V11.風神山から真弓神社へ
(孫との登山No.2)

1.動 機

昨年末の県美術展覧会に、孫娘さーちゃんの「風力発電会社」という題名の「風神」を画いた絵が展示された。正月休みにお泊りに来た孫二人を、これを出汁にして風神山の風神様の石像を眺めに行こうと誘って、正月休みの一日風神山から真弓神社、常陸太田へと楽しいハイキングをしてきた。

2.データ
a)山域:風神山(242m)
b)登山日:2008/01/03(木)晴
c)コースタイム:
日立自宅 10:00 = 10:10 風神山登山口 10:15 ---- 10:30 風の広場 10:45 ---- 10:50 風神山 10:55 ---- 11:40 展望所 11:50 ---- 12:50 真弓神社(昼食) 13:25 ---- 13:30 爺杉 13:45 ---- 14:05 裏参道登山口 ---- 14:25 表参道分岐 ---- 14:50 真弓神社入口 15:00 =(タクシ)= 15:15 風神山登山口 15:20 = 16:00 日立自宅
d)同行者:ママ、さーちゃん、アキ、和子
e)地形図:1/25000 「常陸太田」




3.山行記録
事前の話では風神山に登って風神の碑を見てくるだけと言っていたのだが、前夜の話し合いで、「折角だから屋久杉みたいな爺杉も見てこようよ」と説得した。パパは体調不良で残念ながらパスだったが、ママは一緒に歩くことになった。お正月の朝寝坊のあと遅い朝食をとってから、研究所裏の登山口まで車で出かけた。登山口から風神山までの道すがら「那須はこんなに急ではなかったよ」とか「風神様だけ見たら、真弓神社まで行くことないでしょ」など嘆き節が頻発していたが、今回はママも一緒なので、何人にか追い越されながらもなんとか風の広場まで登り切った。
広場まで上がると、小名浜から鹿島まで太平洋が広く見渡せ、水戸の県庁を見つけたり、眼下のジジババの小さな家を探したりしながら遊んでいるうちに、だんだんと次に向かう元気が出てきた。
(今日はママも一緒)
(風の広場)

今日は山頂の駐車場にも数台の車が上がっている。「どうして車で登らなかったの」と文句を言いながらアンテナ塔を過ぎ、風神山山頂に着いて風神の像にご対面した。みかんやお八つをお供えしていた。
(作品「風神さま」)
(石の「風神さま」)

10分ほど歩いたところで常磐道と筑波山の見渡せる展望地に着く。「今度はあの筑波山に登ろう。眺めも良くてお花も綺麗だよ。」と水を向けたが反応は今ひとつ。
(常磐高速と筑波山、加波山)

ゴルフクラブを持った人、ランニングで走りすぎる人、今日は行き交う人が多い。バイクで走る集団も数組あり、みんな、ハイカーの傍ではスピードを落として「すみません」と挨拶をして通り過ぎる。礼儀正しい若者に出会うと嬉しくなる。
犬を連れた男性が「この先の展望台は知っているか。すぐそこだから付いておいでよ。」と脇道に案内してくれた。そこは綺麗に刈り払われて数台のベンチが置いてあり、鹿島から日光まで広い展望が広がっていた。「日光が半分山陰に隠れるのが少し残念なんだ」と案内の男性が言だったが、気持ちの良い展望だった。
(ツーリング隊)
(展望所)

男性に御礼を言ってから鉄塔のところでハイキング道に戻ると、その先にも綺麗に刈り払われた場所があった。大きな山桜の木が林立し、ベンチも置かれていた。時期には見事な桜が咲きそうで、改めて花見に来てみたいところだった。
このあたりから道沿いに石英のかけらが目立ち始め、綺麗なかけらを見つけては掘り起しが始まる。アキが小さい頃から昆虫を好きだったのは知っていたが、二人がこんなものに興味を持つとは思わなかった。ここから高鈴山分岐まで石の発掘作業が続き、ちっとも先に進まない。
(山桜の園)
(珍石発掘)

やっと真弓神社に到着したのは1時前になっていた。それぞれのお願いをかけてお祈りしてから、入口で雑煮を作って昼食にした。朝ごはんが遅かったので、まだそれほど空腹は訴えてはいなかったのだが、青空の下での食事の評判はよかった。
食後、爺杉まで急坂を下りて、根まわり12.8m、目通り9.6m、高さ約45mという巨杉に感心しながら記念撮影をした。樹齢900年というが屋久島の杉よりも育ちが良くて、樹高が高いように思えた。
(真弓神社)
(爺杉の前で)
(爺杉全景)

表参道は採石場を通過するので面白くなく、神社方向に少し引き返してから裏参道を下った。登りでは文句を言っていたアキも、下りは元気そのもの、森の中の登山道を快調に歩いていった。10分も下ると苔むしたお猿さんに出合い、先人に習って石を積んでいた。
すぐに石の大鳥居を潜ると、ここまでは車で入ることが出来るようで、一台の車が停まっていた。ここから車道歩きで、途中左手の尾根に砕石の工事現場が頭を出していた。真弓の山はどこまで削られてしまうのだろうか。20分で表参道へ行く広い道に出た。以前この分岐には鶏小屋があって犬に吼えられた記憶があるのだが、今は何もなくなっていた。
やがて砕石工場が見えてくるが、このあたりでアキが、下りで調子を上げすぎたのか、足に痛みを訴えだした。ママに励まされて更に20分歩いて、やっと終点の県道156号にでた。
(お猿さんにご挨拶)
(縦走完歩!)

5人になるとバスよりもタクシの方が割安になる。タクシを呼んで風神山登山口に戻り、スーパ−に寄り道してご褒美のお八つを買ってもらって、ジジババの家に帰ってきた。昨夜は御前様まで騒いでいたのに、今日は9時頃には静かになった。それでも翌朝目覚めると、ママが「足が痛いよ」と言ってもけろっとしていた。




inserted by FC2 system