S113.立神部落から生瀬富士へ

1.動 機
(中央が生瀬富士と岩頭)
生瀬富士にはガイドブックで難しい山と書かれていて敬遠していたが、5年前、62会ハイクで案内してもらって初めて登った。コースに変化があり展望もいいので、それ以来何回も登った。小林さんと大矢さんから「生瀬富士に初めて登ってきたよ」と続けて喜びのメールが流れてきて刺激され、天気もいいのでまた行きたくなった。今回は紅葉の土曜日なので、いつもの袋田駐車場から登るのでは、観光客の車で駐車場が満杯になることが予想され、コースを 変更することにした。「生瀬富士北東の岩頭に立神から登ってくる道があるよ」下山先生から聞いたのを思い出し、地形図を睨んで検討した。破線の道から尾根に取り付けば、後は迷わず登れそうだと判断して出かけてみた。立神部落から見上げた時は厳しい登攀を覚悟したのだが、意外に歩きやすいルートで、紅葉も始まっていて展望もよく充実した山行だった。

2.データ
a)山域:生瀬富士(410m)、立神山(420m)
b)登山日:2005/11/05(土)晴
c)コースタイム: 
日立自宅9:10 = 10:25 立神部落10:40 ---- 11:35 岩頭 11:45 ---- 11:55 生瀬富士 12:10 ---- 12:25 立神山(昼食)13:00 ---- 13:30かずま分岐 ---- 14:00生瀬滝 14:05 ---- 14:20苗代田部落 ---- 14:50立神部落15:00 = 16:30日立自宅  
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000「「袋田(南西)」

3.記 録 
朝ゆっくり出発して、10時半に立神部落に到着、去年下山先生との生瀬富士裏縦走のとき車をデポした路側に駐車した。散歩中のおじいさんに生瀬富士へ登る道を尋ねると、「今は営林署が階段をつけたりして歩きやすくなったよ」との返事、どうも思っている道とは違いそうだった。
はじめは裏縦走の道をそのまま辿って歩き、ここから破線の道に入るとき方向を間違えて10分ほどロスしたが、破線の道に入って進むと悩むこともなくいつの間にか稜線にのっていた。しっかりした踏み跡を辿るとやがて岩交じりの痩せ尾根になり、岩頭に近付いたことを感じさせた。いくつか岩を攀じ登るようになったが、岩には小石のような出っ張りがたくさん付いているので足場には困らなかった。最初に展望が開けた岩の上で一休みした。目の前に大きな岩が見え、山頂から渡った岩頭のようだ。岩頭、生瀬富士、立神山の並びの向こうに男体山、鍋足山やぼとく山が見え、反対側に八溝山が見え、360°の展望を見た時は達成感一杯になった。
(最初の岩頭で一休み)
(いつもの岩頭)

(痩せ尾根を渡って生瀬富士山頂へ)
(生瀬富士山頂)

岩頭でゆっくり展望を楽しみ、痩せ尾根を渡った生瀬富士山頂では、おやつを出して大休止し、標識の前で証拠写真を撮った。
下山にかかったが、いつも怖い思いをする山頂からの急斜面の下りにはロープが張ってあって助かった。ここから先にも要所にはロープを張って登山道はずいぶんと整備されていた。次の立神山の広い山頂で昼弁当を広げた。
(休日の袋田の街は車でいっぱい)
ここから何度か登り返しながらかずまの峠まで下っていった。紅葉も始まっていて目を楽しましてくれる。紅葉越しに袋田の街が見下ろせたが、駐車場はどこも満車、車が路上をのろのろと走っている。これだけ観光客で混む紅葉時期の休日の袋田は登山者には敬遠され、ここを登山口にする生瀬富士には、今日は誰も登ってこない。終日誰一人出会わなかった。
何年か前物凄く綺麗だったかずまあたりのカエデはまだ紅葉していなかった。かずまとその一つ手前の分岐で、立神部落に降りる道が分かれていたが、やはり袋田の滝を見下ろさないでは、このコースの魅力は半減するのでそのまま進んだ。
このコース売り物の袋田の滝を上から覗き込む地点に来た。歩くにつれて見える滝の形が変わってくる。滝の展望がいいところは、展望台のように足場をしっかりさせてあったが、滝側がスッパリ切れ落ちている。写真を撮りに絶壁の端に寄るのが結構怖い。以前は平気でシャッタをきっていたような気がするのだが、年のせいで多少慎重になってきたのだろうか。片手で立ち木に掴まり、片出でカメラを持ってめくらめっぽうでシャッタを押してみたが、殆ど滝は写っていなかった。
(上から眺める四度の滝)
(生瀬滝上流の徒渉点)

何枚も写真を撮ってから、生瀬滝の上流側の徒渉点に出て、小林さんや大矢さんが渡った河床を観察した。今日は水量が少なく、河床の岩表面には流れに洗われないで乾いたところが多く、楽に渡れそうだった。一度渡ってみて引き返すことも考えたが、うっかり足を滑らしてもつまらないので、そのまま先に進んだ。 部落に出る少し前の森の中に、ムラサキシメジを発見、新鮮なのが15本収穫できた。
ラッキー!谷間に下りれば楽そうに思ったが、ぬかるんだ湿地帯になっており歩ける状態ではなかった。やがて果樹園に出て民家の脇を通るとやっと生活道路に出て、やがて車道に出、40分歩いて駐車場所に戻ることができた。



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