U105.沼沢湖一周(惣山・前山)

1.動 機
沼沢湖の下では私の会社の水車が回っており、現役時代何度か訪れたことがある。今年の紅葉狩りは会津にしようと思い立ち、第一候補はこの沼沢湖を一周するコースにした。
2日目の七ケ岳と抱き合わせで、好天の2日を狙って宿の予約をしたが、前夜になって「朝は雨」と急変する不安定な天気予報になった。思い切って飛び出したが、高速走行中は雨が降っていたものが、現地に着く頃にはすっかり上がり、お日様も顔を出す好天になって、盛りの紅葉を満喫できた。
いつもの車中泊から民宿泊まりにし、久しぶりにゆったり気分の山行になった。

(惣山山頂での証拠写真)


(沼沢沼周回ルート)

2.データ
a)山域:惣山(816m)、前山(838m)
b)登山日:2007/10/23(火)曇後晴
c)コースタイム: 
日立自宅 6:15 = 6:45 日立北IC = 7:35 小野IC=7:40阿武隈高原SA8:20=9:10会津坂下IC=9:40湖畔駐車場10:00---- 10:30 看板 ---- 11:00 614m峰 ---- 11:20 698m峰---- 11:50 惣山(昼食)12:20 ---- 12:40 716m峰 ---- 13:00 みえるが丘 ---- 13:30 前山 ---- 14:20湖岸 ---- 14:50 湖畔駐車場 15:15 = 16:30 針生民宿(泊)
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「沼沢湖」


3.山行記録
朝食抜きで自宅を出発、日立北ICで高速に乗り、阿武隈高原SAのレストランで朝食を取った。9時10分に会津坂下ICで高速を下り、9時40分に沼沢湖キャンプ場の駐車場に到着し、身支度をして歩き始めた。
キャンプ場には展望台があり、湖面の向こうに惣山が岩稜を露にしていた。湖岸に出て、舗装された広い遊歩道を右に歩いていくと、「滑りやすいので注意」の立札があった。この道はサイクリングロードで、コンクリートの路面にペンキを塗って仕上げてあり、その上に落葉や土ぼこりが積み重なっていた。これが今朝の雨を吸い込んだので、注意して歩いても、時々ズルッズルッとなる。車道に逃げて歩いていった。
(前山と惣山)

30分歩いて、沼沢湖の看板と野鳥の森の案内板のところで車道から分かれて湖畔の遊歩道に入った。道はやがて杉林の中に入ったが、なかなか尾根に上がっていかない。「車道から分かれるのが早すぎたのよ」と和子に言われて、尾根に向かって道無き急斜面を攀じ登って登山道に出た。ここからは手入れされた登山道を歩くことが出来た。
鎖が張られた丸太の階段道を登り、最初の614m峰に登りつくと三角点の傍らにテーブルと丸太の椅子が設置されていた。このテーブルと椅子のセットは、このあと、698m峰や惣山山頂、みえるが丘にも置かれていた。
(杉の植林に入る)
(テーブルと丸太の椅子)

614mからは雑木林の緩やかな尾根道になり、黄葉したミズナラの葉がまぶしい。展望は樹木に遮られて殆ど利かず、時々左下に沼沢湖の湖面が伺われるだけだった。少し下って鎖の付いた階段道を登り返すと698m峰で、ここで少し向きを変えて南西に向かった。その先の小さなピークのあたりから、目の前に惣山がてマッターホルンのような山容を木の葉越しに見せて格好が良かったが、視界が開けるところはなく残念ながら写真にはならなかった。
ピークを越えて下ったところから、赤岩と呼ばれるところらしく痩せ尾根になり、鎖場の登りやトラバースが続いた。今日のコースで唯一スリルらしさのあるところであった。
(赤岩の巻き道)
(惣山山頂への鎖とロープ)

赤岩を越えると丸太階段の急登になり、これを登りきるとアンテナ施設が建つ惣山の山頂だった。西方に来週登る予定の御神楽岳が望まれ、眼下に沼沢湖が広がるなかなか気持ちのいい展望所だった。テーブルと椅子とを使って昼食をとった。
(惣山山頂のアンテナ)
(惣山山頂から沼沢湖)

816mの山名板の前で証拠写真を撮って下りにかかった。黄葉の中の緩やかな下り道をを気持ちよく下ると、みえるが丘に着き、周りの紅葉が一層鮮やかになった。目の前に前山も丸い山頂黄葉させていた。
(紅葉の登山道)
(みえるが丘からの沼沢湖)

みえるが丘を過ぎると分岐点になり、「惣山登山口」と「前山登山口」の道標が立っていた。太郎布登山口から登ってくる人への案内板だ。
「前山登山口」の道標に従うと、道はしぐざぐの急登になってしばらく汗を搾られた。急登をこなすと山頂近くはなだらかな道になり、しばらく歩いてやっと前山の標柱を見つけた。
(前山)
(前山山頂)

山頂からは展望はなく、少し進んだところに岩場があって展望が開けた。今日一番の展望所で、沼沢湖を一望にすることが出来た・
(前山の先の岩場が展望台)

前山からの下りは、登りと同様に急坂で、ジグザグに下ったが、苔むした石があったり、今朝の雨でぬかるんだところもあって、今にも滑りそうで気を使った。40分も下ると杉の植林の中の沢沿いの道になり、すぐに沼沢湖の湖畔に出た。
(前山からの下山の急坂)
(沼沢湖畔の遊歩道)

湖畔の道を歩くと廃屋の脇で舗装道路に出て、すぐに湖畔のサイクリングロードを歩くことになった。途中、沼御前神社への分岐があったが、もう登りは沢山だと素通りして、惣山や前山を左に見ながら30分歩いて駐車場に戻った。
駐車場から1時間少々60kmほど走って、予約を取っていた針生の民宿「きのこ屋」に着いた。民宿は明るい若奥さんが一人で切り盛りしていて、小さな男の子も一生懸命お手伝い、若いおじいさんが畑や田圃で食材作り、明るい一家ですぐに仲良しになった。大きな風呂で汗を流し、山の幸一杯の夕食に舌鼓を打って、色々な話に花が咲いて楽しい一夜を過ごした。
(下湖畔のサイクリングロード)
(針生民宿の夕食に大満足)





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