S103.二百名山・守門岳

1.動 機
(麓より、左大岳、右守門岳)
守門岳は二百名山に数えられ、3年前に水戸アルパインの計画があったが、そのころ市民運動推進会の役員をしていて参加できず残念な思いをした。八海山を歩きに越後まで来たついでに、一泊して次の日に登ってきた。ルートは猿倉橋から二口コースを登り、稜線に上がって青雲岳から守門岳へ登り、下りは稜線を引き返して大岳に登って、保久礼コースを下り駐車場に戻る計画にした。晴天に恵まれて素晴らしい展望を楽しむことが出来た。軽い登山だと思っていたが、なかなかの急登もあってきつい登山でもあった。

2.データ
a)山域:守門岳(1543m)、青雲岳(1435m)、大岳(1432m)
(守門岳登山ルート)
b)登山日:2005/10/21(金)晴
c)コースタイム: 
小西屋7:20 = 7:50猿倉橋駐車場 8:10 ---- 8:40護人清水 8:45 ---- 9:50オカバミ滝 10:00 ---- 10:55大岳分岐 ---- 11:10青雲岳11:15 ---- 11:35守門岳12:30 ---- 12:45青雲岳12:50 ---- 13:05大岳分岐 ---- 13:45大岳13:50 ---- 14:10展望台14:15 ---- 15:10保久礼小屋 ---- 15:35林道 = 15:40猿倉橋駐車場 15:50 = 16:50小出IC = 18:00伊勢崎IC =(一般道・夕食)= 22:30自宅  
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「「守門岳(北西)」、「穴沢(北東)」

3.記 録 
一般より30分早く用意してもらった大西屋の朝食を腹いっぱいいただいて、猿倉橋の駐車場に向かった。途中、守門岳の好展望地でシャッターを押して30分で駐車場に着いた。登山道を点検する4人のグループが丁度揃ったところで、はるばる茨城からやってきた老夫婦をねぎらってくれ、登山道は木道を整備したばかりだから歩きやすいよと自慢された。地元の男性2人組もやってきて、なんでこんな遠くにまで山登りに来るのよと言いながらも、しょっちゅう守門岳に登っているとのことで、登山道についていろいろコメントしてくれた。我家の計画では緩い保久礼ルートを登り二口コースを下る積りだったが、二口コースの方から登った方が展望もあってお勧めだよとおっしゃる。
(美しいブナ林、豪雪に曲げられていた)
猿倉橋のそばで登山届けを出してから、お勧めに従って二口コースの登山道に入ると直ぐに急登になった。その上土質が湿った粘土なので滑りやすい。下りでは苦労しそうで登りにして良かった。30分登ると護人清水に着き、乾いた喉に冷たい水が美味しかった。登山届けを書いているうちに追い越していった2人組が休んでいて清水の自慢を聞いた。ここから2人組の後について登っていった。気持ちのいいブナ林の登山道が続いたが、急斜面に育ったブナは全部谷側に曲げられ、可愛そうな形になっていた。
ブナ林を30分登ると見晴らしのいい地点に出て、八海山や越後駒が望めた。足元には道の両側にイワカガミの葉が群落を作っていた。この群落は稜線まで続き、こんな大きな群落は見たこともなく、春先には見事になるだろうと思われた。さらに登ると、紅葉の向こうに守門岳や大岳が見渡せるようになり、左下に中の高地沢のすばらしい滝が見下ろせた。標高1000m地点には中間点の指標があって展望所になっており、オカガミ沢の滝が見下ろせた。この先に「長ーい長ーいのぼりです。ガンバ」の看板があり、本当に長いきつい急登が続いた。途中で休憩中の2人組を追い越して、みかんを食べながら一息入れた。
(青雲岳の草紅葉から守門岳)
2時間45分登ってやっと稜線に着くと、八合目の指標があり、大岳と守門岳の分岐だった。ここからはなだらかなハイキングコースになり、ぬかるみには真新しい木道が敷かれて歩きやすくなった。4人組み自慢の登山道だ。北に粟ケ岳、矢筈岳、御神楽岳、その上に飯豊連峰が長く横たわっていた。次のピークの青雲岳山頂は高山植物の宝庫のようで、木道が敷き詰められていて、木道を踏み外すなの看板が立っていた。草紅葉が見事で、その向こうに守門岳が美しかった。
ワンピッチで守門岳山頂に登りつくと360°の大展望が待っていて、立派な山名方向盤も立っていた。先客は整備の4人組と、御久礼コースを登ってきたという桐生の御夫婦、二口コースで私達を猛スピードで追い越していった山好きらしい単独行の男性が賑やかに山談義をしていた。もう一人物静かな老登山家がひとり静かにコンロで食事を作っていた。
4人組が周りの山々の説明をしてくれたが、目立つのは近くに浅草岳、荒沢岳、中の岳、越後駒、八海山、少し離れて燧ケ岳、会津駒ケ岳、那須連山、二股山、磐梯山などなど。
(浅草岳)
(中の岳、越後駒ケ岳、八海山)

展望を楽しみながら、小西屋特製のコシヒカリ弁当をゆっくりいただいてから、山名標識の前と二等三角点の前で証拠写真を撮った。皆さんが下ってから下山にかかったが、草紅葉の青雲岳で例の二人組の男性が休んでいた。足が攣ってここから引き返すとのこと。青雲岳の山名標識の前で証拠写真の撮りあいをした。
(大岳から守門の山並み)
分岐に下って大岳に登り返してから振り返ると、守門岳の山波が美しかった。保久礼から登ってきてここで引き返すという男性と、守門をバックにまた証拠写真の撮りあいをした。大岳山頂には山名を示すものは見つからず、石の祠と巣守神社の石碑が立っていた。
直ぐに下山にかかったが、小石がごろごろしていて少し歩きにくい。20分下ると日本海の展望がいいところがあり、春登ったばかりの花の山弥彦山や角田山が見えていた。ここでも二人連れの土地の人に出会ったが、やはり「茨城には筑波山といういい山があるのにどうしてここまで来るのか」と不思議がられた。守門は土地では日立の高鈴山のようなものなのかもしれない。
保久礼小屋を過ぎてクルミ沢に下りると、林道には一年前の中越地震の爪あとの亀裂があちこちにそのまま残っていた。車道に出たところで桐生の御夫婦が車の中で待っていてくれた。二口コースを下って車道をこの駐車場まで登ってきて、「茨城の人ももう直ぐ下ってくるだろう」と言い合って待っていたとおっしゃる。有難い!車道は歩くと30分はかかる。
帰りは小出ICで高速に乗ったが、高速料金節約のため高崎JCTで曲がって伊勢崎ICで一般道に下りて夕食をとり、和子の運転でR50をゆっくり走って、22時半に我家に着いた。



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