T54 難台山のすずらんハイキングコース

1.動 機
今年の2月、難台山にスズランハイキングコースが整備されたとの記事が新聞に載り、早速お出かけになった情報がメールで入ってきていた。我家はスズランが見頃になってからと待っていたので、我家の庭のスズランが咲き始めたのを見て出かけてきた。スズランはまだ一週間早すぎたが、新緑の中、整備されたハイキングコースを気持ちよく歩いてきた。行きがけの駄賃で立ち寄った笠間稲荷の大藤と、帰りに立ち寄った静公園のツツジも綺麗で、満足の一日だった。

2.データ
a)山域:難台山(553m)
b)登山日:2006/05/05/09(火)曇り
c)コースタイム:
日立自宅 8:45 = 9:25笠間稲荷 10:15 = 10:40長沢部落 10:55 ---- 11:20 すずらん園 ---- 11:40 稜線 ---- 12:10 難台山山頂(昼食)12:40 ---- 13:35 県道13:55 ---- 14:20 長沢部落14:30 = 15:25 静公園16:00 = 17:00 日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000「加波山(北東)」

3.記 録 
9時前にICを通過すると通勤割引で高速料金が半額になるので、往路だけ高速を使う。今朝の朝刊に笠間稲荷の大藤が見頃だと写真付きで紹介されていたので、急遽、笠間に立ち寄ることにして水戸ICで下りた。
町外れの駐車場から笠間稲荷まで歩くと、神社の駐車場にもまだ空きがあった。楼門を潜ると、拝殿前の広い中庭に大きな藤棚が二つあり、片方には長い花房をたれ下げた大藤、他方には大粒の花を付けた珍しい八重の藤が咲いていた。大藤はまだ先端まで咲ききってはいないが、軟らかい美しい色合いの花房が滝のように垂れ下がっていて華やかで美しく、芳しい香りが立ち込めていた。八重の藤はもう満開状態で、下には落ちている大きな花も見られた。ねじれた幹をいれたり、灯篭を入れたり、アップにしたり、藤の花に向かってシャッタを押すのが楽しい。傍の回廊には、たくさんのテッセンの鉢が並べられていて、清楚で大輪の白や青い花を咲かせていた。楼門の前庭には、しだれた枝に鮮やかな黄緑色の葉をたれ下げた桂の木が珍しかった。
(滝のような大藤)
(珍しい八重の藤)

駐車場に戻って、県道355で岩間に向かい、200号で長沢部落に向かった。すずらんハイキングコースの立札の近くでは、県道の路側が広くなっているので、ここに駐車した。先着が一台あり、身支度を整えている間に、もう一台やってきた。
歩きはじめると、先ほどロープで囲った斜面でワラビ採りをしていたおばあさんが、道の端で収穫物を整理していた。荷車には大きな篭にワラビやゼンマイがたっぷりと入っていた。このあたりでは山菜も生計を支えているとのことだった。 舗装道路もやがて未舗装になったが、勾配もゆるく広いので歩きやすい。ホウチャクソウやチゴユリを愛でながらゆっくり登った。30分足らずでスズラン園についた。ロープで囲ってあるが、チゴユリばかりが目だって、スズランの姿が見えない。よく見ると、その陰に小さな蕾をつけた小さなスズランの葉があちこちにあった。やっと蕾を開き始めた株を見つけて一度だけシャッタを押した。先着の二人連れの女性と単独行の男性は、これがお目当てだったと言って、がっかりしながら下っていった。
(スズランには一週間早かった)
(新緑が綺麗な稜線の登山道)

我家は気を取り直して難台山に向かって登りはじめた。地形図の破線の道は、ここから谷筋に分かれるが、今度整備されたハイキングコースは尾根筋を通り、急登が続いた。土も粘土質で滑りやすく、「滑りやすいので足元に注意!」の立札があって補助用にロープが張ってあった。20分急登を頑張って稜線上の道祖神峠への道に出ると、難台山が見えてきた。合流点の道標には難台山まで20分となっていたが、気持ちのいい新緑の中の登山道を、一度下り急坂を登り返して山頂に着いた時には30分経っていた。山頂のヤマツツジはまだ半分蕾で、竜神峡よりも大分遅いようだった。
山頂には3人組の元気な女性グループが賑やかに昼食中で、同じくすずらんコースを登ってきたところで、山頂からの新しいハイキングルートを下るとおっしゃった。天気も曇りがちで展望もないので、弁当を食べてから、女性陣の後を追って下り始めた。こちらの道も尾根道だが、傾斜はそれほど急ではないので気持ちよく歩けた。途中、シオデ(ヒデコ)を見つけて採取しながら下ったが、スズランを見損ねたせめてもの慰めだ。登山道は作業道になり、舗装された林道になり、県道に出てからも1km歩いて駐車場所に戻った。
帰りは高速の割引がないので一般道で日立まで帰ることにし、途中、瓜連の静公園に寄ってみた。八重桜は終わりになっていたが、ツツジが真っ盛りで色とりどりのツツジが綺麗だった。静公園の咲いている八重桜は見事で有名だが、地面いっぱいに花びらが散り敷いた様も、まさにピンクの絨毯を敷いたようで、これも綺麗だった。
(ツツジは満開だった)
(八重桜のピンクのカーペット)



戻る

inserted by FC2 system