T63 フラワーセンタと富士山・龍神山

1.動 機
茨城県フラワーセンタの招待券をもらったので、梅雨の合間を狙って出かけ、満開の薔薇と咲き始めの紫陽花をゆっくりと鑑賞してきた。ついでに、フラワーセンタと同じ地形図「柿岡」に載っている近くの小さな二つの山「富士山」と「龍神山」のピークハントをしてきた。

2.データ
a)山域:富士山(136m)、龍神山(163m)
b)登山日:2006/06/14(水)曇
c)コースタイム:
日立自宅 8:40 = 8:50日立南IC = 9:25石岡IC = 9:50フラワーセンタ駐車場 ---- フラワーセンタ散策・昼食 ---- 12:25フラワーセンタ駐車場12:40 = 12:50 石沢集落 ---- 13:20 浅間神社13:35 ---- 13:55富士山三角点 ---- 14:30 石沢集落 = 15:00神社駐車場= 15:15佐志野神社 ---- 15:50展望台16:05 ---- 霊園 ---- 16:20神社駐車場16:25 = 16:40波付岩16:50 ---- 16:55 獅子頭展望台17:05 = 17:15 石岡IC = 17:50 日立南IC = 18:00 日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000「柿岡(北部)」

3.記 録 
a)茨城県フラワーセンタ: 
(薔薇祭り中のフラワーセンタ)
フラワーセンタは丁度「薔薇祭り」期間中で、平日なのに駐車場には多くの車が停まっており、観光バスまでいた。園内に入ると大勢の人で賑わっており、大きな声の指導者に引き連れられた写真教室の一団が目立っていた。
薔薇は茨城県の県花だけに植え付け面積も広く、種類も色合いも多い。少し盛りを過ぎたようで、花摘みをしているところもあった。離れたところから見るととても綺麗なのだが、写真にしようと近づいてみると虫食いや傷が目立って見え、アップの写真には選定に苦労した。ご婦人たちが「私達みたい」と言いながら笑っていた。
紫陽花がこれから盛りを迎える段階で、少し淋しい感じだが、新鮮な色合いで気持ちが良かった。池の近くには花菖蒲が鮮やかに咲いていた。花を楽しみながら入口で買った弁当をいただいた。
出発前に駐車場の直販店に入ってみると、野菜や破竹を安く売っていたので色々買い込んでから次に向かった。
(紫陽花が咲き始めていた)
(花菖蒲も綺麗だった)

b)富士山
(富士山歩行ルート)
(フラワーセンタ近くからの富士山展望)
富士山の登山道は、地形図では県道42号沿いの石沢集落から標高152mの浅間神社を通って135.8m三角点まで破線の道が通っている。これを歩く積りで石沢集落に入ると、多くの家が立派な門構えになっており、近くに駐車するのが気後れした。登山道と見当をつけて小さな果樹園から山に入ったが、一寸外れていたようで少し藪を漕いだ。すぐに立派な参道に入り、「がんばれ後半分」に励まされて急坂を登るとすぐに浅間神社の小さな社殿が並んでいるのが見えてきた。浅間神社の前は広場になっていて、ワラビシダが繁茂しており、まだ若いものを探しながら一掴み収穫した。
(152m山頂の浅間神社)
(富士山三角点)
ここから下りになるが道がはっきりしなかった。社殿の後の篠薮の中に赤いテープのある踏跡を見つけて入ってみたが、篠竹は蜜に生えていてすぐに踏跡が分からなくなった。適当に篠竹を掻き分けながら急坂を下ると破線の道らしき広い道に出た。ここからは傾斜もゆるくなり道もしっかりしてきたのでどんどん進み、少し登り返したところで右手の篠笹の中に道が分かれていた。ポケナビではこのあたりが三角点なので踏み込むと篠笹はどんどん密になり、ピークあたりで完全に道は消えてしまった。三角点に意味があるわけではないが、笹薮の中に潜って歩き回りやっと三角点を見つけた。シモンHPでは「広く切り払われていた」とあったが、年月の間にすっかり様子が変わっていた。
帰りは浅間神社から飛び出したところまで戻って、広い道をそのまま直進した。地形図にはこの道は表示されていないが、歩きやすい道をどんどん下っていった。犬の吼え声や工場の作業音が聞こえてくるようになりると、直進方向に行き止まりの表示があり、右に分かれる道を進むと民家のある生活道路にでた。駐車場所はここからすぐだった。

