S114.秋の62会ハイキング
鍋足山・八溝山

1.動 機
6月以来久しぶりの62会ハイキングが、奥久慈大子町のオートキャンプ場グリンヴィラに1泊して行われた。登る山は、1日目は私の希望で西の水府側からの鍋足山、2日目は弘昌さん希望で八溝山から大神宮山への縦走になった。グリンヴィラでの食事は男性陣が準備、調理すべてを行うことになり、役割分担をあらかじめ割り振られて、これが大仕事だったが面白かった。できばえも上々、特に大矢さんのチャンチャン焼と三澤さんの味噌汁は女性陣にもなかなか好評でありました。

2.データ
a)山域:鍋足山(523m)、八溝山(1022m)、大神宮山(746m)
b)登山日: 2005/11/10(木)晴、11/11(金)晴後曇
c)コースタイム: 
10日: 日立自宅7:40 = 8:40湯草登山口8:55---- 9:50沢分岐 10:00 ---- 10:30 稜線 ---- 11:10 鍋足第3峰岩棚11:20 ---- 11:30 鍋足山(昼食)12:05 ---- 12:15 大石分岐 ---- 12:30大中宿分岐 ---- 13:20湯草登山口 13:30 = 14:00グリンヴィラ
11日: グリンヴィラ7:50 = 8:45 大神宮山駐車場8:50 = 9:35八溝山山頂駐車場 9:40 ---- 10:35池の平10:40 ---- 11:25高笹山11:30 ---- 11:40 (昼食)12:00 ---- 12:45大神宮山自然観察舎13:00 ---- 13:05大神宮山駐車場13:45 ---- 14:30八溝山山頂駐車場14:40 ---- 16:10 常陸太田(夕食)16:40 = 17:00日立自宅  
d)同行者:下山夫妻、小林弘夫妻、大矢、小林啓、三澤、和子、(大矢夫人)
e)地形図:1/25000 「大中宿」、「八溝山」、「町付」

3.記 録 
11月10日(鍋足山)
(鍋足山の水府側登山ルート)
我家を集合時間の1時間前に出発、途中下山車と偶然合流し、その先で大矢車三澤車とも合流して集合場所に5分前に到着すると、小林弘車小林啓車は既に到着済みで土地の人から情報入手中だった。挨拶のあと小林農園産の珍菜ルバーブを各戸にレシピ付きで頂戴し、下山先生からルートの説明を受けた。
鍋足山への一般登山ルートは東側の里美村からで、数本のルートを歩いたことがある。西側の水府からの登山道は一般には知られていなくてマニアの世界のようだ。シモンHPを見ると、下山先生がこちらからのルートをいろいろ探求しているようなので、今回案内してもらうことにした。湯草集落から入り、鍋足第3峰の間近まで沢筋を登り、鍋足山頂からは大中宿への登山道を下り、途中から湯草への尾根道を下った。土地の人も下りに使った道をお勧めで、沢道はあまり御存知なさそうだった。
(厳しかった沢の登山道)
9時前に9人列を作って歩き始め、付け替え建設中のR461工事現場を横切って民家脇を通り過ぎると、すぐに土地の人お勧めの丸太橋で始まる登山道が右に見えた。沢を渡りながら植林のなだらかな登山道を少し登ると、右手に細い不動滝が見えてきた。登山道はこの辺から沢道特有な様相を帯びだした。踏み跡はあるが、急登や岩登り、滝の巻き道など続々と難所が続く。足を滑らせたら滝つぼに落ちそうなところなど、1人づつ慎重にならざるを得ない。楽しんだり苦しんだりしながら1時間登ったところで、三つの谷が合わさるところが小広くなっていて休憩する。もう少し紅葉が進めば気持ちよさそうだった。
ここから右側の谷筋へ少し入ってから尾根に向かって急登した。稜線に上がると視界が開け、左が切れ落ちた岩っぽい稜線を進むと第3峰の岩峰が目の前に飛び込んできた。その左に猪鼻峠につながる峰峰が連なり、右手には高鈴山や神峰山が遠望できた。一旦大きく下って登り返した第3峰手前の岩棚は絶好の展望ポイントで、月居山や生瀬富士が手に取るように見え、その上にはるか高原山塊や塩原の山々が見えていた。しばし展望を楽しんでから第3峰に登り少し下って鞍部に出ると、登山道にロープが張ってあり通行止の札が掛かっていた。本峰から来ると第3峰は通行禁止ということで、猪鼻峠へ行くにはこれを巻いて行くのだが、水府側にはここからは下れないのだ。反対側から来た我々は無罪放免である。皆さんは第2峰を巻いて本峰に向かったが、一人第2峰に登ってみた。しかし、立木がおおくて展望は良くなかった。
(鍋足山頂での集合写真)
鍋足山山頂に一足遅れて着くと、真新しい山名板の上に、材木を組み合わせて作った例の「鍋足山」の山名標がまだ健在で松の幹に取り付けてあり、嬉しかった。展望を楽しみながらゆっくりと弁当を広げた。丁度登ってきた珍客御夫婦に集合写真のシャッタを押してもらった。丹沢でもバッタリ出会ったことのある大矢さん弘昌さんの知り合い御夫婦だった。
下山は大中宿からの登山道を下り、途中から湯草への道に入って13時20分に駐車場所に戻った。下り道は、途中近道をするために少し藪漕ぎをしたが、土地の人が一見して老人グループの我々にお勧めした道だけに、急坂や岩場もなく手入れの行き届いた快適なハイキング道だった。何か物足りなく、苦労した沢道の方が不思議と面白く思われた。

