U91 読売新道

4日目;9月1日 烏帽子小屋ー野口五郎小屋


9/01(土):烏帽子小屋6:00 ---- 7:00烏帽子岳7:20 ---- 8:00烏帽子小屋8:25 ---- 9:35三ツ岳標識 ---- 9:55三ツ岳(昼食)10:20 ---- 11:45野口五郎小屋14:30 ---- 14:45野口五郎岳15:30 ---- 15:45野口五郎小屋(泊)
天候:晴れ後曇

朝食が早めに用意されたので、日の出の前に食事が終わった。空は晴れてはいなかったが、高台に上がればもしかして日の出が拝めるかもしれないと、ザックの準備は後回しにして小屋の裏のキャンプサイトまで登ってみた。二人の先客がいて、「綺麗だぞお」と声が掛かった。唐沢岳、餓鬼岳の山並みの向こうの雲海から丁度陽が登り始めるところだった。刻々変わる朝日の写真を撮り、三人で代わる代わる朝日をバックにした写真のシャッタを押し合った。

(ヘリポートから日の出を拝む・唐沢岳、餓鬼岳、燕岳)

目を反対側に向けると、三つ岳、赤牛岳が朝日を受けて輝いていた。

(朝焼の三ツ岳−野口五郎ー赤牛岳)

小屋に戻ると、皆さんも前庭で朝焼けを楽しみ終わって部屋に入るところだった。荷物を片付けて、みんな揃って空身で烏帽子岳に向かった。にせ烏帽子まで登ると、目の前に烏帽子岳の岩峰が屹立していた。これを見た時は「この山に登れるの!?」との感じだった。直下まで歩いていって実際に登って見ると、足場の穴も穿かれて鎖を固定され、しっかりとしたルートが出来ていて、心配するほどの難所ではなかった。

(にせ烏帽子から烏帽子岳)


(烏帽子岳に攀じ登る)

山頂の棚場から山頂標識への登りは岩の間の狭い通路、一人ずつ譲り合って登った。証拠写真を撮るときは足場が狭くて身動きが不自由、ぎこちない写真になった。集合写真を撮る時も落ち着き場所を選ぶのに一騒動だった。

(狭い足場でぎこちない証拠写真)


(全員集合)

山頂標識の上の岩をまたいだ反対側に狭い足場があって、ここから東側の展望が素晴らしかった。水晶岳、赤牛岳、薬師岳、越中沢岳、龍王岳、立山、剱岳とずらりの並んだ景色は今回一番のパノラマだった。

(烏帽子山頂からのパノラマ・水晶岳、赤牛岳、薬師岳、越中沢岳、龍王岳、立山、剱岳)

下りは登ったルートをそのまま下る。途中から南沢岳方向を見ると四十八池が綺麗に輝いていた。昨日はここの美しさを体感できなかったので、帰りに立ち寄ってみたかったが、いかんせん時間がない。Aグループは水晶小屋まで歩かなければならないのだ。
烏帽子小屋に戻ってから一休みし、全員揃って8時に三ツ岳に向かって歩き始めた。砂礫の道を緩やかに登っていった。

(烏帽子からの下り四十八池が輝いて見えた)


(高瀬ダム、左上には七倉ダムも)

三つ岳から野口五郎小屋までは大きなピークがいくつも続いたが、ほとんどのピークは巻き道になっていた。三ツ岳三角点の手前に山頂標があり、その先で三角点を巻く道に展望の良い広場があり、展望を楽しみながら弁当を広げた。ここを下ると尾根道の展望コースと巻き道のお花畑コースに分かれ、お花畑コースを歩く。まだチングルマやアオノツガザクラ、シナノキンバイなどが咲き残っていた。
やがて道は尾根道と合流し、展望を楽しみながら平坦な尾根上の縦走路を気分良く歩いた。

(三ツ岳から野口五郎岳への稜線)

(三ツ岳からのパノラマ・水晶岳、赤牛岳・立山、赤牛の上に薬師岳)

昼前に16人揃って野口五郎小屋に着いたが、Aグループの10人は一休みしてから野口五郎岳に向かって登って行った。山小屋で休むBグループからは山頂に登りついたAグループの姿が見え、「槍ケ岳は見えるのか」と大きな声で叫んだら、聞こえたかどうかは判らないが、みんなで手を振っていた。

(Aグループは水晶小屋へ)


(野口五郎岳山頂のAグループ)

残った6人は、靴や雨具、リーダの重いザイルなどをお日様に干しながら小屋の前庭で冷たい飲み物を飲みながら、あちこちの山の話に花を咲かせた。
明日のお天気は悪くなるかも知れないので、今日のうちに一度登ってみたほうが良いと話し合って、靴も乾いて14時半から野口五郎に登ってみた。東側の燕から大天井までは綺麗に見え、槍も時々頭を出していたが、西側は雲の中だった。

(小屋前で談笑・靴や雨具を乾かす)


(槍ケ岳が時々顔を出す)

山頂に座り込んでまた話し込みながら展望の回復を待っているうちに、時々水晶岳あたりもうっすらと見え出し、双六岳の上に笠ケ岳も頭を出した。自分でも写真は撮ったが、下の槍から水晶にかけての展望写真はAグループで歩いた和子が撮ったものである。

(野口五郎山頂からのパノラマ・Aグループの和子の撮影)

小屋に戻ってビールやお酒を飲みながらまたまた話し込み、山小屋手作りの美味しい夕食を頂いてから、明日は早出なので空いている部屋で早々に眠りについた。




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