O61.大平山・晃石山・馬不入山(関東百名山)

1.動 機
 大平山の麓にあるアジサイ坂にアジサイの花が咲き始めたとの情報があり、これに事寄せて栃木の山に登りに行くことにした。コースはヤマケイ「栃木県の山」に従って、JR両毛線の大平下駅から歩き始めて、アジサイ坂のアジサイを眺めて大平神社から大平山へと登り、晃石山、馬不入山とをピークハントして岩舟駅に下るU字コースを歩く。このころは関東百名山への関心はなかったが、大平山と晃石山とが関東百名山に指定された山だった。
 この山行記も関東百名山登山記録を纏めるために書き始めたのだが、PCに入っているファイルにはそれぞれの山頂での証拠写真が一枚もなかった。困ったなと思って、念のためにアルバムを開くと、山頂での写真が貼ってあった。以下の写真の中で撮影日が写し込まれているものがフイルム写真である。この時期はデジカメとフイルムカメラの両方を持ち歩いていて、大事な写真はフイルムで撮っていたらしい。少し前にアップしたN111.古賀志山に付いても山頂での写真があったので、こちらも追加補正しました。

2.データ
a)山域:大平山(341m)、晃石山(419m)、馬不入山(345m)
b)登山日:2001/06/28(木)晴
c)日程:日立自宅 7:10 = 7:55 笠間 = 9:50 大平下駅 ---- 10:10 客人神社 ---- 10:45 謙信平 10:50 ---- アジサイ坂 ---- 11:15 大名竹・大平神社 11:20 ---- 11:40 大平山(昼食) 12:05 ---- 12:15 グミの木峠 ---- 12:55 晃石山 ---- 13:20 桜峠 13:25 ---- 13:55 馬不入山 14:05 ---- 14:45 車道 ---- 15:28 岩舟駅 15:30 =(両毛線)= 15:35 大平下駅 15:40 = 18:30 日立自宅
(大平山周回歩行コース)

(大平山周回歩行コースの高低差)

d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「栃木」「下野藤岡」

3.山行記録
 常陸太田から県道61号を走ってR50に入り、一路栃木に向かうのが栃木の山への定番コースだった。7時過ぎに我家を出て、大平山の登山口のJR大平下駅に着いたのは10時に近かった。この近くには日立の栃木工場があり、入社時の研修員実習でしばらく実習していたところなので少し土地勘があった。
 大平下駅の駐車場に車を置いて歩き始め、20分車道を歩くと客人神社(まろうどじんじゃ)にお参りして近くの大平山登山口から石段を登って行く。如来堂三角点の林の中の巻道を歩いて行くと、樹間から左前に晃石山の山並みが見えていた。
(大平山登山口)
(晃石山:如来堂巻道から)
 広い大平少年自然の家まで来て公園の中に入ると展望が良くなった。登ってきた三角点峰如来堂の尖ったピークが見え、その右はるか向こう馬不入山から岩船山の山並みが見えていた。
(如来堂三角点:謙信平から)
(馬不入山::謙信平から)

 看板によれば、この辺りは展望がいいので謙信平と言うらしい。
    戦国時代の頃、関東平定を競い対立した越後の上杉謙信と、小田原の北条氏康は、当時の大中寺住職虎溪和尚(こけいおしょう)の斡旋により、永祿11年(1568)9月、大中寺において和議を結んだ。
    そのあと、上杉謙信は大平山に登り、兵馬の訓練を行い大平山上から南の関東平野を見渡し、あまりの広さに目を見張ったという故事から謙信平の地名が生まれたいわれる。
 謙信平からの眺めは、秩父連山を始め渡良瀬川との間に点在する丘や林が海に浮かぶ小島のように見えることから、陸の松島とも呼ばれるとのこと。この日はガスが濃くて遠くまでは見えなかったが、前掲の写真の景色は、その気で見れば松島の雰囲気がありそうにも見える。
 自然公園の中をいろいろな花を愛でながらゆっくりと歩いていった。
(謙信平)11:03
(シャリンバイ)

(ホタルブクロ)
(オカトラノオ)

 県立自然公園から六角堂の石段を下ると大平山神社の表参道になり、長い石段登りが始まった。この石段はアジサイ坂と呼ばれるだけに、両側にアジサイの花が続いて見事だった。
(ユキノシタ)
(アジサイ坂)

 アジサイ坂を登ると立派な山門があり、これを通ると大平神社の境内になり、珍しい大株の大明竹(たいみんちく)も見られた。
(アジサイ)
(大明竹)

 大平山神社にお参りしてら、その脇から山道を歩いて行くと大平山の山頂に登り着いた。祠の脇のベンチで弁当を開いてゆっくりと休憩。
(大平山神社)
(大平山)

 昼食後、急坂を下りて林道に出て、しばらく車道を歩いてグミの木峠に着いた。写真で道標の後に写っている大きな木がグミの木だっただろうか?
 グミの木峠からはまた山道になり木の階段を登り、しばらく尾根道をアップダウンしていくと晃石神社、一等三角点のある晃石山山頂はそのすぐ上だった。
(グミの木峠)
(晃石山)

 晃石神社から木の手すりを使ったりしながら何回か上り下りを繰り返して、大きなヤマザクラの木がある桜峠に下りついた。ここからは坂東26番札所の清水寺に下る道が分かれていたが、直進して山道に入る。
(晃石山からの下り)
(桜峠)

 桜峠からまた何回か上り下りを繰り返して、最後の一登りをして馬不入山に登りついた。このコースで一番展望の良いところらしいが、展望写真は残っていない。
 馬不入山からは200m以上の大下り、ヤブカンゾウの花などに慰められ、弱い膝をかばいながら下って車道に降り立った時はホッとした。
(馬不入山)
(ヤブカンゾウ)

 車道を歩いて行くと右手に岩肌をむき出しにした荒々しい岩船山が見えるようになり、大きな溜池の水面を入れて一枚パチリ。「栃木県の山」では、ここから岩船山に登り返してから岩舟駅に下るようになっているが、階段の乗り下りが長いらしいので御免蒙り、ここからの眺めだけで満足することにした。
 馬不入山を振り返ったりしながら直接岩舟駅に向かって、駅に着いた時は丁度電車が入ってくるところ。大平下駅まで電車に乗って、駐車場に停めていた車に乗って我が家に向かった。途中、常陸太田のスーパで食材を買って帰り、ビールで乾杯! 日記には「久しぶりの山歩きと2本のビールでノックアウト」と書いてある。

(馬不入山)
(岩船山)





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