S61.ネマガリオフ

1.動 機
(ネマガリのタケノコ)
シモンさんのnifty通信仲間が、時々集まって山登りをしながら、PCを通さないで顔合わせして、情報交換を楽しんでいる。今回は、ぼとくさんが幹事で計画した、ネマガリタケの小さなタケノコを採る集まりに参加した。沼尻温泉スキー場から船明神への登山道を登って、登山道脇の笹薮でネマガリのタケノコを採り、途中から硫黄川のほとりの鉱山跡に下りてタケノコパーテイを楽しんで、天然露天風呂に入ってから帰るという計画で、このグループ登山としては珍しく楽ちんな山行だった。

2.データ
a)山域:障子岩の麓(1310m)
b)登山日:2005/06/4(土)曇後晴一時雨
c)コースタイム: 
森山6:10 = 8:05 矢吹IC = 8:30五百川PA8:55 = 9:00 磐梯熱海IC = 9:35 沼尻スキー場 9:55 ---- 10:40分岐点11:35 ---- 12:00鉱山跡(タケノコパーテイ)14:00 ---- 14:30沼尻スキー場16:10 =(母成ライン・蕗採り)= 17:20磐梯熱海IC = 17:50 矢吹IC = 20:00 森山
d)同行者:シモン夫妻、ぼとく、のみね、とら杉、だるま、マダム和子、和子
e)地形図:1/25000 「安達太良山(北西)」

3.記 録 
R359から矢吹ICで高速に乗り、待合せ場所の五百川PAに我家としては珍しく30分も前に到着した。ぼとくさんは既に到着済み、初顔合わせのとら杉さんと挨拶する。私も今回からカプランというハンドル名である。やがてやって来たのみねさん、シモンさん夫妻と合流して、磐梯熱海ICで下り、長野の別荘を早朝に出発してやってきた、だるまさんとマダム和子さんの御夫妻と合流して、沼尻温泉に向かう。温泉からスキー場の中の道はダートだが、手入れされていて普通車でも何とか走れた。早朝にやってきて採取したネマガリを満載して、もう引き上げていくプロの車数台と交差した。駐車場にも十台ぐらい駐車している車があり、ネマガリの評判の高いところのようである。
駐車場からは僅かに雪を残した吾妻連峰が見渡せた。今日は雨の中のネマガリ採りを覚悟してきたが、ラッキーだ。準備を終わってみると、我家はデイバッグなのに、皆さんは大きなリュックを背負っている。パーテイの材料や用具が詰まっているのだ。船明神への道を登りはじめると、大きなリュックを背負った人が下ってくる。装束も見るからに年季が入っていた。登山道の脇はネマガリタケの藪だが、道傍にはタケノコはもうない。最高点の硫黄川へ下る分岐まで45分の登りだったが、途中、細く流れ落ちる白糸の滝を眺め、吾妻連峰の展望を楽しみ、ムラサキヤシオやタムシバの花を愛でながら、軽いハイキングを楽しんだ。
(ムラサキヤシオ)
(タムシバ)

分岐の所にリュックを置いて、夫々にネマガリ探しに藪の中に潜り込んだ。ここのネマガリの密度は物凄かった。蜜に生えた笹薮を掻き分け、いろいろな立ち木と格闘しながら進むのは大変な体力消耗である。苦労する割りに、タケノコはなかなか見つからない。今年は深雪のせいでネマガリの成長も遅いようだ。去年の厩岳山程度の藪漕ぎは覚悟していたのだが甘かった。40分ほど頑張ってやっと30本ばかり収穫した。御婦人は藪漕ぎを敬遠して上を見て歩きながら、コシアブラを収穫していた。
急斜面のジグザグ道を下ると、硫黄の匂いが強い硫黄川のほとりに出る。朽ちはじめた木の橋を渡って、半分壊れた小屋の基礎の上に陣取ってパーテイが始まった。山での料理の達人は、収穫したばかりのネマガリタケを湯がいたりベーコン巻きを作ったりし始め、いい匂いが漂ってくる。銘々に持参した自慢の料理が並べられ、ワインやビールが揃って立派なパーテイである。四方山話に花が咲き、1時間半の愉快な時間が過ぎた。食べるに忙しくて、パーテイの写真を撮りそこねた。
(パーテイ料理の一部(シモンさん撮影))
(川原の露天風呂、遠距離映像)

食後は露天風呂タイム。川の流れに手を入れると丁度体温程度、少しぬるめだが何とかなりそうと、4人が裸になって温泉川に入っていった。なかなか気持ちがいいよと御満悦の態をカメラに収める。硫黄が堆積していて、身体に匂いが染み付く。家の風呂に入ったがしつこい匂いはまだ消えないよと、後で連絡が入った。 駐車場まではイワカガミやツマトリソウの咲く30分の下り道、途中、通り雨に見舞われてカッパや傘を出すことになった。駐車場では、グランドゴルフの道具が出てきて手ほどきを受けた。地面が小石や草叢で、球があちこちに飛び跳ねるので苦労したが、結構面白く楽しんだ。ワサビの茎葉や山椒の青い実のお土産を頂いて解散となった。
帰り、皆さんは沼尻温泉で風呂に入って帰るとのこと。我家は一足先に出発して、母成ラインの路傍のフキをせっせと採取して帰った。往復の通行料金分は十分に採ったが、夢中になってフキ採りしている最中に、風呂に入ってから出発したシモンさんの車に追いつかれてしまった。



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