T51 夏井の千本桜

1.動 機
夏井の千本桜はあぶくま高地のほぼ中央、小野町を流れる夏井川の川沿いに往復5kmに渡って植えられた約千本の桜。桜前線が青森に到達してから咲く。今まで磐越道を走りながら、何度かこの桜の帯を上から眺めて、一度川沿いを歩きながら花見を楽しんでみたいと思っていた。今年は5月に入って急に満開になったとの情報が入り、急遽出かけてみた。のどかな田園地帯に流れる2本のピンク色の帯を楽しむことができた。
2.データ
a)山域:良々堂山(619m)
b)登山日:2006/05/03(水)晴
c)コースタイム:
日立自宅 7:20 = 7:30日立南IC = 8:45小野IC = 9:00千本桜中間点P 9:10 ---- 9:30 千本桜北端 ---- 10:15 千本桜南端 ---- 10:40 千本桜中間点P = 11:05良々堂参道入口 ---- 12:10 良々堂山山頂(昼食)12:55 ---- 13:10 良々堂参道入口 ---- 散策 ---- 13:55 良々堂参道入口 = 14:05 差塩湿原14:15 = 16:00 日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000「小野新町(南西)」、「上三坂(南東)」

3.記 録 
今日は5連休の始まり、日立南ICから高速道に車が多かったが、磐越道に入って千本桜への降り口小野ICに近づいた対面交通のところでは、ついに渋滞して車が数珠繋ぎになった。渋滞の終わりの所から千本桜が見え始め、もう多くの人が川岸をそぞろ歩きをしているのが見え、広い駐車場も満車に近いようだった。この高速道の車列の多くが千本桜に向かうのかと恐れたが、小野ICで降りる車は意外と少なく、夏井第一小学校まで快調に走った。それでも駐車場前に着くと「満車だから先に行け」と係員に指示された。狭い道を先に進んだ十字路に「駐車料金500円を協力金として頂きます」の立札があったので、鯉のぼりを飾った夏井川方向に右折した。桜並木の夏井川のそばに広場があったので駐車した。千本桜の説明板が立っていて「昭和46年3月夏井農業構造改善事業により、河川堤防が完成し、その記念としてこの堤防に桜の苗木を植樹し、夏井東部の一角を桜の咲く水辺にという計画を発表。地元住民の協賛を受け、夏井川の両岸約5kmに渡りそめい吉野やしだれ桜をあわせて千本を植樹し、現在に至っている。小野町・小野町観光協会」とあった。
駐車料金を集める人がいない。少し変だなとは思ったが、出るときに払うのだろうと考えて、そこに駐車したまま歩き始めた。 まずは橋の上から眺めると、一直線に伸びる川の両岸に満開の桜の帯がどこまでも続く感じが見事だった。上流側にも下流側にも桜の帯だ。しばらく見とれてから、写真も何枚も撮った。桜と鯉のぼりの列との調和も美しい。
(綺麗な2本のピンクの帯)
(鯉のぼりも泳いでいた)
川の両堤防の桜並木の下側に遊歩道が伸びている。堤防の上を歩くよりも、遊歩道だと両側の桜を眺めながら歩けるのでみんなここを歩いている。ところどころには広場のようなところがあり、ここで休んでいる家族連れも多い。先ずは北東に向かって桜を愛でながら左岸を20分も歩いていくと、大駐車場の近くで川の中に飛び石が作ってあった。ここで対岸に渡って駐車場所まで引き返した。この往復だけで桜は十分に堪能したが、千本桜の端から端まで歩いてみようと、今度は南東に向かって歩いていった。次の橋の上からが川の直線部分が一番長く見えて、桜の帯の眺めが一番良かった。遊歩道はなくなったが、高速道の下を潜って次の橋が桜並木の終端だった。橋を渡り、対岸を歩いて鯉のぼりの泳ぐ駐車場所に戻った。歩き始めて1時間半、端から端まで2km程度と思われ、説明板にあった往復5kmの桜の帯とは、両岸の帯を繋いだ合計が5kmということのようだった。
次は良々堂山に行くべく、十字路の所に戻ると小さい駐車場があって、係員が立っていた。やはり、我家が駐車した広場は正規の駐車場ではなく違法駐車だったようだ。県道66号を南下したが、この道は空いていて信号もなく、上の高速の渋滞を尻目に快調に走ることができた。差塩良々堂三十三観音参道入口の路側に駐車して良々堂観音堂に参拝してから登った。
(良々堂三十三観音)
(差塩湿原のミツガシワ)
ミツガシワを見たくて、県道を少し引き返して差塩湿原に行ってみたが、今年はまだ5分咲き程度で花付きも良くないので、去年のような感激はなかった。



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