T32 安達太良山スノーハイク
1.動 機 冬の安達太良山には、一昨年の3月に水戸アルパインの非公式行事としてスノーシューで歩いたが(記録31)、そのときはものすごい吹雪に見舞われて山頂に登れなくて残念だった。今年、水戸アルパインの正式行事として計画が持ち上がり、今度は山頂からの展望を楽しめるだろうと迷わず申し込んだ。一日目ゴンドラを使って登ったが、願い通りに天気が良く、山頂からの雪山の展望を楽しむことができた。くろがね小屋に下って温泉に浸かって一泊し、二日目は雪の中を勢至平を歩いてスキー場に降りた。帰りには国民年金健康保養センターで入浴したあと、本宮のビール工場の見学をして無料の美味しいビールを味わって機嫌よく帰ってきた。
2.データ a)山域:安達太良山(1700m) b)登山日:2006/03/11(土)晴、03/12曇後雪 c)コースタイム: 3月11日: 計算センタ前4:55 = 5:25勝田駅5:45 = 6:35那珂IC = 8:50二本松IC = 9:20安達太良スキー場9:40 = ゴンドラ = 9:45薬師岳9: 55 ---- 10:45五葉松平(昼食)11:10 ---- 11:35安達太良山頂11:40 ---- 12:15船明神分岐 ---- 12:40くろがね小屋(泊) 3月12日: くろがね小屋7:35 ---- 8:15峰の辻8:20 ---- 9:10勢至平分岐 ---- 10:00安達太良スキー場10:25 = 10:40国民年金健康保養センター「阿多多羅」(入浴)11:40 = 12:10ビール工場(見学、昼食)14:10 = 14:15本宮IC = 16:15那珂IC = 17:50計算センタ前 d)同行者:水戸アルパイン(男性7名、女性4名)、和子は不参加 e)地形図:1/25000「安達太良山」 3.記 録 3月11日: 久しぶりに早起きして計算センタ前バス停で一番乗車した。勝田、水戸、那珂町と仲間が増えてきたが、今回も参加者12名と少ない。会の財政には厳しいに違いないが、参加者はバスの席をゆったり占拠できて言うことない。揃ったところで、一行にアイゼンを用意しなかった人があった。Inさんが余分のアイゼンをお持ちで借してもらえることになり、那珂ICの近くのInさん宅にバスを横付けした。那珂ICから高速に乗り、中郷PA、安達太良SAで休憩しながら二本松ICで降り、途中コンビニで弁当の調達をして9時20分に安達太良スキー場の駐車場に到着した。雪はベタベタだが天気がいいのでスキーヤは気持ち良さそうに滑っていた。「ここから歩いて登ろう」と言う人もいたが、ゴンドラに乗って薬師岳までらくちんすることに絶対多数で決定した。 ゴンドラ上駅で準備運動をし、スノーシューをつけて10時前に歩き始めた。少し歩くと、眼前に白い和尚山、乳首の安達太良山、絶壁の鉄山が見え始め嬉しくなる。今日は早起き早飯だったので、陽だまりで早めの昼食をとった。
ここから馬の背を歩いて鉄山まで歩こうと出発したが、雪は薄くて岩っぽいところが多かったので、アイゼンを付けてスノーシューは背負って歩いた。馬の背の尾根を吹き通す風はものすごく、砂つぶてがビュンビュン飛んできて痛かった。沼の平の写真を撮る時も、砂が顔に当たるのを我慢しながらの撮影だった。あまりにも風が強いので、鉄山まで歩くのは諦めて、矢筈の森手前からくろがね小屋に下ることになった。
ここからの下りは結構な勾配があったので、尻をつけて足を上げると調子よく滑ることが出来た。山小屋までは下り一方なので、童心に返って大騒ぎしながら尻制動をしながら下っていった。 くろがね小屋には1時前に着いた。一番乗りの入室で、先ずは気持ちのいい温泉につかり、団欒室を独占して、おやつを出し合いビールや焼酎を飲みながらゆっくりとした時間を過ごした。こんなゆっくりとした 山登りもいいもんだ。6時からお決まりのカレーライスの夕食、お変わり自由で腹いっぱいごちそうになった。 夕食が終わると寝るしかないが、あとから入ってきた中年男女の団体さんが、山登りに来たとは思えない下品な騒ぎよう、9時の消灯時間まで高笑いが絶えなかったのには参った。吹き抜けのホールを囲んで部屋が並んでおり、扉がなく開放なので一つの部屋の話が全体に響き渡るのだった。 3月12日:
見通しの利かない雪道を黙々と登っていくと、峰の辻の道標には小さな可愛い海老の尻尾が着いていた。「尻尾のどちら側から風が吹いてくるのか」の問題が出された。岩にも海老の尻尾の綺麗な模様が出来ていたり、栂の幼木が可愛い小さな樹氷を作っていたりして、視界が利かない分を慰めてくれた。
勢至平は1.2mほどに積雪(ゾンデでの測定結果)があり、樹木の間をそれぞれ勝手な方向に新雪を踏みながら歩いて行った。そのうち雪が舞い始め、スキー場近くまで下ってくると雨に変わってきた。
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