U125.高鈴山(境界尾根から)

1.動 機
地形図を見ると、日立市と常陸太田市との境界尾根にR349から高鈴山に至る破線の道がある。日立市のハイキングマップに記載されている高鈴山への色々なルートはほとんど歩いたが、この境界尾根ルートはマップに記載がなく、歩いたこともなかったので気になっていた。年末に高鈴山頂に集合して山頂で会食をするという62会ハイキングが計画され、我家はこのルートで登ることにしていた。62会ハイク自体は予定日の天気予報が急変して雨になり中止になったが、前日は天気が良かったので、懸案のこの境界尾根コースを単独で歩くことにした。
尾根筋には大体は踏跡が残っていたが、懸念した通り松食い虫による倒木が放置され笹が繁茂したりして藪化したところが次々と出てきて、山頂まで3時間半かかった。下りは玉簾の滝コースを下ったが、殆どが林道歩きで1時間半で下った。全体的にはあまりお奨めできるようなコースではなかった。

(高鈴山の境界尾根−玉簾滝ルート)


2.データ
a)山域:高鈴山(623m)
b)登山日:2007/12/27(木)晴
c)コースタイム:
日立自宅 8:40 = 9:10 高鈴入口バス停 9:25 ---- 10:05 尾根道 ---- 11:05 広域農道 ---- 12:05 ・464峰 12:10 ---- 12:35 北沢分岐 ---- 13:00 高鈴山(昼食)13:50 ---- 14:05 向陽台分岐 ---- 14:15 林道 ---- 14:40 広域農道 ---- 15:15 滝沢部落 ---- 15:15 高鈴入口バス停 15:30 = 18:00 日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「町屋」

3.山行記録
62会の場合は7時に出発予定していたが、今日は我家だけ、ゆっくりと9時前に出発した。玉簾滝の駐車場に停める積りでR349から旧道に入ったが、玉簾滝の駐車場は駐車禁止になっていた。やむなく少し先まで走り、高鈴入口バス停前の路側に駐車した。
身支度を整えて9:25に歩き始め、玉簾の滝までくると、トイレは綺麗になっていたが、「滝は橋の上から眺めよ」と指示があり、滝の好展望地玉簾寺への入口には「写真撮影禁止、入場は社務所に届けよ」とあった。何か心ない人の悪戯でもあったのだろうか。
(玉簾の滝)
(玉簾寺)

一旦R349に出て、国道沿いを少し歩いて左手の道に入って登り始めたが、どこか分岐を見過ごしたのか隣の尾根に取り付いていた。藪で行き止ってひき返し、小さな沢を渡って急斜面を攀じ登って尾根に取り付くと、はっきりとした踏跡が現れ、道沿いに市や県の杭や営林署の赤い見出し標があった。
(尾根道へ軌道修正)
(尾根道には踏跡)

これで今日は快適登山だと思ったが、やがて倒木が横切っていたり、篠竹が伸びていたり、だんだんと懸念していたような道になってきた。奥に入っていくとなぜか境界杭も見えなくなってきた。尾根筋が歩きにくい時は古い作業道や林道跡も活用して歩いていったが、これらの道にも雑木や萱が茂ってきており、決して歩きやすい道ではなかった。時々、常陸太田方向の視界が開けたところもあったが、展望を楽しむゆとりはなかった。
(倒木)
(萱)

地形図で林道がUターンするところに小さな作業小屋があり、林道には萱の繁茂がひどいので尾根筋の薄い踏跡を辿ると、その先で建設中の広域農道で切られていた。残土の崖を下りて農道を横断し、向かいの擁壁の側壁を伝って向かいの尾根に上がった。
少し進んだところが今日一番の藪漕ぎになった。数年前の松食い虫の被害で倒れた松の木が所かまわず横たわっており、雑木の幼木に蔦が絡まり、通過するのにしっかり汗を絞られた。
これを通過してからは、周りのツツジの枝や植林の下枝などが少々うるさいが、はっきりとした踏跡が続き、高鈴のアンテナ塔が見えたりした。
(広域農道)
(高鈴山)

なんとか・464峰のピークについて一休み、人が歩いた跡があるようなないような落葉の積もった道を小さなアップダウンをしながら進み、最後の坂を登ったところが北沢からの破線の道との合流点で公共の標石があった。
これからは以前歩いた時快適な道だったはずだと思ったが、広い道全体が背丈以上に育った篠竹に覆われ、その中に踏跡が伸びていた。しばらく篠竹を掻き分けながらの苦闘が続いた。「高鈴山0.3km」の道標から、やっと広い歩きやすい道になり、山頂に着いたのは13時、駐車場所から3時間半もかかっていた。62会当日だったら、集合時間に遅刻していたかもしれない。
(・464山頂)
(北沢道は篠竹繁茂)

山頂に着くと、暖かくて風も弱いからか全体的に霞み加減で、展望はあまりよくなかった。奥久慈男体山辺りまでは見えていたが、楽しみにしていた雪山は全く見えなかった。
(高鈴山山頂からの展望は霞み気味)

苦しかった登りでの藪漕ぎを思い出しながら昼食をとり、ゆっくりと休んでから下山にかかった。下りは玉簾滝コースをとることにし、少し向陽台側に下ったところから、玉簾滝コースに入った。始めは、手入れの良い登山道を落葉を踏みながら気持ちよく下った。
(山頂)
(快適な落葉の下山道)

去年下山さんに案内してもらった展望コースの林道のところまで下ると、ここからはその林道の先をどんどんと下って行くと、広域農道の手前で車止めがしてあった。ここからの大室山はすっきりとして格好がよかった。広域農道を少し北に進んだところに「高鈴ハイキングコース」「玉だれの滝」の道標のある車道が分かれていてこれを下ると滝沢集落を通過してR349の駐車場所のところに出た。5年前に歩いた時はもっと登山道らしきところを迷いながら登ったと記憶するのだが、今回は車道歩きだけだった。歩きやすい道ばかりだったので、快調に歩いて山頂から1時間半、登りの半分以下だった。
(林道車止めと大室山)
(滝沢部落の柿)

今日は藪漕ぎで体力消耗したので夕食準備は省略することにし、帰宅途中、那珂町のスポーツ店でおしゃべりしたあと、スーパによってデリカを買い込んで帰った。




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