U41 アンナプルナ・ダウラギリ展望の12日間

7日目;4月17日 ゴレバニ−プーンヒル−ゴレバニ


標高 2895m、モーニングコール 4:00、 気温9℃
ゴレバニ 4:55 ---- 6:00 プーンヒル 6:55 ---- 7:35 ゴレバニ(泊)

今日は今回のメイン、プーンヒルの展望を楽しむ日だ。4時モーニングコール、4時半から朝のお茶とクッキーの接待を受けて、5時前にヘッドランプを付けて歩き始めた。3194mまで登るので、寒さを警戒して防寒対策をして歩き始めた。大勢の登山者に追い越されながらゆっくりと登っていったが、すぐに暑くなって衣服調整をした。日本の夏よりも気温は高いようだ。
登るに従い明るくなり、空の雲もどんどんと消えていって、振り向くとニルギリ(7,061 m)、ファング(7,647 m)(後にアンナプルナT峰(8,091 m))、アンナプルナサウス(7,219 m)、マチャプチャレ(6,993 m)、アンナプルナU(7,937 m)などが夜明けの空に浮かび上がっていた。

山頂に近付くとマチャプチャレの右にマナスル(8,163 m)も見え始めた。

ロッジから1時間ばかりで山頂に着くと、目の前に始めて見るダウラギリが白く輝いていて感激した。サーダの説明によると、写真中央の一際高いダウラギリI(8,172 m)を中心として、右にトゥクチェ・ピーク(6,920 m)が、左に向かって、ダウラギリII(7,751 m) 、ダウラギリIII(7,715 m) 、ダウラギリV(7,618 m) 、ダウラギリIV(7,661 m) 、ダウラギリVI(7,268 m) 、グルジャ・ヒマール (7,193 m) 、チューレン・ヒマール(7,371 m) 、プタ・ヒウンチュリ(7, 246 m)などの7,000 m級の山々が全部見えていた。

東にはアンナプルナ山群が広がる。マナスルは朝日の逆光を浴びて霞んだが、右端に魚の尻尾という意味のマチャプチャレ(6993m)が印象的な双耳峰で鋭く聳え立つ。その左はヒウンチュリ(6441m)、大きくアンナプルナサウス(7219m)が大きく盛り上がる。アンナプルナ1峰(8091m)とファング(7,647 m)が連なり、その次に左手奥はニルギリ(7061m)三山が聳え、その左手最遠部にタパピーク(6013m)と続く。

陽が高くなると、山頂のシャクナゲが赤く輝き始めた。ダウラギリをバックにいい写真が撮れました。

プンヒル山頂には展望台もあり、これに登ると正に遮るものがない大展望が楽しめた。ただ、近景がないので写真の被写体には今ひとつだった。
後ろ髪を惹かれる思いで山頂を後にして、途中でもシャッタを押しながらロッジまで下って、コック達が用意していてくれた朝食を美味しく頂いた。高山病のせいか体調が今ひとつで食欲もないという和子は、このロッジではあついシャワーが出るというので久しぶりに汗を流した。私は昨夜、いつものようにポータが持ってきてくれた洗面器一杯のお湯を使って身体を拭いていたので辞退した。
体調が良くない和子を部屋において、昨日下見しておいたシャッターポイントに出かけて、ゴレバニの街からの雪山写真を撮って歩いた。

体調が思わしくなくても、一日何もしないでいると退屈する。昼食前に和子を連れ出してお土産物を物色しながら街を一回りした。

(街の真ん中にブッダの目のモニュメント、車は走らない)

(輸送手段はラバとポータ)

夕方、日没前の夕焼けの雪山を見たくて、プーンヒル途中のホテル前の展望台まで数人連れ立って出かけてみた。6時から20分間眺めていたが、東側から雲が湧き出してきて雪山を覆い隠していってしまった。

(雲に隠される前のファング、アンナプルナサウス。夕焼けに至らず)

今日はコックもゆっくりだったからかご馳走が揃ったが、電力事情が悪くて停電し、ランプに切り替えられた。ネパールの脆弱な電力供給力では標高2900mのここまでは送電もままならないようだった。


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