T22 花貫渓谷と土岳

1.動 機
日曜日の朝はお天気がよさそうだった。久しぶりに週末フリー切符を使って中央沿線まで出かけたいと思っていたが、和子に雪の積もった山にわざわざ出かける気がしないと拒絶され、近場の土岳に登ってみることにした。天気がよくて寒いので、遠くの雪山も見えるかもしれないと期待した。土岳には最近は山菜取りにしか登ったことがなく、いつも坂上登山口からだったので、今回は、鳥曽根から花貫渓谷沿いを歩いて、小滝登山口から登って中戸川登山口に下りて戻ってくる周回コースにした。久しぶりの花貫渓谷や小滝登山口からの登山道を気持ちのいいハイキング気分で歩いてきた。。

2.データ
a)山域:土岳(600m)
b)登山日: 2006/02/05(日)晴
c)コースタイム:日立自宅 9:05 = 10:00 鳥曽根P 10:05 = 10:20 不動滝 10:30 ---- 10:45 汐見滝の吊橋 ---- 10:55 小滝沢キャンプ場(昼食)11:00---- 11:25 分岐 ---- 11:35奥の院11:40---- 11:50 分岐 ---- 12:10 土岳山頂 12:35 ---- 12:45欅平キャンプ場 13:15 = 13:40 中戸川 = 14:10 鳥曽根P 14:15= 17:20 日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000「竪破山北東」

3.記 録 
R10を北上、R461で花貫ダム沿いを登り、鳥曽根から中戸川方向に少し入った路側に車を止めた。少し歩いて引き返して花貫渓谷への道に入った。こちらの道には何台か路側に駐車した山登りらしい車があった。新道の下をくぐった所に不動の滝の立札があった。久しぶりに見る滝は水量も多くて立派だった。右手土手から小さな流れが落ちていて、これの飛沫が氷の玉を作って、日の光を受けてきらきら光っていて、不動滝以上に綺麗で印象的だった。ここでカメラを車の中に忘れてきたことに気がつき、往復30分はきついので、和子のカメラを借用して写真を撮った。
(不動滝)
(氷が綺麗な小さな滝)

滝からまた車道に戻り登っていくと、渓谷沿いに広場があるところの先に吊橋が見えてきた。吊橋には汐見滝の橋と名前が付いていて、橋の上から滔々と流れる汐見滝を見下ろせた。木の枝が邪魔するので下の広場から見たほうが眺めが良さそうだったが、いまさら引き返すほどでもない。
吊橋を渡って山道に入って下ったらすぐに小滝のキャンプ場だった。流れの写真を撮りに渓谷に下りると、岩の一部に氷が付いていて、流れも豊富でとても綺麗だった。花貫渓谷がこんなに綺麗だったかと見直した。
(汐見滝)
(花貫渓谷)

「県立公園土岳山登山口」の大きな看板のところから登り始めた。初めは杉の植林が続いたが綺麗に枝払いされていた。植林でもこれだけ手入れされていると気持ちがいい。やがて雑木の林になり、岩交じりの急坂になったが、久しぶりの山登り気分になれて、これも気持ちがいい。
「奥の院」の朽ちた看板が、蛇注意の真新しい立札に立てかけてあるところから、奥の院に向かった。道は60度ぐらいありそうな急斜面につけられた踏み跡であり、途中、雪が積もっていたり、凍っていたり、通過しにくい岩場があったりし、落ちたら10mぐらい落 下しそうで慎重に慎重に歩いた。10分ほどで到着した奥の院は大きな岩の岩窟の中に祭られていた小さな石の祠だった。お参りしてから一息ついた。
(奥の院へは急斜面のトラバース)
(奥の院)

登山道まで慎重に引き返して、少し急坂を登ると道はなだらかになったが、今度は路面が凍結していて滑らないように気を使った。日曜日なので登山者が結構登っていて、何人かとすれ違いながらアップダウンを繰り返して土岳の山頂に着いた。
山頂には立派な展望台が建っており、早速展望を楽しもうと思って登ってみた。竪破山が目の前に見え、その左に高鈴のアンテナ塔や筑波山の双耳峰、右に雪をかぶった皇海山や男体山が見えていた。那須は残念ながら雲の中だったが、里美牧場の風車や三鈷室山のアンテナが目立っていた。急に風が強くなって帽子が飛ばされそうになり、冷たい風が強くて寒くてたまらなくなって、早々に下に下りてしまった。三角点のところで土岳山の標柱の前で証拠写真を撮ったが、和子のカメラでセルフタマーの設定のやり方が分からず、ツーショットは諦めて、それぞれに撮りあった。
(写真では日光男体山は見えませんね)
(山頂証拠写真)

昼食の時間だが、山頂は風が強いのでしたの欅平キャンプ場まで降りてみることにした。キャンプ場には誰もいないが、小屋の中に管理人さんが一人番をしていた。いつもはここから坂上登山口方向に下りるのだが、少し中戸川に降りた斜面の陽だまりでゆっくりと弁当を広げた。
食事を終わって歩き始めようとしたとき、ダブルストックの御夫婦が快調に下ってきた。挨拶したが無愛想に通り過ぎられたが後について歩いた。中戸川への登山道は傾斜も適度、手入れもよくて歩きやすいこともあってなかなか速い。少し私たちにはオーバペースかなと思ったが、久しぶりの早足に気持ちよく付いて歩いたが、前のご夫婦も後に付かれるのが嫌なのか段々とペースが上がってきた。後でひざが痛くなってはと心配になってきて、中戸川の手前でペースを落とすことにした。中戸川からは鳥曽根まで2kmの車道をゆっくりと歩いた。くだんのご夫婦は、我家の駐車場所より100mほど中戸川よりに駐車していて、今度はにこやかに挨拶を交わした。



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