S12.生瀬富士裏縦走

1.動 機
前日、明日は天気良さそうなのでどこかに出かけようと相談している時に、下山先生から生瀬富士の裏の方を縦走するので付き合わないかと電話があった。二つ返事でOKした。生瀬富士は4年前(2000年)に「山渓分県ガイド茨城の山」の最後の山として登って以来、季節を変えて数回登っているが、いつも同じような道を歩いていた。今回は、東の入久野瀬部落から入って、鉄塔点検路をたどりながら、西の立神部落まで縦走し、途中生瀬富士山頂へ寄道するという、考えもしなかったルートだった。

2.データ
a)山域:生瀬富士(420m)
b)登山日:2005/01/18(火)晴
c)コースタイム: 
自宅7:45 = 8:50袋田町営駐車場9:00 = 9:10立神部落(下山車デポ)9:25 = 9:40入久野瀬部落9:50 ---- 10:05 #151鉄塔 ---- 10:25 #149鉄塔10:40 ---- 10:55 #148鉄塔 11:05 ---- 11:35 #147鉄塔11:40 ---- 12:00 生瀬富士山頂12:45 ---- 13:20 分岐 ---- 13:25 立神部落13:30 = 13:40入久野瀬部落(川本車回収)13:45 = 14:00袋田町営駐車場 ---- 14:15袋田の滝14:20 ---- 14:35袋田町営駐車場 = 16:20自宅
d)同行者:下山、和子
e)地形図:1/25000「袋田南西」

3.記 録 
a)ポケットナビ
風神山、前日光、四つ峰で検証して、何とか使えるようになったと思って、今回も袋田南部の地形図をインプットして携行したが、まだ実用OKとは行かなかった。平地を歩いている間は好調に軌跡を描いていたが、山道に入り、杉林で通信が途切れたり、高度が高くなると思わぬ方向を示すことがあった。登山に安心して使えなければ役立たずである。
b)山行
常陸太田からR349を北上して猪の鼻峠を越えて袋田に向かった。途中、雪化粧した鍋足山が見え、猪鼻峠では路面凍結で冬タイヤが効果発揮したりして、今日の山行の雪道を心配させた。しかし、月居峠はすでに雪が融けており少し安心させてくれた。
袋田の駐車場で下山さんと合流し、東の下山口の立神部落に下山車をデポし、川本車で西の登山口の入久野瀬部落まで入った。道が狭くなかなか駐車場所が見つからなかったが、幸い、ゴミ集積場が空いており、ここに駐車させてもらい、ナビに電源を入れ初期調整をした。
駐車場所すぐの所に、東電の鉄塔点検路を示す黄色い角柱が立っていて、これに従って歩き始めた。東電の小さな橋を渡ると#151鉄塔への登山道になった。雪は消えていていたが、ぬかるみ気味の点検路を登るとすぐに植林地帯になり最初の鉄塔に着いた。
樹間から真っ白な日光連山などを楽しみながら、気持ちの良い尾根道を歩いて三つ目の#149鉄塔のところに着くと奥久慈方向の展望が開け休憩した。 ここから見ると、男体山よりも女体山の方が大きく立派に見えるのが面白かった。いつの間にか死んでしまっていたナビの電源を入れたが、表示は最初40mぐらいの違いだったのが、ふらふらと200mぐらい2度迷走してもとに戻った。腑に落ちない。

#149鉄塔の先で一旦尾根からはずれて谷筋の点検路をたどって、那須方向の展望を期待して#148鉄塔に登り返したが、残念ながら周りは全部木に囲まれていた。ここからしばらく尾根道を歩き右に曲がってトラバース道をたどると、日光から那須までの雪をかぶった連山が見渡せる地点があり、大喜びでシャッタを切った。このまま直進すると小学校からの破線の登山道に向かうが、我々は#147鉄塔まで急坂をジグザグに登っていった。
鉄塔から北に向かえば茨城12峰の連続ピークに、東には鉄塔点検路が続くが、南の踏み跡に進み立神への分岐を左に見送って、生瀬富士登山道に合流した。ここからは今まで何度も登ったことのある岩場の急登の連続で、岩の出っ張り、木の根、ロープ、クサリに掴まって登り、丁度12時に山頂に到着した。
山頂からは360°の超展望。近くの奥久慈の山々、日光から那須の連山、八溝山系、三鈷室、里美牧場の風車、鍋足のギザギザの山並み、その右に見える格好に良い山が神峰山だという。更にその右の高鈴の鉄塔が僅かに木立に隠れて見えそうで見えない。北の岩頭まで行けば見えそうだが、雪の岩の上り下りが危険そうなので諦めた。
冷たい風を避けながらゆっくり昼食を取り、証拠写真を撮って下山にかかる。雪の急坂は登りよりも怖い。こわごわ下って、馬頭観世音の石像のところで待っていた二人に追いつく。ここから立神への破線の下山道に入った。途中谷筋の道から一旦左の尾根に上がり、登り口にあったと同じ形の木の橋で沢を2回わたり、小さな滝を眺めて立神部落に出た。山頂から45分だった。
デポしていた下山車で入久野瀬部落に戻って、今回の陽だまりハイクはお開きになった。

c)袋田の滝
数日前の新聞報道に袋田の滝が早くも全面氷結したと出ていた。これを見たくて、朝の集合場所の袋田町営駐車場に車を停めた。結構な数の車が駐車している。折角だから正面から見ようと、300円也の入場料を払って観光バスの団体さんのあとからトンネルに入ったが、展望台に近づくと轟々と音が響いてくる。悪い予感で展望台に入ると、滝は水量も多く勇壮な見事な流れを呈していた。氷結を見ることは出来なかったが、これだけ立派な流れの袋田の滝を見ることが出来たのだからまあいいかと慰めあった。
駐車場からの往復をナビのトレースを取ってみたが、山では迷走したのに、ここでは忠実な軌跡を残していた。橋を渡った場所まで正確に記録していた。この違いは一体何だろう。上空が綺麗に空いているためか、はたまた平地のためか、問題が残った。



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