U62.またまたツツジを求めて(荒山・鍋割山)


1.動 機

ここのところ、高柴山、大間々台と続けて綺麗なツツジを見て歩いたが、まだまだいいところがありそうだ。WEBでツツジの名所を検索すると、上州の荒山高原がなかなかいいところらしい。行って見たいが、上州まで出かけて日帰りはきつく、ガソリン代も勿体無い。近くの子持山という良さそうな山が見つかり、これと抱き合わせで出かけることになった。
荒山高原から、南北にある荒山と鍋割山に登ってきたが、麓にはヤマツツジやズミ、山頂にはミツバツツジが丁度見頃に咲いていて、満足いっぱいの山旅が出来た。
(ミツバツツジとヤマツツジの競演)
2.データ

a)山域:荒山(1572m)、鍋割山(1332m)
b)登山日:2007/06/04(月)晴
c)コースタイム: 
日立自宅 5:20 = 7:25 日光口PA(朝食)7:45 = 8:35 草木ダムP 8:40 = 9:40 姫百合駐車場 10:00 ---- 10:30 荒山高原 10:35 ---- 11:30 荒山山頂(昼食)12:05 ---- 12:30 東屋 ---- 12:55 柴の広場 13:00 ---- 13:10 荒山高原 13:15 ----13:50 鍋割山山頂 14:00 ---- 14:35 荒山高原 ---- 15:05 姫百合駐車場 15:15 = 16:00 富士見温泉(入浴、夕食)17:30 = 18:00 道の駅こもち(車中泊)
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「赤城山南西」
(案内板にあった荒山・鍋割山ハイキングルートと歩行径路)

3.山行記録
ナビで最短距離を指定すると、R50経由で荒山高原登山口まで183kmとでたが、朝の通勤渋滞に出会うのを心配して、距離は199kmと少し長くなったが日光・R122経由を指定した。高速道での東京経由は256kmと距離が長くなりすぎて論外だった。
久しぶりに早起きして5時過ぎに我家を出て、日光口PAに2時間で到着して弁当を食べたまでは予想通り快調なドライブだった。清滝ICを出てR122に入ったところで規制速度厳守のダンプに先導され、草木湖まで40分間ゆっくりと走った。渋滞ではないので時間は10分も違うわけではないのだが、少しいらついて、草木ダムの休憩所で新緑に映える美しい湖面やダムの豪快なアーチを眺めながら気分を休めた。ナビの指示するままR122から分かれて、狭い地方道を何度も分岐しながら走って、登山口の姫百合駐車場に9時40分に到着、広い駐車場も8分方埋まっていた。

身支度を整えて丸太の階段道を歩き始めると、中年女性の多い賑やかな団体さんと一緒になった。はじめはゆっくりペースで丁度いいなと思いながら後について歩いていたら、「急行の通過!」の号令のもと道を譲られてしまった。今日は急に気温が上がって暑い、途中まではなだらかな登りだったが、半分ほどのところ、四季の道分岐から急坂になり、それも石がごろごろした歩きにくい道になった。30分しっかり汗を搾られて、やっと荒山高原に近付くと、やっと赤いヤマツツジや白いズミの花が見えてきた。荒山高原は名の通り広い野原で、ヤマツツジがそこかしこに咲いていて、標識や案内板があって何人もの人が談笑しながら休んでいた。荒山はまだまだ遠く高く見えていた。
(荒山高原登山口から歩き始め)
(荒山高原から荒山を望む)

証拠写真のシャッタを押してもらって荒山への登りについた。登山道脇をヤマツツジが赤く彩り、時々現れるズミやアオダモの白い花が新鮮な感じを与える。中段の「展望の広場」まで登ると視界が開け、ヤマツツジが点々と彩る斜面を見渡すことができ、向かいの斜面には薄紫のミツバツツジが点々と見えていた。ここから上ではこちらの登山道脇でもミツバツツジが主役になり始め、時々シロヤシオも咲き始めていた。アカヤシオの咲き残りまであって目を喜ばせてくれた。
(はじめはヤマツツジとズミ)
(山頂近くはミツバツツジ)

山頂に登りつくと石の祠や山頂標柱があり、早速記念写真を撮った。北の展望が開けていて、数人の先客が休んでいた。5年前に歩いた赤城の山々を眺めながら、一緒に弁当を広げた。目の前に地蔵岳と長七郎山が並んでおり、地蔵岳の後に黒檜山と駒ケ岳も隠れるように見えていた。間に見えるのは武尊あたりの山だろうか。もっと西の展望も楽しみたかったが、立ち木が茂ってままならなかった。
昼食を終わったころ、登山口で道を譲ってくれた団体さんが登ってきて賑やかになってきたので、今度は座る場所を譲って下山にかかった。
(山頂の祠前で証拠写真)

(荒山山頂から赤城連山展望:地蔵岳・(黒檜山)・駒ケ岳・長七郎山)

下りは南東の尾根道を下ったが、上から見ると、登りで下から見上げるように見るよりもツツジの花が綺麗に目だって見えた。途中に「ひさし岩」という岩場があって展望が開け、ここからだと黒檜山も良く見えた。小さな東屋のところの分かれ道で直角に曲がって平らな道を棚上十字路まで歩くと「芝の広場」というベンチもある公園のような広場があった。ここにもヤマツツジやズミがいっぱい咲いていて見事だった。
(ひさし岩から好展望:黒檜山も姿を現した)
(芝の広場はヤマツツジとズミが満開)

一回りして荒山高原にもどり、今度は反対方向の鍋割山に向かった。展望のない坂道を少し登ると、小高い丘になって展望が開けた。今日はガスが多くて遠くの山は見えないが、満開のヤマツツジの上に赤城の山々が広がっていた。
(鍋割山中腹の広場のヤマツツジ、その向こうに鈴ケ岳・薬師岳・地蔵岳・荒山)

ここから鍋割山頂まではなだらかなアップダウン、ツツジのトンネルの中を気持ちよく歩いた。山頂にはニ等三角点と大きな箱型の山頂標があり、その前で証拠写真を撮った。
(ヤマツツジのトンネル)
(鍋割山山頂にて)

ガスで展望が利かず、怪しげな雲が沸いてきたので、早々に下山にかかった。下りで見るツツジと景色はまた一味違う。展望を楽しみながら荒山高原まで下った。ここから駐車場までは新緑の中の下り、怪しげな雲もどこかに消えてしまい、明るい太陽に照らされた若葉の色が綺麗だった。登りでは汗を搾られながら登ったので、これを楽しむゆとりもなかったが、下りでは新緑も楽しみながら気持ちよく歩くことができた。
駐車場に着くと、残っている車は数台に減っていた。バスもいなかったので、団体さんは鍋割山には登らないで帰ったのだろうか。
(新緑の中を下る)

富士見温泉みはらしの湯で汗を流し、夕食もここのレストランで頂いて、今日の宿泊予定地のR17沿いの道の駅「こもち」に向かった。綺麗なトイレ完備の道の駅で、車中泊する車が多く停まっており、一般車30台、大型貨物10台以上並んでいた。すぐ近くに子持山の山並みが霞み加減に見えており、明日の好天を祈りながら早い眠りについた。国道を疾走するトラックの音が少し気になったが、朝までゆっくりと眠れた。



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