c)龍神山
(龍神山歩行ルート)
シモンHPでは、龍神山は採石場で完全に2分されており、北側にある最高地点は「ゴルフ場から登る」とあり問題だが、三角点のある南峰には佐志能神社から登ることが出来るらしい。三角点のある南峰に登ることにして、佐志能神社を目指して県道42号を北上、64号を南下し、一般道に入って畜産センタの周りを走った。途中、痛ましい龍神山の山容の写真を撮って、佐志能神社の鳥居前の駐車場に着いた。
佐志能神社までは広い参道になっていて、2番目の鳥居からは急な石段の登りになった。左に舞台があったので寄り道してから絶壁上の本殿前に上がった。社殿は板張りされていてこちらが裏かと思って反対側に回ってみたが、こちらは明らかに裏だった。またここに降りてくるだろうと思って証拠写真は撮り損ねた。
(採石場で分割された龍神山)
(佐志能神社の石段)
裏手の斜面に踏跡が登っているので、これが山頂への道と判断して登るとすぐにトラバース道になり、ブルドーザの音が聞こえ始め採石場が見えてきた。左手の急斜面にわずかに残る踏跡を頼りに攀じ登ると、踏跡がはっきりとしてきたが、突き当たりは採石場の崖の上で行き止まりになった。崖の上近くの左の踏跡をどんどん登って行き、地形図の破線の道に出ると、広い道に出たが、それは完全に笹薮になってしまっていた。少し先に赤白のマークを付けたポールがたっていて、ここが三角点かと標石を探したが、ポケナビを覗くと三角点はまだまだ先だった。がっかりして笹だらけの道を進むと、突然立派な登山道に飛び出した。
ポケナビ上の三角地点はここから少しだけ進んだところだったが、そこには立派な展望台が建っていた。三角点標石を近くの藪の中まで探し回ってみたが、ついに見つけることが出来なかった。展望台からは、天気がよければ富士山も見えるのだろうが、今日は近くの風土記の丘公園辺りが見えているだけだった。
(南峰から採石場と北峰の一部を覗く)
(山頂には立派な展望台が建っていた)
下りは、藪から飛び出したところまで引き返し、ここから下る登山道を下った。急斜面にジグザグに作った快適な道を下ると、石岡市営の広い霊園に着き、駐車場所はすぐ左だった。ここを登れば三角地点まではハイキングコースだったのだ。

d)寄り道
富士山から佐志能神社に来る時、畜産センタを過ぎたところで「波付岩」と「獅子頭展望台」の立札が目に入って気になっていたので、帰る前に寄り道することにした。
幹線から波付岩への分岐は道標がついていたがその先の分岐には道標がなく、迷っている時、土地の人が来たので道を聞いた。その方向に走った先の道標は栗林の方向を示しているので入っていくと、作業中のご婦人に「道の向こうが波付岩だよ。草が茂ってはっきりしないよ」と教えてもらった。そこは小さな山であちこちに岩が飛び出していた。
次の獅子頭展望台は来た道を引き返した途中に道標があり、ここから入ると野球場脇の高台に真っ赤な獅子頭が建っているのが見えた。扉を開けて2階が口の中から風土記の丘が見渡せた。もう一つ上は耳の部分から小さなガラス越しに外を眺めることが出来た。5時が刻限ですと係員が扉の施錠にやってきた。
(波付岩)
(獅子頭展望台)



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