H19.那須岳(62会那須連山ハイク)

1.動 機
 同期入社の62会ハイキングで2001年10月に那須登山が行われた。1日目ロープウエーで茶臼岳に登り南月山に回ってから三斗小屋温泉に泊まり、2日目は隠居倉から三本槍、中の大倉尾根を歩いて北温泉に下る予定だった。2日目が雨模様で短縮コースになったが、紅葉の中、いつもの仲間と楽しい山遊びができた。62会HPの山遊びの部屋に投稿した我が家の感想文です。
 今回のハイクでは、三斗小屋温泉に泊まれるのを楽しみにしていました。夕方2回、朝にまた入って山の温泉を存分に味わった。温泉の後の美味いビールと大矢氏ボッカのウィスキ−で話が弾み、いつもの仲間の楽しい夕げでありました。
 初日はまずまずの天気で、ロープウェーからの一面の紅葉展望と茶臼山頂からの360度の山々の展望を楽しむことができた。南月山への途中から眺めた沼原湖と雲海に浮かぶ墨絵のような山々が美しく、姥ガ平では池塘に噴煙を上げる茶臼と一面の紅葉が奇麗に映っていてとても印象的でした。

 二日目は朝から小雨模様で、隠居倉から北温泉へと歩くのは取りやめになり、直接峰の茶屋を通って下山したが、途中の小雨に霞む紅葉もまた奇麗でした。下山後は、鹿の湯の40℃から48℃の色々な温度のお湯をゆっくりと楽しむおまけまでつきました。(48℃のお湯に一分間も入っていた猛者も現われ皆を驚かしました)


2.データ
a)山域:那須岳(1915m)、南月山(1776m)
b)登山日:2001/10/16(火)晴、17(水)
c)コースタイム:
10/16:日立自宅 6:10 = 7:15 道の駅馬頭(集合) 7:40 = 北温泉駐車場 = 鉱山跡駐車場 10:00---- ロープウエー乗場 = 山頂駅 10:50---- 11:30 那須岳山頂(昼食) 12:10 ---- 12:40 峰の茶屋分岐 ---- 13:05 牛ヶ首 13:15 ---- 14:00 南月山 14:05 ---- 14:30 牛ヶ首 14:45 ---- 15:05 姥ヶ平 15:25 ---- 16:30 三斗小屋温泉(泊)
10/17:三斗小屋温泉 7:45 ---- 8:05 沼原分岐 ---- 8:20 延命水 ---- 8:40 避難小屋 9:00 ---- 9:30 峰の茶屋 ---- 10:15 鉱山跡駐車場 10:30 ---- 11:30 鹿の湯(入浴・昼食・解散) 12:25 = 15:05 森山自宅
(那須岳ハイキングコース)


d)同行者:下山夫妻、大矢、小佐野、中島、浪野、和子
e)地形図:「那須岳」

3.山行記録
(1日目、10/16)
 我が家を6時過ぎに出発し、集合場所の道の駅馬頭に向かう。今日参加の8人が揃ってから、今回の行動予定の確認が行われて7時40分発車、ライスラインで太田原の街中をバイパスしたりして走って那須高原道路に入った。下山予定地の北温泉の駐車場へ大矢車1台をデポして那須ロープウエーに向かい、乗場を通り過ぎてくねくね道路を走った先にあった無料の鉱山跡駐車場へ車を入れた。間近に聳える朝日岳のガレた山肌が印象的で、その前で記念写真を撮ってからロープウエー乗場まで500mほど下った。
 紅葉時期の那須は平日でも人手が多く、順番を待ってロープウエーに乗る。車窓からの眺めがよく、明日歩く予定の鬼面山の稜線が真ん前に見える。山頂部はすでに落葉しているが、山麓部が紅葉に彩られて綺麗だった。
(鉱山跡駐車場)
(ロープウエーから)

 山頂駅に着いて、しばしテラスからの展望を楽しんでから、滑りやすい砂礫の斜面を歩き始めた。やがて黒や黄色に染まった岩の間を縫うように登って山頂にたどり着き、展望を楽しみながらの賑やかな昼食会になった。
(茶臼岳)
(茶臼岳山頂)

 すぐ近くに明日歩く予定の隠居倉から三本槍岳、朝日岳、鬼面山の山並みがあり、その左に見える流石山、大倉山、三倉山の山並みも気持ちが良さそうで「おいでおいで」と言っているようだった。(後日62会で計画されたが雨でお流れ、2008年に水戸アルパインクラブの行事として実現することになった
(茶臼岳からの北方パノラマ)

