H14.奥白根山・高山

1.動 機
 2001年は茨城新聞社刊 岡野重一著「茨城と近県の山」完登を目指してせっせとピークハントしている時期で、その中の中禅寺湖湖畔の高山という山に登ることになった。高山自体は標高差300mの登りで簡単そうな山なので、これだけで日光まで出かけるのは勿体ない。抱き合わせに登る山として近くにあって登り甲斐がありそうな奥白根山が選ばれた。百名山は付け足しの山だった。

2.データ
a)山域:奥白根山(2578m)、高山(1668m)
b)登山日:2001/07/04(水)晴、05(木)
c)日程:
07/04:日立自宅 = 滝上P 11:25 ---- 12:30 高山 12:50 ---- 14:50 滝上P = 湯元(泊)
07/05:湯元 = 菅沼登山口 8:05 ---- 10:55 奥白根山頂 11:20 ---- 五色沼 ---- 15:05 菅沼登山口 = 日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:「男体山」

3.山行記録
1日目:高山
コースタイム:日立自宅 7:50 = 11:20 竜頭滝上P 11:25 ---- 11:45 尾根 ---- 12:30 高山山頂 12:50 ---- 13:15 千手ヶ浜分岐 ---- 13:40 柳沢林道 ---- 14:05 戦場ヶ原展望台 14:10 ---- 14:50 竜頭滝上P 15:30 = 戦場ヶ原展望台 = 15:40 レイクイン日光(泊)

 「中禅寺湖と戦場ヶ原に挟まれた、高原の風情満喫の静かなコース」がガイドブックの謳い文句で、つつじなどの花が綺麗な山らしい。7月に入るとつつじはお終いだが、今年のうちに茨城と近県の山を完登するためには来年までは待ってはおれない。とにかく今回登ってしまおうと、次の日に近くの奥白根山に登ることにして、湯元温泉に宿を予約した。
 北関東道がまだない頃、一般道を3時間近く走って竜頭の滝駐車場に着いて売店展望台から渦巻く滝を見物しながら一休み、次いで滝の上に回って滝上駐車場に車を入れた。男体山がすぐ近くに聳えている。駐車場の脇からは湯の川の急流が見下ろせた。
(竜頭滝上駐車場)
(湯の川)

 ガイドブックでは高山へはこの滝上駐車場から歩くようになっている。道はなだらかで視界は利かないが、緑の中を歩くのは気持ちがいい。尾根に取りついたら少し登山道らしくなり、周りにはつつじの木が多く見られたが、やはり花期は終わっていて緑の中の登山が続いた。山頂近くなって少し急登があり、樹間から男体山や戦場ヶ原がうかがえるところがあったが、1時間ほどで山頂に登りついたら展望なし。弁当を広げ証拠写真を撮ってから登ったとは反対方向へ下りはじめた。
 急斜面のジグザグの道を下り、千手ヶ浜への分岐を過ぎて平らな道を進んでいくと、草原に白樺の木が立ち並ぶ林の中に入って行った。白樺の間から男体山や高山を見ることができて気持ちのいいところだった。
(高山山頂)
(白樺林から高山)

 舗装された柳沢林道に出て左折、突き当りのゲートで小田代ヶ原へは入らず戦場ヶ原方向へVターン、石楠花橋まで戦場ヶ原を眺めながらゆっくり歩き、樹林帯の中の遊歩道を歩いて滝上駐車場へ戻った。今回は高山自慢のつつじの時期を外したため、花は少し寂しかったが、草原の中にはヤマオダマキやイヌザクラ、アヤメ、ハクサンフウロ、ラショウモンカズラなど初夏の花が目を楽しませてくれた。
 次の年5月に同期会で高山に登った時には満開時の見事なつつじ類に出会えて感激させられ、山に登るには時期の選定も大切だと思い知らされた。
(ヤマオダマキ)
(イヌザクラ)

 駐車場に戻ってから、竜頭の滝のすぐ上流まで湯の川のほとりの遊歩道を下って、いくつも続く滝の景観を楽しんだ。
 湯元の宿に向かう途中、戦場ヶ原展望台に立ち寄って、ハイキング中に眺めたとは反対方向から戦場ヶ原を眺めてみた。
(竜頭滝上流)
(戦場ヶ原展望台)


