S25.房総山歩き

1.動 機
冬の間は、もっぱら茨城の山を歩いているが、時には遠くにも行ってみたくなる。この時期、暖かくてお花もいっぱいの房総が大好きで、遠くても毎年出かけている。分県登山ガイド千葉県の中で、今年は最南端の「館山野鳥の森(天神山)」「高塚山」「御殿山」「経塚山」の4箇所を一泊二日で歩いてきた。メインは途中のお花畑と、どこから見ても目立っていた山頂が乳首のように見える御殿山だった。

2.データ
a)山域:高塚山(216m) 、天神山(147m) 、御殿山(364m) 、経塚山(310m)
b)登山日:2005/02/21(月)雪後晴、02/22(火)晴後曇
c)コースタイム: 
21日:自宅5:00 = 7:30 横芝コンビニ7:45 ---- 10:00 鴨川道の駅10:20 ---- 10:55 千倉大橋 11:10 ---- 11:40高塚不動尊 ---- 12:10 高塚山(昼食)12:55 ---- 13:20高皇産霊神社 ---- 13:50 千倉大橋 13:55 = 14:25 安房神社駐車場14:30 ---- 14:45ぴーひょろ展望台 ---- 15:15 天神山14:30 ---- 16:00 安房神社駐車場16:10 = 16:50富浦ロイヤルホテル
22日:富浦ロイヤルホテル8:25 = 9:15宝経塔山登山口9:25 ---- 9:35宝経塔山 ---- 9:45大日山10:05 ---- 10:10宝経塔山 ---- 10:40三方境10:50 ---- 11:10御殿山11:35 ---- 11:50三方境 ---- 12:05畑塩井戸林道 ---- 12:40宝経塔山登山口12:50 = 13:10犬切集落13:15 ---- 13:45氏神様(昼食)14:10 ---- 14:20経塚山14:30 ---- 14:30 蛙石 ---- 15:30犬切林道 ---- 15:50犬切集落16:05 = 八日市場(夕食) = 22:00自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「千倉」「館山」「金束」「安房古川」

3.記 録 
a)ドライブ
我家を朝5時に出発し、R245,R51、R126と快調に走ったが、横芝のコンビニで朝食をとっている間に出勤の車が増えてきた。海岸よりの車の少ない直線道路を一宮まで走って、ここからR128に入って鴨川の道の駅で休憩。フラワーラインを走って11時前にやっと目的地の千倉大橋に到着した。橋の山側に公園のような綺麗な駐車場があり、トイレもあった。

b)高塚山
千倉大橋から登山口の高塚不動尊まで1.5km、ストックなど色とりどりの花がいっぱい咲いているお花畑や菜の花畑の畦道を楽しみながらゆっくりと歩いた。高塚不動尊は関東36不動尊の一つとのことでお参りして登りにかかる。不動尊入口にあった看板では、山頂が奥の院になっていて、こここから0.8km、30分のコースとあった。ほとんど階段状に手入れされていて少々風情には欠けるが、大正時代の富士山登頂記念とか伊勢琴平参拝記念の立派な石碑が建っていたり、剣豪が修行で住んでいたという洞穴があったり、展望は無くても面白かった。
山頂近くになると苔むした石段になり、山頂には風神雷神と狛犬さんに守られた立派な高塚奥の院があった。周りの高みをうろついてみたが山頂の標識は見つからなかった。一組の先客と入れ替わりに、陽だまりのベンチで昼食を取った。目の前に太平洋が広がり、千倉の町並みと海岸線が美しかった。
下りは途中から山道に入って照明院のところに降りた。ここから高皇産霊神社の鳥居を通って、お花畑を眺めながら海岸線に出て、右にお花畑、左に奇岩の続く千倉海岸を楽しみながら駐車場に戻った。

