S11.四ツ峰

1.動 機
賑やかだった正月も、孫達がいなくなると寂しくなる。和子も気が抜けて風邪気味になり、近くの山に登って元気を出そうと話し合い、登ったことのない一番近い山、日立市内の四ツ峰に決めた。この山は諏訪梅林の西側に4つの峰が連なる急峻な山で、以前からシモンさんに奨められていたのだが、シモンさんの山行記録によればほとんど人の登ることのない藪山らしい。

2.データ
a)山域:四ツ峰(311m)
b)登山日:2005/01/07(金)晴
c)コースタイム: 
@諏訪梅林10:35 ---- 11:10 A220m峰11:20 ---- 12:00 C四ツ峰山頂12:05 ---- 12:20 D第3峰12:35 ---- 12:45 E第4峰12:50 ---- 13:30 F鮎川河原13:35 ---- 13:55 @諏訪梅林
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000「常陸太田」

3.記 録 
a)ポケットナビ
去年暮れの忘年登山山行記録では、ポケットナビは精度が悪かったと書いたのだが、これは地形図の経度緯度の書き込み方がまずかったのが原因だと後で分かった。今回は地形図にきちんと校正した経線と緯線を書き入れて出発した。出発地点の経度緯度はぴったり、見晴らしの良かった第3峰では現在地についての勘違いをナビのお陰で修正できた。ポケットナビに所々で記憶させた軌跡の経度緯度数値を使って、上図のルート図を作ることが出来た。今回は精度について検証できたので、次は地形図上に軌跡を自動作図させる勉強をしたい。

b)計画
地形図には311mの四ツ峰山頂へ登る破線の道はなく、南北に連なる峰をつなぐ稜線と、諏訪梅林近くから西に伸びる2本の尾根線があり、これらに取り付けば道を間違えることなく登れそうである。諏訪梅林から北側の尾根に取り付いて311mの主峰に登り、北に歩いて4つの峰を踏破した後南に引き返し、240mの三角点を通る南側の尾根を下って諏訪梅林に下りて来ることにした。

c)四ツ峰

諏訪梅林を過ぎてすぐの左手の駐車場に車を停めた。すぐ手前に橋があり舗装道が西に伸びているが車止めがしてあった。橋を渡ってすぐ右に杉林に登る踏み跡が見つかった。10mぐらいの土手が立ちはだかっていたが、小さな立木や草の根にしがみ付きながら攀じ登ると、平坦な杉林になり踏み跡が先に伸びていた。元気を出して進んだが楽できたのは一寸だけで、すぐに杉林の急坂になった。3週間ぶりの山登りにこの坂はこたえたが、高速道を右に見ながら30分ほど頑張ると高速道トンネルの上の220m程の第一のピークに着いた。ここからは踏み跡もしっかりしてきて、立木に白いひもが巻いてあるのも見つかった。意外と登る人が結構いるのだろうか。視界は利かないが、南方には、下りに通る240mの三角点峰が樹間に見えていた。
登りはじめからポケットナビのスイッチを入れて歩き始めたのだが、杉林を歩いているうちにセービングモードになり休止状態になっていた。スイッチを入れるとあらぬ場所を示している。正常な位置に戻るのに5分以上かかった。急登にナビを持って歩くのは邪魔なので、表示位置は正常であることが分かったとナビはリュックにしまい込んだ。
15分登った次のピーク辺りでは左側が伐採されていて、本日唯一の展望地になった。多賀の街並から日立港あたりまで見渡せた。
さらに登って丁度12時に四ツ峰山頂に飛び出した。展望はなく311m図根石と赤い標石と平成16年に登ったと記した棒が立っていた。証拠写真を撮って4峰踏破を目指して北に向かった。こちらにも踏み跡はしっかりついており、立木にテープや赤ペンキの印がついていた。
ピークを数えて4つめと思った山頂にはアンテナが立っていて、周りの立木が綺麗に刈り払われていて高鈴の鉄塔も写真に撮れた。ここから引き返そうと思ったが、ポケットナビのチェックをもう一度と思ってリュックから取り出して電源を入れ、食事をしながら安定を待った。なんとナビの示した緯度経度は3つめの峰のものだった。最後の峰がも一つ先にあるのだった。
道なき道を40m下って登り返して最後の峰に到着すると、眼下に県道37号線が見えている。なんとなく引き返す気力が萎えてきて、ここから先は殆ど踏み跡も消えてきたが、地形図を見れば尾根を下れば何とかなりそうに思えて、そのまま北に進んだ。
北に進むと県道歩きが長くなると、途中でまた気が変わった。右に進路を変えて転げ落ちそうな急坂に入り込み、立木を頼りにずるずると下っていった。岩場の上に出て進路変更したりしたが、無事鮎川の河原に出たときはほっとした。
四ツ峰が並んだ写真を撮りたくて、車で平和台霊園に登ってみたが上手く撮れず、諏訪梅林の上の堂平団地まで上がってパチリとやって帰ってきた。



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