満足。
(不帰の滝)
(コマクサ)

 遊歩道が右奥の方に延びていたので、駒草平の名前の通りにもっとたくさんのコマクサが見られるかと思って突き当りまで歩いてみたが、期待したほどの群生は見られなかった。展望も多少眺めの角度が変わるが、それほど大きく景色が変化するわけではなく蔵王連峰の写真を撮って車に戻って次に向かった。
(駒草平からの蔵王連峰)

 刈田岳から名号峰まで縦走する予定だと、登山者なら刈田岳へエコーラインから歩き始めるのが普通だろうが、今日は茨城からきて日帰りするので忙しい。ハイラインの通行料金を払って刈田岳山頂直下まで車で登った。
 終点の駐車場でトイレを使い、縦走路まで歩いて刈田岳山頂に登り、写真は後回しにして馬の背に向かうと、すぐに右下にお釜が見えてきた。崖に囲まれた丸い湖面のエメラルド色が綺麗だった。
 右手にお釜を見下ろしながら馬の背の道を北上、分岐点から熊野岳に入った。蔵王連峰の最高峰の熊野岳に登りついて証拠写真を撮って弁当を広げた。熊野岳にもコマクサが咲いていて喜ばせてくれた。
(馬の背からお釜)
(熊野岳)

 熊野岳から縦走路に戻って自然園に下っていく。がれ場のあちこちにコマクサの群生地があった。自然園は大きな岩々が重なって庭園のような雰囲気、でもハイマツばかりで花が少ない感じ、ここは帰りに休むことにして先を急いだ。自然園から追分、名号峰と木々の繁る道で展望なく、どこまで行っても名号峰は見えて来なくて気分的に随分と疲れた。
 やっと辿り着いた名号峰の山頂は潅木が繁っていて、あまり眺めは良くなかった。それでも目標のコマクサの花は山頂手前の裸地に咲いていた。花崗岩の白い砂礫の斜面に駒草平や熊野岳よりも薄い色のコマクサが綺麗だった。
(名号峰)
(白いコマクサ)

 道沿いのハクサンチドリやカラマツソウを愛でながら自然園まで引き返して一回り、写真が残っていないところを見ると、余り印象深いところではなかったのだろう。
 刈田岳まで引き返したころはガスが出てきて、朝ほどの好展望は得られなかった。証拠写真だけ撮って駐車場へ下り、時刻はもう17時近い、一路日立に向かって車を走らせた。途中、安達太良SAで夕食をとり、日立北ICで高速を下りて我が家に着いたのは夜の9時だった。蔵王まで日帰り、元気でしたねえ。
(ハクサンチドリ)
(刈田岳)






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