c)天神山
千倉大橋からR10を20kmほど走って安房神社前の駐車場に入った。ここが館山野鳥の森の入口で、展示館もあるが今日月曜日は休館だった。大きな案内板があり、それによると、園内は網の目状に遊歩道が整備されている。3つの代表的なコースの中で、一番長いグリーンシャワーコースという外周を回る2.5時間のコースを歩くことにした。道中、色々な樹木に名札が掛けてあり、これに、その木の名前を当てるヒントが書いてあるカバーがしてあって、捲ると下から答えの名前が現れる面白い仕掛けになっていた。
階段の道を登るとすぐに富士見展望台があり、富士山も伊豆半島も見えなかったが、眼下の平砂浦の海岸線が美しかった。
椿の花を愛でたりしながらゆっくり歩いて国見展望台、平砂浦展望台を過ぎてピーヒョロ見晴台という展望台に着くと、眼前に天神山が見え、姿は見えないが、スダジイの森の中から本当にぴーひょろろ、ぴーひょろろと鳴くトンビの鳴き声が盛んにしていた。 ここから急坂を西沢の池に下ると、天神山への急な登り階段になり100m少々の登りなのに随分きつかった。山頂直前にも大島展望台という展望台があり、大島と利島が綺麗に見渡せた。
天神山山頂の休憩舎で記念撮影をして、登りとは別の坂道を下って西沢の池に戻り、国見展望台に登り返して富士見展望台のところから安房神社境内に下って、立派な神社にお参りしてから駐車場に戻った。入口の小さな池のほとりに白梅が綺麗に咲いていた。
ここから今夜の宿舎富浦ロイヤルホテルまで、また20kmのドライブ、途中スーパで食料品を買い込んでホテルに入った。啓ちゃんから貰った優待券で安く泊まれるのだ。部屋に入ると目の前に大島から伊豆半島のパノラマが広がっていた。時刻は丁度夕暮れ時、伊豆半島の天城山の上に夕日が落ち切るまで、刻々変わる空の色をゆっくりと鑑賞した。早起きと長いドライブで疲れ気味、温泉風呂に入って、夕食を済ませたら、早々にベッドに入って眠りこけた。

d)御殿山
朝までぐっすり眠って、ビュッフェタイプの朝食をたらふくいただいて元気を付けて、8時半ごろホテルを出発する。R410に入って北上して川谷部落に入り、バス停近くで左折し、十字路を右折してどんどん奥に進むとY字路になり右手に「御殿山ハイキング」のマップ案内板があった。林道の入り口だ。しばらく狭い林道を走ると、アスファルト道が一度終わって砂利道になり、再び現れたアスファルト道が途切れた先のカーブのところに5台位入れる駐車場があった。
駐車場からは、御殿山と同じように、山頂に乳首を乗せた宝経塔山が目の前に見えた。身支度を整えて林道を少し歩くと、宝篋山と書いた小さな板が見つかり、ここから登山道が始まった。馬頭観音を過ぎ10分も登ると宝経塔山の山頂に着き、そこには石組みの宝篋印塔とその由来を書いた看板があり、麓からは乳首に見える数本のスダジイの大木があった。
ここから少し南にある333.3mのゾロ目の三角点がある大日山に向かった。航空機墜落事故の慰霊碑を見てから、鞍部に下りて登り返すと5分で大日山に着いた。三芳村で大事に手入れしているようで、登山道のマップや山名の由来を書いた看板がり、植え込まれた水仙が咲いており、桜の木も数本並んでいた。三角点の近くに由緒ありそうな古びた石碑が建っていて、その前で証拠写真を撮った。山頂からは東から南東にかけて、伊豆半島から大島、利島、新島、神津島、三宅島まで見渡せた。条件が良ければ富士山も見えるらしい。北東には2、3年前に登った富山、鋸山、伊予ケ岳が並んで見えて喜ばせてくれ、北方向にはこれから登る御殿山と宝経塔山の二つの乳首が並んでいて面白かった。
十分展望を楽しんでから宝経塔山に引き返し、そのまま尾根道を北に向かった。ガイドブックでは、ここからは荒れた道だとなっているが、きちんと整備されたハイキング道が御殿山まで続いた。何度かピークを越えて、三方境の手前のピークを越えたところに崖崩れをコンクリートで補修したところがあり、ここからの東方の富山、鋸山、伊予ケ岳の山波の展望が一段と見事だった。椿や山茶花の植え込みが多くなり、三方境の上り下り御殿山への上りと、それぞれ100段以上もある階段道の急坂も、赤や白い椿の花が敷き詰めた上を気分良く歩いた。
三方境山頂は文字通り三叉路になっていて、一方向に「たかとり山」の指標があり、ルート上に鷹取山があるとするガイドブックは間違いのようだった。
急坂を登り返して御殿山に着くと、まず、3本の大きなスダジイの古木が目に飛び込み、遠くから見て乳首を連想したことをなるほどと納得させる。三角点はその奥にあった。立派な休憩舎とベンチがあり、先客の地元のご夫婦に挨拶して、360°の展望を楽しみながら一休みする。ご夫婦は北側から登って来たとのことで、大日山の方からだと急坂で大変だったでしょうと同情していただいた。「次に経塚山に登るのだが、どの山ですか」と尋ねたがご存じなかった。地形図で推定するとすぐ近くに格好の良くみえる山がそれのはずだった。下山にかかる直前に、北側から一人の男性が登ってきて、御殿山は初めてだが展望が素晴らしいと感嘆していた。
下りは崖崩れのピークを越えたところで左の階段道に入って畑塩井戸林道に出て、そのまま林道を歩いて駐車場に戻った。道すがら道端にフキノトウを見つけ、これを採りながら歩いたので時間はかかったが、奥様のご機嫌は上々だ。

