S64.女峰山
1.動 機 女峰山は、茨城の山から見るとき日光連山の右端しに見え、日光に入るときは日光街道を走る車中から目の前に険しい山容を見せていた。一度は登ってみたい山だったが、行程がやや長い気がして延び延びになっていた。梅雨の合間の6月27日に同期の山行として、千手ケ浜の奥の沢を遡行するハイキングが実施されることになった。日光まで行って日帰りではもったいないので、お天気が良さそうな前日に日光に入って、憧れの女峰山に志津からの周回ルートで登ってみることにした。 2.データ a)山域:女峰山(2464m)帝釈山(2455m) b)登山日:2005/06/26(日)曇後晴 c)コースタイム: 森山4:30 = 6:50光徳沼P 7:05 = 7:25志津林道路側(朝食)7:55 ---- 8:05車止め--- 8:45 馬立 8:50 ---- 10:00 水場 10:05 ---- 10:20唐沢小屋10:35 ---- 11:15 女峰山 11:35 ---- 12:15 帝釈山12:35 ---- 13:25 富士見峠 13:35 ---- 14:35 馬立14:45 ---- 15:30 志津林道路側 15:40 = 16:00 三本松牧場16:10 = 16:30中禅寺湖民宿 d)同行者:和子 e)地形図:1/25000 「日光北部(北西)(南西)」 3.記 録
馬立まで50分の林道歩きだったが、ところどころにレンゲツツジ、ヤマツツジ、サラサドウダンが咲いており、これから登る女峰山や帝釈山が見えてきて、長い林道歩きも足慣らしと思って楽しんだ。とはいえ、今日はずいぶんと暑い。標高1700mの平坦な林道を歩いていても汗が噴出してくる。顔を流れる汗を拭くのに邪魔なので、眼鏡ははずしてポーチにしまいこんだ。
水場で元気を付けたが唐沢小屋までの高度差100mの急坂はきつかったが、この辺りから足元にコイワカガミやミヤマカタバミの綺麗な花が見えはじめて慰めてくれた。外装を綺麗にした唐沢小屋に着くと、このルートをピストンするという先客の御夫婦がおられたが、入れ替わりに登っていかれた。 小屋から山頂まで40分の登り、ガレバにもなったが、クモマナズナ、ミツバオウレンなどの花も見え始め、コイワカガミも大株のものが現れて、嬉しくなって何度も立ち止まってはシャッタを押すものだから、「同じ花ばかり何回写真を撮っているのよ」和子から苦言が飛んできた。
目の前にもっと高い岩山が見えたので登っていくと、ここにも「女峰山頂」の標識があり、標高2483mの表示が付いていた。地形図では「女峰山」の三角点は神社から赤薙方向に100m行ったところにあり、標高2463.5mと20m低い。三箇所のどれが「女峰山頂」かは知らないが、最高点に登ったことで登頂完了として二人でお祝いした。 この山頂からは360°遮るものもないが、生憎の霞模様で、山名同定できたのはすぐ近くの男体山−大真名子−小真名子−帝釈山、太郎山、赤薙山の日光連山だけ、少し遠くでは奥白根がぽっこりと頭を出しているのが確認できただけだった。
山頂に三脚を立てて撮影中の男性に証拠写真のシャッタを押してもらったが、数人の仲間が帝釈山方向から登ってきて賑やかになった。大真名子、小真名子を登ってきたのではないとのことだったが、林道歩きの逆コースもあるのだと初めて気づいた。賑やかになったところで、岩っぽい急坂を下って、尾根道を帝釈山に向かった。尾根道はやせ尾根で気を使うところも何箇所かはあったが、コイワカガミ、ミツバオウレンのほかに、イワヒゲ、ツガザクラ、コメバツガザクラ、ミヤマダイコンソウ、ホソバベンケイソウなど高山植物のオンパレード、振り返れば女峰山の鋭鋒が天を突いており、そよ風も吹いて暑さを和らげてくれ、すばらしい尾根歩きだった。山頂からずっとシャクナゲの茂みが続いており、つぼみがいっぱい付いていた。女峰山にこんなにシャクナゲが多いとは知らなかったが、後で民宿で聞いてみたら、ここのシャクナゲはキバナシャクナゲとのことだった。一週間もすればこれらも咲き誇り、また一段と賑やか尾根歩きが楽しめそうだった。
帝釈山山頂で腹ごしらえをして、富士見峠への400mの急坂を下った。まだ雪も残っていたりする荒れた道だったが、歩きにくいところは林の中に新しい踏み跡が付いており、道中にわたってミヤマカタバミの白い花が気持ちを安らげてくれた。
駐車場所にたどり着くと車は半分いなくなっていた。途中、三本松牧場のソフトクリームを味わい、中禅寺湖湖畔の民宿「白樺」に入って熱い風呂で汗を流して生き返った。この夜の「白樺」は、都市対抗の応援後到着した啓ちゃん夫妻との貸切、美人で話好きな女将さんと啓ちゃんとの会話のやりとりを楽しみながら、美味しい料理とお酒をいただいた幸せな一夜でありました。「白樺」では、大型モータボートの貸切をやっており、千手ケ浜まで任意時間に送り迎えして、5人以上で一人1500円也との面白いお誘いを受けたので、早速、下山先生に電話して翌日の計画に織り込むことを提案したが即座に却下された。 |