N111.古賀志山(関東百名山)
1.動 機この時期は定年退職して間もなくで、ヤマケイ「茨城県の山」に載っている山を全山完登の見通しが立って、時にはお隣の栃木県の山にも出かけたくなっていた。ヤマケイ「栃木県の山」を開いてみると、古賀志山が関東のロッククライミングの殿堂だと刺激的な謳い文句でのっている。怖いもの見たさで登ってみたくなり、その岩場は覗いてみるだけにして、岩場を避けた初心者向きのハイキングコースを歩くつもりで出かけた。 2.データ
a)山域:古賀志山(583m) b)登山日:2000/11/05(日)晴 c)日程:日立自宅 7:50 = 9:00 道の駅茂木 9:20 = 10:30 森林公園駐車場 10:40 ---- 11:00 細野ダム ---- 11:45 富士見峠 ---- 12:00 東稜見晴台(昼食) 12:25 ---- 12:30 古賀志山 ---- 13:00 御岳山 13:10 ---- 13:30 古賀志山 ---- 13:35 東稜見晴台 13:40 ---- 14:15 東稜登山口 ---- 14:30 合流点 ---- 14:50 森林公園駐車場 15:00 = 15:10 大谷平和観音 16:00 = 18:30 日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「大谷」「文挟」 3.山行記録 朝食を食べてから8時前に我が家を出発、R293とR123をつないで走って茂木道の駅で小休止、宇都宮を通過して古賀志山の登山口、宇都宮森林公園の赤川ダムの駐車場に10時半に到着した。 身支度をして舗装された公園の広い車道を登ってダムの上まで上がると、ダム湖の向こうに古賀志山のゴツゴツした山容が見えている。あちこちにむき出しの岩壁があって、道を間違えたらすぐ行止まりになりそうだ。そのまま車道を歩いて行き、釣り堀の脇を通ってどんどん行くと「細野ダム」の手前に「古賀志山」への分岐が左に別れていた。ここを左に曲がって沢を渡ると砂利道、小川に沿って緩やかに登っていくと水場があり、そのうち急登になって切り立った聳える岩壁の間をジグザグに登ると、これを登り切ったところが富士見峠、ベンチで一休み。傾斜が急になり、門のように聳える岩壁の間をジグザグに登ると、富士見峠に着く。
一組のご夫婦が岩頭の下からひょっこりと登ってきて「面白いコースで、それほど危なくもないよ。」と薦められたので、当初は古賀志山と御岳山の鞍部から南コースを下る積りだったが、御岳山からここまで引き返してから下山することにした。
岩っぽい尾根を下り南コースの分岐を左に見送って稜線を辿り、小さな岩場を梯子で登ると御岳山の頂上だった。振り返ると岩場を抱いた古賀志山があり、その上に高原山を中心に左に日光連山、右に関東平野が広がっていた。
御岳山の南には赤岩山が続いているが、こちらは素人には手におえない岩場が続くらしいので、ここから引き返すことになっていた。御岳山方向にパラグライダーの離陸点があるらしく、多くのパラグライダーが気持ちよさそうに飛んでいた。
御岳山で展望を楽しんでから引返し、古賀志山を越えて東稜見晴に戻って一休みして東稜コースを下る。覚悟はしていたのだが、結構な岩場が何ヶ所もあった。登るよりも下る方が怖く、ご夫婦のお奨めに軽率に乗ったことを反省しながらもまた引返すのも嫌で、一歩一歩足元を確認し岩角やロープを掴みながら慎重に下って行った。
登山口まで下りついて一安心、振り返って「面白いコースで良かったね」。あとは林道を気持ちよく歩いて駐車場に戻った。
駐車場に戻ったのは15時前、このまま日立まで帰るのは勿体ないので、すぐ近くの大谷公園に寄り道し、大谷石の岩壁が連なる奇観や巨大な平和観音に圧倒されながら大谷寺まで1時間かけてゆっくりと一巡した。
この日は18時半に我家に帰ったが、記録を見ると、翌朝早く出発して那須の北にある甲子高原を4時間歩いて盛りの紅葉を楽しんでいた。随分と元気だったんだ。
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