T103 二ツ箭山から猫鳴山へ

1.動 機
水戸アルパインの来年4月例会の二ツ箭山から猫鳴山の下見に、幹事の下山さんとKuさんが出かけるというので付いて歩いた。二ツ箭山も猫啼山も一度登ったことはあるが、間を繋いだことがなかった。お二人の楽しい会話を聞きながら、秋晴れの好天の中、面白い岩登りと気持ちの良い稜線ハイキングを楽しんできた。

2.データ
a)山域:二ツ箭山(710m)、猫鳴山(827m)
b)登山日:2006/10/16(月)晴
c)コースタイム:日立自宅6:40 = 6:50日立南IC = 7:25湯ノ岳PA7:35 = 7:40いわき中央IC = 8:10二ツ箭山駐車場8:15 = 8:30林道ゲート = 8:45二ツ箭山駐車場8:55 ---- 9:15分岐9:20 ---- 9:45〆張場9;50 ---- 10:35女体山10:50 ---- 11:05二ツ箭山11:10 ---- 11:35林道(昼食)12:05 ---- 13:20猫鳴山13:25 ---- 14:30林道ゲート = 14:40二ツ箭山駐車場14:50 = 15:20いわき中央IC = 17:05日立南IC = 17:15日立自宅
(市営駐車場にあった登山コース説明図の一部)
d)同行者:下山、Kuさん、和子
e)地形図:1/25000「上浅見川」「川前」「水石山」

3.山行記録 
下山先生から、二ツ箭山−猫鳴山縦走の下見にKuさんと行くが付き合わないか」とメールあり、両方の山とも登ったことがあったが、間を繋いだことがなく、お二人と一緒に歩くのが楽しそうなので付いて歩くことにした。

久しぶりに早起きして待合わせ場所の湯ノ岳PAに向かうと、途中で下山さんの車に追いつき、PAにはKuさんが待っていた。今日のルートについて打合せをしてすぐに出発し、いわき中央ICで降りて、R399沿いの二ツ箭山駐車場に到着した。途中10月29日の紅葉祭りの幟があった。市営の綺麗なトイレつきの広い駐車場にKu車を置いて、猫鳴山下山口の林道ゲートまで川本車をデポして引き返し、ここから歩き始めた。

R399から「二箭山塔」の石碑のところから根本部落の地方道に入って登山口に向かうと、途中にあった古い駐車場はロープで閉鎖されていた。林間コースの分岐を過ぎてすぐに沢筋の一般コースと尾根コースの別れに来て、今回は尾根コースを取った。5年前に我家で登った時は、ここから沢筋のルートを歩いて岩場の繰り返しに苦労したが、今回は手入れされて歩きやすい登山道であり、足慣らしに丁度よかった。
(一枚岩の難所)
(胸突き八丁の急坂)
尾根コースは一旦沢に下りて〆張場という分岐に着いた。ここから道は3本に別れ、右の崖に5年前に下ってきた月山新道コース、中央の沢コースがあるが、左手の尾根コースへのジグザグの坂を登っていった。ここからは5年前と同じ道のはずだが記憶が定かでない。左右の大きな岩群を縫うように「落石注意」の立札が立つ坂道を登っていくと、やがて一枚岩に着く。急傾斜の足場の少ない岩場をロープを使ってこなすと、今度は胸突き八丁という急登になった。先週の栗駒山の胸突き八丁よりももっと急な坂が続き、しっかりと汗を搾られた。尾根に登りついて一休みして女体山に向かった。途中岩場コースの分岐を左に分けるとすぐに女体山と男体山の岩峰の下についた。
(35mの鎖場)
(女体山山頂の岩場)
  まずは斜度80°長さ35mの鎖場だ。とんでもなく長い岩場だが、適当に足場があるのでぶら下がっているロープと鎖を使って、無事に二つの岩峰の間に上りついた。前回は男体山にも登ったが、今回はすぐに女体山に取り付いた。ここの岩場は足場の選択に迷うところがあったが、数箇所踊り場があって休みながら登れるので助かった。

山頂近くまで上がると、左手にも鎖道が上がって来ていて、これが裏から登ってくる巻道のようだった。山頂は結構広くてゆっくりでき、向かいに男体山の岩峰が見え、その向こうに水石山、矢大臣山、大滝根山など阿武隈の山々が見渡せて眺めが良かった。パノラマ写真を撮ったり、記念の証拠写真を撮ったりして下りにかかった。向かい左側に下り道があり、小さな岩場が何度か続き、短いロープを使って下った。

一旦下って、沢筋分岐、月山分岐を過ぎるとすぐに709.7mの三角点のある二ツ箭山の山頂に到着した。周りは立ち木で視界が利かず、記念写真をとって次に向かった。

ここからは、はじめて歩く道だった。芝原林道までの下りの尾根道は、何度かアップダウンを繰り返す気分のいい道だが、先週の台風で薙ぎ倒されたのだろう倒木が横たわっていて何度も潜ったり跨いだりしながら歩いた。林道にでると2台の車が停まっていて、エンジン草刈を持った人たちが休憩中だったが、近くの林道脇に座り込んで昼弁当を食べた。

ここから向かいに「猫鳴山登山口へ」の標識を見て、また尾根筋の道を辿って猫鳴山に向かった。途中の鉄塔脇に773.3mの三角点があり立ち寄って休憩した。ここから先も植林や雑木林が入れ替わり続き、稜線の道を気持ちよく歩くと、猫鳴山への道と屹兔屋山に直接行く巻道の分岐があり、猫鳴山方向へ曲がるとすぐに三等三角点があり、標高827mの猫鳴山の山頂はその先数分のところにあった。山頂には覚えのある小石を積み上げたケルンがあって、記念撮影をした。
猫鳴山から向かいの道を下ると、屹兔屋山への巻道と合流し、ここに立っていた「屹兔屋山┳二ツ箭山、猫鳴山」の道標に見覚えがあり、以前雪の季節に啓ちゃんと屹兔屋山から猫鳴山に縦走した時歩いたのがこの辺りだったことが確認できた。屹兔屋山方向に少し歩くと加路川登山口の道標があり、これに従って下山道に向かった。この道は緩やかで歩きやすく、どんどんペースが上がった。途中に屹兔屋山への道標があり、下山先生はここから屹兔屋山に登ったのだという。一部ぬかるんだところもある道を更に下って、途中ナラタケの収穫をした。林道に出てもしばらく歩いてやっとゲートのところに着き、デポしていた車で市営駐車場に戻った。和子は、「久しぶりに10kmも歩き、速めのペースに一生懸命について歩いたので少々疲れた」とぼやいていた。4月の例会の時は今回よりも林道を1kmほど余計に歩くことになる。
市営駐車場からいわき中央ICに向かい3時半頃に常磐道に乗ったが、通勤割引にするには少し時間が早すぎる。珍しく高速をゆっくりと走ってお二人に追い越され、SAで時間調整をして、17時過ぎてから日立南ICを降りた。



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