U65.中禅寺湖一周

1.動 機

中禅寺湖を一周すると21kmある。そのうち。立ち木観音から歩き始めて時計回りに竜頭の滝まで14kmを歩く計画が、水戸アルパインの6月例会で計画され参加した。陽に映える新緑が気持ちよく、丁度満開だった千手が浜のクリンソウも堪能できて、満足いっぱいのハイキングだった。コースは起伏が少なくて歩きやすかったが、久しぶりにロングコースを歩いて、私の膝は少々疲れ気味だと悲鳴を上げていた。

2.データ

a)山域:中禅寺湖(1269m)
b)登山日:2007/06/17(日)晴
c)コースタイム: 
日立電鉄南営業所4:55 = 5:45水戸駅5:50 = 6:20笠間 = 8:50立木観音9:05 ---- 9:40狸窪9:45 ---- 10:10阿世潟10:25 ----11:00大日崎11:15 ----11:40松ケ崎(昼食) 12:15 ---- 13:00白岩展望台13:10 ---- 14:10黒檜岳分岐 ---- 14:25千手ケ浜14:45 ---- 15:10高山分岐15:20 ---- 16:15竜頭の滝16:25 = 17:00ヤシオの湯17:50 = 20:10日立電鉄南営業所
d)同行者:水戸アルパイン24名(男11、女13)、和子
e)地形図:1/25000 「中禅寺湖」
(中禅寺湖湖畔遊歩道)

3.山行記録
電鉄南営業所発車のバスに乗り5時前に発車し、東海駅、勝田駅、水戸駅と仲間を乗せていって50号に乗り、笠間で最後の仲間を乗せてから、県道1号に右折して益子、茂木径由で宇都宮に向かった。
宇都宮日光道路からいろは坂を登り、出発地点の立木観音に9時前に到着した。今日は天気が良くて男体山がすっきりと見えていた。
身支度を整え、トイレを済ませて集合写真を撮って歩き始めた。はじめ車道脇を歩き、車両通行止めのイタリア大使館記念公園への道に入り、狸窪まで舗装道路を歩いていった。湖面には釣り糸を垂れる釣り人も多い。時々白い観光船が行き来し、寺ケ崎の先から姿を現してくるのも美しい。
狸窪から未舗装になるが相変わらず車も走れる広い道である。陽に映える新緑の下を、ミンミンと賑やかな春ゼミの声を聞きながら阿世潟まで気持ちよく歩いていった。
(立木観音からの男体山)
(立木観音から車道脇を歩く)
(狸窪まで簡易舗装の道)

阿世潟の道標の前で小休止後、何も迷わず広い道を歩いていくとどんどんと山に登り始めた。すぐにこれはおかしいと気付いて、湖畔に向かって林の中に入り込むと細いハイキング道が見つかった。入口がはっきりしていなくて、分岐を見過ごしたらしい。
(阿世潟まで未舗装だが広い車道)
(阿世潟からハイキング道になる)

ここからは登山道らしい細い道になり、根っこや岩が出っ張っていたりして、足元に気をつけながら歩かなければならなかった。それでも、沢の部分は木道でわたることが出来るし、岩場にはロープが張ってあったり、整備が良くて気持ちよく歩けた。このあたりにはシャクナゲの木が多く、たった2輪残っていた花を見ながら、花の時期にはさぞや見事だろうと想像した。
湖岸線の出入りが大きくて、岬から入江に入り、また岬に向かって歩く時に、湖面のすぐ向かいにさっき歩いたばかりの道が見えるのにはがっかりさせられた。「岬から岬に橋を渡せば、観光客がどっと押し寄せるだろうに」と勝手なことを言いながら歩き、「実施するのは日光市?環境省の許可要?こりゃダメだな」の結論だった。
(木の根っこ道もある)
(沢は整備された木の橋を渡る)
(岩場もあり)
(シャクナゲの道もある)

二つ目の岬、松ケ崎を回ったところで弁当を開いた。向きから男体山は見えないが、樹間に白根山方向の展望が何とか見えていた。MTBの若者が一人通り過ぎて行った。「よく頑張ってきたなあ」と話し合ったが、食後、少し先まで歩いたところで立ち止まっている若者に出合った。ここから先、狭い岩場道など道の条件がどんどん険しくなり、MTBを担いで歩くのは無理になってきたので、「若者がさっきのところで引き返していれば良いがな」と噂しあった。

樹間に湖面や男体山を眺めながらのハイキング、樹木も色々な種類の木があり、セミの鳴き声も気持ちよく、多少のアップダウンもあって申し分なく面白いコースだが、何しろ長い。だんだんと飽きがでて来て欠伸も出てきた。
丁度その頃、白岩展望台に到着した。展望台は湖面から飛び出した大岩の上で狭く、落ちはしないかと怖いので、3、4人が限界だ。ここからは鈴が岳、奥白根山、高山、太郎山、男体山と日光の山々のパノラマが広がって気持ちがいい。入れ替わりながら登ってみんなで展望を楽しんだ。、
大岩の下にも岩棚があり、ここからも結構な展望が得られる。上の岩場の順番が来るまでここからの展望を楽しんだ。
(白岩は日光の山々の好展望台:岩棚より)

(白岩からのパノラマ:鈴が岳、奥白根山、高山、太郎山、男体山)

黒檜岳分岐を過ぎて湖岸の整備された道を歩くと、左手が網で囲われたゾーンになった。12.6km歩いてやっと千手ケ浜に到着したのだ。一箇所だけあるクリンソウ園への入口まで網に沿ってしばらく歩いた。
園内は広い週回路が作ってあり、ロープでクリンソウを保護してある。低公害バスでやってきたらしい多くの観光客がそぞろ歩きしながら、カメラやケイタイを向けて撮影に余念がない。三脚を構えて、日当たりの具合を待つプロ級も多い。残念ながら日が翳ってきていた。私はかまわず何回もシャッタを押した。
クリンソウを入れた集合写真を撮ったが、全員ではクリンソウを入れての撮影は難しいので、男女別の撮影になった。
クリンソウ園の隣はマルバタケブキの群生地だ。フキ好きの我家には美味しそうに見えるが、このフキは有毒なので、鹿も食べないらしい。ここまでの道中、樹皮を食われて裸になった痛々しいモミの木や、金網で保護された樹木をたくさん見てきたが、食欲旺盛な鹿も食べないのではしかたない。


クリンソウを鑑賞した後は、竜頭の滝まで北岸を4.5km、もう一踏ん張りだ。はじめバス乗場までは広い道を、観光客と一緒に歩いた。ここからも木の階段などで南岸以上に整備された道で、大勢の登山者にも出合った。それでも十分に疲れていたた足には、この4kmの道のりはきつかった。咲き残りのヤマツツジに励まされながら終点の竜頭の滝にやっとの思いでたどり着いた。
(立派な木の階段)

(ヤマツツジ)
(竜頭の滝)

ヤシオの湯で汗を流したが、日曜日のこと、猛烈に混雑していて、洗い場の順番待ちが大変だった。これからの山行計画の話を聞きながら、バスで往路を帰ってきた。



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