S53.ナビ遊び(ぞろ目探訪)

1.動 機
シモンさんとぼとくさんがポケナビを持って歩きながら、ナビの表示位置の数値が特殊なところにピタリと静止して証拠写真を撮るという、ジオキャッシング(Geocaching)という遊びをしている。たとえば北緯36°35.363'、東経140°33.041'という「回文位置」を探すなど。今回は「ぞろ目位置」探しをするというのでくっついて歩いてみた。場所はWGS84世界測地系でN36°55.555′ E140°33.333′ および、N36°55’55.5” E140°33’33.3”という、度以下に5桁の5と3のぞろ目が揃う位置で、福島県境の定波の近くだった。ついでに、近くの三角点2箇所を繋いで周回コースにして歩いた。私のナビはメーカでグレードアップ作業中なので持参できかったが、見ているだけで十分に面白かった。

2.データ
(ぼとくさん作成の行程図)
a)山域:長谷地三角点(712.5m)、定波三角点(685.2m)
b)登山日:2005/05/14(土)曇
c)コースタイム: 
森山7:10 = 7:50 里美道の駅 8:00 =8:50鳩宮9:00---- 9:15 ぞろ目1 9:40 ---- 10:25三角点10:35 ---- 10:40ぞろ目2 10:55 ---- 11:50(昼食)12:10 ----13:30三角点13:45 ----15:3015小川15:45----16:55鳩宮17:10= 18:30 森山
d)同行者:シモンさん、ぼとくさん、和子は不参加
e)地形図:1/25000 「「橋場」

3.記 録 
待合せ場所の里美道の駅に、私としては珍しく10分前に到着したが、お二人はとっくに到着済みで打合せをしていた。ぼとくさんの先導で、R359を北上、東館で右折して更にR359を山に入り、カタクリを見に来た定波近くの部落に駐車した。
(ぞろ目が揃うのをじっと待つ)
(ぞろ目が揃った!)


地形図を眺めながら山に入り、15分も登ると最初のぞろ目地点だった。二人はナビを睨みながら、北に行ったり東に寄ったり、うろうろしながらぞろ目になる点を探している。最小桁までほぼ揃ったところで、ナビを倒木の上などに置いてカメラを構えて、表示がぴったりぞろ目になるのをじっと待つ。東経は合っても北緯が合わない。少し位置を変えて、またじっと待つ。ナビは一定周期で計測計算を繰り返しており、最小桁は同じ位置でも結構変動する。短気を起こして位置をどんどん変えると、表示は発散しかねない。今日は雑木林の中なので、いつもの杉植林よりも電波状況が良くて安定が良いというが、ぞろ目が揃って写真を撮るまでには30分近くかかった。嬉しそうな顔だが、忍耐の要る遊びである。
次の三角点には、剣山神社と稲荷神社という小さな石の祠が祀ってあり、シャクナゲの花を眺めながら休憩した。ここからコシアブラの若芽を採りながら少し歩くと、すぐに2番目のぞろ目点だった。15分ほど頑張って、ぞろ目が揃った二人の位置は2mと離れておらず、結構な計測精度を持っているものだ。
一旦車道に出て、あらかじめ地形図上で予定した斜面に入っていくと、強烈な悪臭がたち込め、行く手を有刺鉄線の柵が阻んでいた。大きな養鶏場の敷地なのだろうか。やむなく、方向を変えて隣の稜線に乗り換えて進んだ。・707mピークの前で昼食休憩をとって歩くと、花をいっぱいつけた笹の群落があった。この辺の笹は間もなく枯れてしまうのだろうか。
一昨年カタクリの群落を見に来たことがある定波の林道を横切って歩いていくと、タラボの木が林立した荒地があった。一番芽は綺麗に採られていて、二番芽がやっと芽を出し始めたばかりで、残念ながら収穫にはならなかった。それでもコシアブラの大木があちこちに有ってビニル袋は膨らんだ。
685.2mの三角点に着いて休憩したが、ここでまだ今日の行程のやっと半分だ。これから先まだまだ5kmの尾根歩きが続いた。藪漕ぎも多いので、元気いっぱいな二人の後を歩いていって、元の駐車場所が見えたときはほっとした。



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