S15.真岡の根本山

1.動 機
栃木の茨城県との県境、茂木、益子付近の平地には小さな山がポコポコと出ていて、いずれも展望がよく、登山道も整備されている。それほど遠くも無く、陽だまりハイクに丁度いいので、冬場よく出かけている。今回は日光から那須までの雪山連山の展望を期待して、真岡市が公園として管理している根本山を歩いてきた。この山は「栃木の山120」のNo.88に紹介されている。ルートのほとんどはよく整備された道を歩いたが、一部だけ人の歩かない尾根道も楽しんだ。ドライブの途中、御前山の三王山に立ち寄って360°の展望を楽しんだ。

2.データ
a)山域:根本山(165m)
b)登山日:2005/01/31(月)晴
c)コースタイム: 
自宅9:30 = 10:30 三王山11:00 = 11:50 根本山P 12:00 ---- 12:10 展望四阿12:35 ---- 13:05 三角点 ---- 13:25 瑞光寺 ---- 13:35 尾根道14:00 ---- 14:35根本山P 14:45 = 16:30自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000「「真岡(南東)」、栃木の山No.88

3.記 録 
a)三王山
ここのところ冷え込んできて、北は雪が降り続いているという。日光那須連山の雪化粧を見たくなって、ガイドブックで日光那須の展望を楽しむことができるという真岡の根本山に行くことにした。R123を走って御前山の先の三王山展望台に登れば確実に見えるはず、と保険をかけた。

展望台に登ると、期待たがわず日光連山、高原山、塩原の山、那須連山が雪を頂いて白く輝いていた。思わず歓声を上げてシャッタを押す。目を東に移すと、富士山は見えないが、浅間山もうっすらと見えていた。左方にこれから行く益子辺りの小さな山々、雨巻山、高峰と続くが、筑波山は花香月山の上に少し頭を出しているだけ。御前山から左に高鈴山の鉄塔も光っており、男体山の岩壁も八溝山の秀麗も全部見えていた。
しばらく山名同定を楽しんでいると、水戸近辺のハイキング仲間だという10名ばかりの御一行が登ってきて展望台は満員になり賑やかになった。皆さんは三王山周りのハイキングに来られたとのこと。展望台上と下の広場とでシャッタ係を仰せつかって集合写真を撮ってあげて別れた。
b)根本山
県道257号沿いの能仁寺の入口に、大雄山能仁禅寺の石門の上に根本山自然公園の垂れ幕がかかっていて、トイレ付きの広い駐車場があった。ここから公園内を関東ふれあいの道が貫通しているが駐車は禁止になっており、山の反対側にも駐車場があった。
能仁寺は足利尊氏ゆかりのお寺とあったが、そのまま通り過ぎて山道に入って展望四阿のある高台に出ると、眼前に雨巻山がそびえていた。ここで昼食のケーキをほお張って、舗装された道を辿ると自然観察センタが現れたが、今日月曜日は休館日だった。
右手の斜面には四季桜が植えられており、この先の舗装道の脇にはずうっと桜の木が植えられていて千本桜の石碑も立っていた。Y字路を西に曲がると樹間に筑波山や加波山が見えるようになった。舗装道を歩き続けて北に曲がると、右手の山に入る踏み跡が現れ、根本山の三角点への道と見当をつけて踏み込んだ。小さなアンテナのところで道が途絶えたので、周りの高みを探して三等三角点を見付けることができ、証拠写真を撮った。
舗装道に戻って、日光連山が見えることを期待しながら下りの道を歩き続けたが、雪山が見えたのは平地の瑞光寺のある部落に出てからだった。日光から那須まで見わたせたが、平地なので電線や森の上に頭を出すだけで迫力に欠けていた。三王山で保険を掛けておいて良かった。
舗装道のふれあいの道を引き返す気にはなれず、先に進んで部落の先の十字路で右手に曲がり、峠で山に入る地形図の破線の道を見つけて入り込んだ。半分までは手入れされた登山道の陽だまりハイクを楽しんだが、だんだんと松食い虫に冒された松の倒木が増えてきた。脇に逸れたり乗越えたり、柔軟運動を強いられながら歩いた。
少し汗ばんで舗装道に出たところは三角点の近く、水道施設のところだった。自然観察センタの所まで舗装道を歩き、昆虫の森の指標で右方向に入り、野鳥観察小屋を過ぎて果樹園の中を歩いて部落に下り県道に出た。県道の歩道を200m歩くと駐車場だった。
今回は遅く出かけたので歩く時間は無かったが、園内には多くの遊歩道や四阿、野鳥観察小屋が随所にあり、桜の季節などに歩くともっと楽しそうなところだった。



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