 昼食後、お鉢の周りを一回りして峰の茶屋方向に下って行くと、朝日岳、三本槍、隠居倉が大きくなり、流石、大倉山も近くなってきた。
 分岐から左の牛ヶ首への道に入った。茶臼岳の斜面をトラバースする平坦な道で、たくさんの噴気口から噴煙を上げる無間地獄の眺めが迫力があって何枚もシャッタを押した。
(峰の茶屋へ)
(茶臼トラバース)

 牛ヶ首に着いて、茶臼岳の溶岩の重なりをすぐ上に見上げながら一休み。
 ここから南月山に向かうが、少し下って急斜面を登る。途中で振り返ると茶臼岳の全容が見えてくる。登り切ってなだらかになった道を歩いていくと日の出平で、奥那須国民の森の分岐標が立っていた。
(牛ヶ首)
(日の出平)

 ここからなだらかに下って小さなコブを超えて登り返したところが南月山だった。集合写真を撮る。
 眼下にはまん丸い沼原調整池があり、その向こうにガスで霞んだ名もない山々が幾重にも重なって墨絵のような風情だった。
(沼原調整池は下の深山湖との500mの落差を使って世界最初の500m揚水発電所を作るために作られた人造湖だ。ここの心臓部になる超高揚程ポンプ水車の開発時に入社して、何度も通ったことのある発電所なので思い入れがある。翌年6月に62会でこの沼原池からこの南月山まで登るハイキングが行われ、9月には啓ちゃんと九大山岳会の人たちを案内した。)
(南月山山頂)
(沼原調整池)

 牛ヶ首まで引き返して姥ヶ平に下ると赤い帽子をかぶったお地蔵さんがいた。少し怖い顔が印象的で一枚パチリ。
 ここまで下るとところどころに紅葉が残っていて写真を撮りながらゆっくりと歩いて行った。
(姥ヶ平のお地蔵さん)
(姥ヶ平の瓢箪池)

 姥ヶ平の真ん中にひょうたん池という小さな池があり、水面が静かで湖面に綺麗に映る逆さ茶臼が有名だとのことで、登山道から外れて寄り道した。確かに茶臼岳が見事に映っていて、上の実物よりも綺麗に見えた。
 また急坂を下って沼原池からの道を合わせ、峰の茶屋への道を右に分け、紅葉が残る登山道を歩いて三斗小屋温泉に着いた。この三斗小屋温泉は、昔人馬の往来があった頃は5軒の温泉宿が立ち並んでいて栄えた温泉だったが、今はロープウエー駅から2時間も歩かないと入ってこられない秘湯中の秘湯、2軒のお宿しか残っていない。
 予約していた大黒屋も100年以上経っていそうな渋い木造建築。早速ひなびた木造りの浴槽に入って汗を流し、ビールを飲み山菜などの料理を頂きながらの楽しい夕餉。岩風呂に入って温まりなおして飲み直し、大矢さんのザックからはウイスキーも出てきてまた話が弾む。
(ひょうたん池)
(三斗小屋温泉へ)

 翌日は朝から小雨が降っていた。行程について打ち合わせが行われ、予定通りのコースを歩きたいという勇ましい希望もあったが、那須にはいつでも来られるから今日はこのまま峰の茶屋に上がって駐車場に戻ることに決定した。実際に、このコースは62会で2年後の2003年5月にシロヤシオの求めて歩いたのでした。
 朝風呂に入って朝食を頂き、雨具を付けて歩き始めた。来た道を分岐まで引き返して峰の茶屋へ向かい、長生きするように水場の延命水で冷たい水を飲んで水筒も満たした。 
(大黒屋前)
(延命水)

 周りの紅葉は真っ盛り、雨にむせぶ紅葉も風情があって、急坂を頑張る一行を励ましてくれた。峠にあった避難小屋に入ってコーヒタイム。
(雨にむせぶ紅葉)
(峰の茶屋避難小屋)

 駐車場に下って車に乗って北温泉に向かい、デポしてあった大矢車を回収してから引返し、鹿の湯に入って着替えをした。鹿の湯にはいろいろな浴槽があって湯温も48°から40°までいろいろ、温泉を楽しみ、昼食をとってお開きになった。 




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