Q31.高水三山(岩茸石山・関東百名山)

1.動 機
 岩茸石山は奥多摩の高水三山の一座で関東百名山に名を連ねている。我家が登ったことがある関東百名山の中で、このHPにまだアップしていない山で最後に残っていた山である。11年前の3月の日曜日、JRのお得な週末フリー切符を使って出掛け、近くの梅公園を一周してから高水三山を回って日帰りで帰ってきている。月に10日も山に登っていた元気な頃のお話です。(2014/08/02記)

2.データ
a)山域:高水山(759m)、岩茸石山(793m)、惣岳山(756m)
b)登山日:2003/3/23(日)
c)日程:
アクセス:大甕駅 5:38 = 日暮里駅 = 東京駅 7:54 = 青梅駅 9:15 = 9:30日向和田駅----(青梅の梅公園周遊)---- 10:40 日向和田駅 = 10:55 軍畑駅
コース:@軍畑駅 10:55 ---- 11:25 B高源寺登山口 11:30 ---- 12:20 白岩分岐 ---- F12:25 常福院 ---- G12:40 高水山頂(昼食)13:05---- I13:30 岩茸石山 13:35 ---- K14:10 惣岳山 14:15 ---- N15:25 御岳駅
帰途:御岳駅 15:41 = 青梅駅 = 東京駅 = 上野駅17:30 = 21:30頃 大甕駅
(高水三山周回ルート)

d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「武蔵御岳」

3.山行記録
 日立の大甕駅5時38分に出て4時間かかって青梅梅公園に近い日向和田駅に到着、三山登山前に今が真っ盛りと宣伝されていた青梅の梅を眺めて行こうとここで降りた。大勢の人がここで降りて梅公園に向かって歩いて行った。
 駅前すぐの多摩川に架かる神代橋から、高水三山が綺麗に見えており、梅公園にはその先広い道を歩いて行くが、街路樹にも梅が植えられており、民家の庭にはしだれ梅なども見られて、写真を撮りながら観光客の後に続いた。 
(神代橋から高水三山)
(梅公園への行列)

 梅公園に入ると、斜面に出来たこの公園は広い公園全体に咲いている梅を一望することができ、平らな敷地の水戸の偕楽園よりも賑やかに見える。偕楽園の方が老木、大木が多くて品格はあるようには思うが。
 既に高台の方にも人がいっぱいいるのが見え、階段の遊歩道を歩いて上がると大勢の観光客に混じって数人のカメラマンが三脚を構えていた。
(梅公園入口から)
(梅公園上部から)

 公園内を白梅、紅梅、しだれ梅、蝋梅、福寿草など色とりどり花を眺めながら、網の目のように作られた遊歩道を1時間ほど歩き回った。
(紅梅・白梅)

 梅公園の花を堪能して日向和田駅に戻り、高水三山の登山口の軍畑駅まで電車で移動した。
 軍畑駅で電車を降り、踏切を渡って平溝川に沿う車道をしばらく歩くと平溝橋Aのところで左に別れる平溝川沿い道があり、これをちょっと歩いて川を渡ったところにB「高水山登山道入口」の真新しい道標があり、脇には自然石で作られ歴史を感じさせる「高水山常福寺」の記念碑も立っていた。
 道標に従って右側の登り勾配の舗装道に入ると、しばらく歩いた先にD砂防ダムが見え、この脇の石段を登ってやっと登山道になり、杉や檜の植林の中を登って行った。高度を上げていくと、日陰にはまだうっすらと雪が残っているのが見えていた。

(B高水山登山道入口)
(E杉の美林)

 駅から歩き始めて1時間半ほどで高水不動尊の常福院の前に出て登りは大体一息ついた。鎌倉の武将・畠山重忠も信者だったという由緒ある名刹とのこと、無事登山のお参りをした。
 常福院から一頑張りで高水山頂上に登頂、展望の良いところで弁当を広げて一休みした。
(F高水山常福院不動尊)
(G高水山山頂)

 高水山からは、これから向かう惣岳山が近くに見え、その背後に、日の出山御岳山、大岳山、御前山などが見えていた。
(G高水山山頂から:手前惣岳山、後方日の出山・御岳山・大岳山・御前山)

 高水山を後にして急な坂を少し下ると岩茸石山への縦走に入る、何度か小さなピークの登り下りがあったが、ほとんどは快適な尾根歩きだった。
 今回の最高峰、岩茸石山への登りは急だったが、山頂には広い展望が待っていた。
(H尾根歩き)
(I岩茸石山山頂)

 振り返れば先ほどの高水山がすぐそこに見えたが、北には川乗山・蕎麦粒山・棒ノ折山の奥多摩連山の右に伊豆ヶ岳などの秩父の山も見えていた。
(I岩茸石山山頂から:川乗山・蕎麦粒山・棒ノ折山・伊豆ヶ岳)

 岩茸石山で展望を楽しんでから次の「惣岳山」へ向かうと、樹林の中に「関東ふれあいの道」が繋がっていたが、ところどころ右左の展望が開けていた。
(J惣岳山への稜線上から:岩茸石山・高水山)

(J惣岳山への稜線上から:大岳山・御前山・雲取山・川乗山)

 最後の惣岳山への登りは根っ子が丸出しになった急坂になり、四つん這いになって登って行った。
 惣岳山の山頂は樹木に囲まれて薄暗い感じで、金網で囲まれて青渭神社が建っており、金網に「惣岳山756m」の木札が取り付けてあった。
(木の根っ子道)
(K惣岳山山頂:青渭神社)

 青渭神社の社は質素な感じだったが、献額の彫り物は立派な物の様に見えた。
 惣岳山から青渭神社参道の石段を下り、植林の中の道を下っていくと、杉の大木の下に井戸があって、その上に小さな祠が建っていて「青渭神社神域 井戸窪」の立札が立っていた。
(青渭神社の献額)
(真名井神社)

 途中で左に沢井方面の道を分けて行くと、西の展望が開け大岳山の山並みが見えていた。
(L惣岳山下山路から:御岳山・大岳山方面)

 送電線の鉄塔を通り過ぎて小さなピークを越え、急斜面をひたすら下って御岳駅に16時25分到着、歩き始めて4時間半、展望も良く変化があって面白いコースだった。
 間もなくやって来た電車に乗って、JR電車を乗り継いで大甕駅に帰り着いたのは21時半ごろだった。


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