e)経塚山
畑塩井戸林道から経塚山登山口の犬切集落はすぐだった。R410の川谷トンネルを抜けてカーブになるところが広くなっていてここに駐車した。登山口はR410からの分かれ道に経塚山と書いた大きな指標があり分かりやすかった。分かれ道ごとにある指標にしたがって歩いて、谷津田上の小広場とおぼしき広場に出たが、ここから指標がなくなった。植林の中を歩いたのでポケナビも当てにならず困惑したが、一番歩かれていそうな道を選んで登っていった。ガイドブックの氏神様らしき石碑を見つけて安心して昼食にした。
スダジイの密林の中を一登りで山頂に着いたが展望はなく、山名板と三角点を入れて証拠写真を撮って早々に下山にかかった。下りは北方向に整備されたハイキング道が伸びていたので、これを歩き、途中、蛙に見える大きな蛙石(あんご石)を眺め、証拠写真を撮った。この道から左には、朝歩いた大日山から御殿山までの長い稜線が樹間に見えていたが、写真を撮るには枝が邪魔になり、開けた場所を探したがついに見つからなかった。
地形図の破線の道を下りる積りで更に北に向かったが、その前の尾根にはっきりとした踏み跡を見つけてこれに入った。尾根は結構な痩せ尾根だったが、踏み跡は・237m峰を過ぎても続いた。倒木に生えた10本ほどの椎茸を見つけてゲット、るんるん気分で下っていったが、林道に出る前で斜面は急に勾配を増し、踏み跡も薄くなってきた。強引に下って地形図の実線の林道と破線の道の分岐点のすぐ上まで来て驚いた。まわりの林道全体が山を削って作られた道のようで、5mから10mぐらいの崖により行く手を阻まれてしまった。ここまであった踏み跡はどうやって出来たんだ!山頂まで引き返して登った道を下るのでは日が暮れてしまう。崖の上を行き来して必死に降り口を探した。そこは5mほどの崖の途中にもう一つ段があり、崖には木の根っこが出っ張っていた。この根っこに足を乗せたりしがみ付いたり、やっとの思いで林道まで下りたら、ズボンは泥だらけになっていた。
ここからの林道にもフキノトウが見つかり、御殿山のものよりも太くて立派なものばかりで、すっかり機嫌を直して駐車場所まで戻ったのでした。

f)帰りのドライブ
犬切集落を16時に出発し、一旦R410を北上して県道34で鴨川に出て、後は来た道を辿って走り、夜10時頃我家に無事帰ってきた。途中、八日市場の中華料理屋でいただいた広東麺が美味しかった。



戻る

inserted by FC2 system