T102 紅葉の栗駒山

1.動 機
水戸アルパインの10月例会は焼石岳縦走と栗駒山だった。栗駒山には6年前の10月、須川温泉から須川ルートを登って自然研究路を下る周回路を辿って紅葉を堪能したが(北部東北登山旅行)、今回はいわかがみ平に下る縦走路をとり、こちら側の紅葉も綺麗らしいので楽しみだった。

(栗駒縦走ルート)
2.データ
a)山域:焼石岳(1548m)、栗駒山(1627m)
b)登山日:2006/10/6(金)〜 10/9(月)
c)日程:
10/6(金):日立電鉄南営業所=水戸駅 =那珂IC =
10/7(土): = 水沢IC = 水沢駅 =(マイクロバス)= 中沼登山口 ---- 銀明水避難小屋(泊)
10/8(日): 銀明水避難小屋 ---- つぶ沼登山口 = 北上西IC = 一関IC = 須川温泉(泊)
10/9(月):須川温泉----栗駒山----いわかがみ平=(シャトルバス)=いこいの村=若柳金成IC=那珂IC=水戸駅=日立電鉄南営業所
d)同行者:水戸アルパイン会員(男性11名、女性9名)、和子
e)地形図:1/25000「焼石岳」「栗駒山」

3.山行記録 10月9日 曇後晴 
須川温泉8:45 ---- 9:45昭和湖9:55 ---- 10:35天狗平10:40 ---- 11:00栗駒山11:20 ---- 11:45展望台11:50 ---- 12:30いわかがみ平13;15 =(シャトルバス)= 13:30いこいの村栗駒(昼食・入浴)15:10 = 16:10若柳金成IC = 16:30長者原SA16:45 = 18:30安達太良SA(夕食)19:10 = 21:00那珂IC = 水戸駅 = 22:30日立電鉄南営業所
(須川温泉近くの紅葉)
朝方はまだ天気が十分に回復せず雲が厚く垂れ込めていたので、8時集合出発は9時と連絡された。それまでの時間が退屈なので、温泉の上の周回路を一回りして紅葉や岩山の風景を楽しんで、15分前に戻ってきたら、みんな揃っていつでも出発できる体制になって待っていた。和子にさんざ怒られるし、皆さんのまなざしもまぶしい。
ホテルの裏側が登山口、階段を登ると紅葉が綺麗だった。多少水のたまったところもあるが、「昨日一昨日で鍛えてあるので、今日は舗装道を歩くみたい」と、みんな笑顔で紅葉を楽しみながら歩いた。三連休の最終日でやっと天気が持ち直したので、紅葉狩りの団体の行列がものすごい。名残ケ原の長い木道では、朝早く登った登山グループはもう降りてくる時刻らしく何度も交差した。木道は複線になっているので問題はなかったが、そこから始まる登りの道では何度も待合わせをしながら登っていった。遠くの山までは見渡せないが、近くの紅葉(黄葉が多い)が素晴らしかった。白いガレ場とのコントラストも綺麗だった。
(名残ケ原)
(昭和湖への登り)
(昭和湖)
(稜線では風が強かった)
(山頂南面も大混雑)
昭和湖で白い湖面と紅葉のコントラストを楽しみながら一休みして、いよいよ胸突き八丁の急坂に差し掛かった。今日は避難小屋泊まりではないので、デイバッグで身軽になっているので、みんな快調である。下ってくるグループに、「山頂では何も見えなかった」と言われても「我がグループが着く頃には晴れてくるのよ」と言い聞かせながら頑張った。天狗平の峠に登りつくとものすごい強風が待っていた。女性陣のお花摘みを待つ間も、男性陣は身を寄せ合って風を避けていた。
ここから山頂までの稜線歩きでは、強風によろけながらの行軍だった。何組もの登山グループと行き交いながらたどり着いた山頂には大勢の登山者がたむろしていて、標識前での集合写真を撮る順番取りが大変だった。写真を撮ったら早々に風の弱い南斜面に逃げ込んだが、ここには大勢の人が風を避けながら休憩していた。行動食を食べながら休んでいる間に、時々青空が覗く天気になり、南側の下界も何とか見える薄い雲になってきた。
ここから“いわかがみ平”まで中央コースを下ったが、登りの須川コースと同じように手入れの行き届いた登山道だった。視界も広く、時々陽も射してくるようになって紅葉も一段と見応えが出てきた。振り向けば、登ったばかりの栗駒山の山頂も見えてきた。少し下ったところに展望台のようなところがあり、こちらは赤い色も多くて鮮やかに見えた。南面の広い紅葉の展望をゆっくりと楽しんで、集合写真も取り直した。
(中央ルートからの紅葉展望)
(中央ルート登山道)
(いわかがみ平の長蛇の列)
ここからの下りも両側を紅葉で挟まれて気持ちが良かった。途中から本当にコンクリートの舗装道になった。小石をコンクリートで固めた道で歩きやすく、登山姿ではない行楽客も随分と上がってくる。いわかがみ平までシャトルバスで上がってくれば、気楽に登ってこられるコースのようだった。
いわかがみ平まで下ってレストハウスでトイレを借りたが、ここから見上げる一面の紅葉も見事だった。多くのカメラマンが三脚を構えていた。
すぐ下の駐車場には満杯の車のほかに、長い人の行列が出来ていた。この行列はシャトルバスを待つ人たちの列だった。ここで待っているはずの電鉄バスの姿がないので、電話で連絡を取ると渋滞に巻き込まれて身動きできないでいるという。ここから歩くと45分の車道歩きなので、揃って行列に入って順番を待ち、シャトルバスに乗って“いこいの村栗駒”まで降りた。暖かい昼食を取っている間に電鉄バスも着いたので、着替えを持って入浴も済ませて帰途についた。
ゴンビニでアルコールも買い込んで賑やかな道中になり、若柳金成ICで東北道に乗った。安達太良SAで夕食も取って、磐越道、常磐道と繋いで、夜9時に那珂ICを降りて、水戸駅を回って南営業所に着いたのは10時半だった。



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