2日目:奥白根山

コースタイム:
レイクイン日光 7:30 = 7:55 菅沼登山口P 8:05 ---- 9:30 弥陀ヶ池 9:40 ---- 10:55 奥白根山頂 11:20 ---- 12:30 五色沼 12:50 ---- 13:30 弥陀ヶ池 13:35 ---- 15:05 菅沼登山口P 15:30 = 20:30 日立自宅

 10日前に発行されたばかりの週刊百名山No.22に奥白根山が載っていて、これには菅沼登山口から登って湯元に下る縦走コースがお勧めになっていたが、マイカー登山なので菅沼登山口からの周回登山にした。
 湯本の宿の朝食を早めに用意してもらって7:30に出発、金精山の絶壁を見上げながら金精峠まで登り、峠から男体山を眺めてから菅沼登山口に到着、8時過ぎに歩き始めた。
 入口の案内板のところから始めは樹林帯の中のゆったりした登りで、所々にゴゼンタチバナやカニコウモリの白い花が見られた。だが、すぐに急登になって、露出した木の根っこの段差に悩まされながら登っていく。ほかの人には出会わず、1時間半ほどで弥陀が池に着いた。
 弥陀が池からは溶岩むき出しの奥白根の山頂部が見えていて、登りもあと一頑張りだ。湖畔に陣取って一休みした。
(菅沼登山口)
(弥陀ヶ池)

 弥陀ケ池からの登りは森林限界を抜けて急なガレ場、さえぎるものが何もない中を回りの景色を楽しみながら快適に登って行った。
 頂上に近づき岩の間を越えて山頂だと思ったが、本当の山頂はも一つ先の岩頭だった。本当の山頂には数人の登山者がたむろしていたので、この手前のピークでゆっくりと展望を楽しみ、早めの昼食をとってから山頂に向かった。
(ガレた登山道)
(奥白根山頂)

 手前ピークからの展望。北西には武尊岳−至仏山−燧ヶ岳、その奥に雪をかぶった朝日岳、巻機山、平が岳も見えていた。
(北西の展望:武尊岳−至仏山−燧ヶ岳)

東には太郎山−女峰山−小真名子−大真名子−男体山、その右に中禅寺湖
(東の展望:日光連山と中禅寺湖)

 本当の山頂では記念写真を撮るだけにしてすぐに次に向かった。前白根山への道に入り、平坦な火口部分を通過すると、火山灰の斜面にジグザグにきった本格的な下りとなり、道がなだらかになって避難小屋のところで五色沼へ分岐し、1時間強で五色沼に下りついた。湖畔の大石のところで綺麗な湖面を見ながらまた一休み。
(五色沼)
(五色沼湖畔)

 休んでいると小鹿が出てきてしきりにこっちをうかがいはじめた。可愛い仕草だが、奥白根山のシラネアオイを絶滅させた犯人だろう。週刊百名山で「奥白根山のシラネアオイがほとんど絶滅状態だ」との記事を読んでいたが、まさか花名シラネの由来の山に登ってシラネアオイが見られないことはないだろうと多寡をくくり、薄紅色の花を見るのを楽しみにしてきたのだった。ところが、見ることができたシラネアオイは弥陀ヶ池近くで環境課の人に見せて貰った防護柵の中の貧相な一輪だけだった。見かけに寄らず憎らしい動物である。
(鹿出現)
(シラネアオイ)

 五色沼を後にして100m近い岩の道を登って弥陀ヶ池に戻り、弥陀ヶ池は通過して樹林帯を下って登山口に戻った。
 シラネアオイは見られなかったが、ハクサンシャクナゲ、イワカガミ、ミヤマカタバミ、ニリンソウ、ハクサンイチゲなどいろいろな花が咲いていた。
(岩の道)
(ハクサンシャクナゲ)

 登山口に戻って近くの土産物屋でラーメンを頂いて帰路につき、途中、湯元のビジタセンタで日光の自然の勉強をしてから我が家に向かった。スーパで夕食の食材を買って我が家に帰りついたのは20時半だった。




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