(グリンヴィラ)
下山後、車列を作って大子のグリンヴィラに向かった。大子市街の左折する交差点で、6台の車列の最後尾を走っていた私の車が交差点に飛び込む寸前に赤信号になった。かまわず回りこんで驚いた。信号待ちの車列の中に交通安全の警官がバイクに乗って待っていた。職務に忠実な警官は即座に停止命令を出して9000円也の反則切符を切った。作成書類にサインして、警官からグリンヴィラへの道順を教えてもらって10分遅れで無事宿舎に到着した。皆さんの同情で反則金は会費賄いとなったが、心苦しいことこの上ない。 平日なので人気のオートキャンプ場も貸しきり状態、利用客はグループキャビン利用の我々だけだった。お風呂も我々だけのために沸かして貰うのは勿体無いので、割引券を貰って近くの日帰り温泉「森林の温泉」に出かけてきた。
キャビンの部屋は広く真新しくて気持ちが良く、収容人員最大12名、キャンプだけ参加で大矢夫人が駆けつけてこられたので、合計10名、ゆっくり賑やかなキャンプになった。
今回は、食事当番は全部男性が受け持つことで、役割分担が決まっていた。
夕食メインチャンチャン焼:大矢、 夕食豚汁:小林弘昌、  野菜材料:小林農園
コーヒ喫茶:小林啓治、      デザート:下山     朝食味噌汁:三澤、
    朝夕主食昼食おにぎり:川本 
その他、夕食のBBQ、朝食の目刺、大根おろし等、臨機応変全員協力する。
(楽しい屋外料理)
(美味しい豪華デイナー)

大矢さん寄贈の越乃寒梅などを飲みながら、屋外でチャンチャン焼やBBQをほおばった。何度も試作したという大矢さんのチャンチャン焼の出来は上々で、口うるさい奥さん方にも上々の評判だった。屋内に移って、温かい豚汁のほかに女性陣手製の京漬物、酢大根、きのこ佃煮などで、魚沼市JAに出張購入してきたコシヒカリを腹いっぱいいただいて満足満足。デザートの果物がいっぱい出ていたが、食事前にあらかたなくなっていた。コーヒやワインや焼酎をいただきながら、料理の腕を上げた苦労話などに花が咲いた。次回の12月は去年と同じ小来川温泉で2泊3日の忘年登山をやろうと話が纏まり、言いだしっぺの私が幹事役を仰せつかった。
寝室もゆったり、寝具も清潔で、みんな気持ちよくぐっすり眠りについた。寝る前に担当のおにぎりの材料を用意しておこうと梅干と塩昆布を探したがどこにもなく、家に置き忘れてきたようだった。その梅干のこと、反則金のこと、果ては12月の計画のことが頭の中を駆け巡って、一人もんもんと朝を迎えた。
朝4時半にいっせいに起床し、コンビニまで出かけようと車を発進させたが、6時までは開門しないとのことで諦めた。みんなで朝食の準備、三澤さんの美味しそうな味噌汁の香りが漂ってくる。目刺、若布、大根おろし、納豆で腹いっぱい。おにぎりは京野菜などを具に間に合わせた。奥さん方にしっかり応援していただいた。

11月11日(八溝山)
(八溝山から大神宮山への縦走ルート)
キャビンの後片付け清掃をして、大矢夫人に見送られながら8時前に発車した。両小林車が女性陣を乗せて八溝山頂に向かい、下山、大矢、三澤、川本車で下山口の大神宮山の駐車場に向かった。唐竹久保から大神宮山への未舗装林道は大変な荒れようで、私のRVは底が40mm高いのであまり苦労しないで走ることが出来たが、普通乗用車には大変な道だった。時に尻を打つのでのろのろ運転で走るしかない。下山、三澤、川本車をデポして、大矢車で八溝山頂に着いたのは小林車の1時間後だった。
弘昌さんは皆の足を引っ張るからと先に出発されていた。下山夫人と和子は後続車を待ちながら、きのこを探して近くを歩き回ったが収穫はなかったらしい。山頂で記念写真だけ撮って9時40分に歩き始めた。標高1000mの山頂付近の紅葉は既に散ってしまっており、葉を落とした雑木林の中の広いなだらかな登山道を気持ちよく歩いた。下山夫人はキノコの目で歩き、下るに従い紅葉も残ってきてますます気分が良くなる。1時間ほど歩いて池ノ平の表示板のところで小休止したが、池ノ平の山頂は少し先にあり、登山道はこれを巻いていた。池ノ平から少し先にマユミの群落があり、真っ赤な実をいっぱいつけた大木が何本も並んでいて壮観だった。みんな立ち止まってシャッタを切った。
(紅葉の快適登山道)
(真っ赤なマユミ)

なだらかな道に慣れきった足には次の高笹山までの登り返しは結構きつかった。高笹山の標識のところで休んだが、高笹山の三角点は少し先にあり登山道はこれを巻いていた。登山道の途中の日当たりがいいところでおにぎりを頬張って早々に再出発し、大神宮山に向かって下っていった。山頂の立派な観察舎のところに13時前に着くと、とっくに着いていた弘昌さん御夫妻の出迎えを受けた。観察舎に登って、よく歩いてきたものだと八溝山や高笹山を振り返った。神峰山や高鈴山、三鈷室山などが確認でき、奥久慈男体山と月居山や生瀬富士との配置がいつもの様子と違うのが面白かった。観察舎前で集合写真を撮り、駐車場に下りて大矢夫人差し入れのチーズケーキで解散の席にした。八溝山頂まで車で引き返して、夫々に帰途についた。川本車は里美郵便局まで大矢車の後を追いかけながら走り、郵便局で反則金を納入してから常陸太田のうどん屋で夕食を食べ、我家には17時に帰着した。



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