V24.霧ケ峰スノーシューハイキング


1.動 機
水戸アルパインクラブでは、毎年冬にはスノーシューハイキングが計画される。今年の一回目は「霧ヶ峰の車山までリフトで上がってから蝶々深山を越えて八島園地まで縦走する」半日ハイキングだった。冬の霧ヶ峰は初めてで少々寒かったが、いつもの仲間と気持ちのいい雪原のハイキングを楽しんできた。

2.データ
a)山域:車山(1925m)、蝶々深山(1836m)
b)登山日:2008/02/17(日)曇(前夜発)
c)コースタイム:
(16日)日立自宅 21:30 = 21:40 日立電鉄南営業所 21:45 = 22:15 勝田駅西口 22:20 = 23:05 水戸IC = 23:50 守谷SA 23:55 = (17日)1:20 談合坂SA 1:25 = 3:00(?) 八ケ岳PA(仮眠) 5:55 = 6:20 諏訪IC = 7:20 車山高原スキー場 8:15 =(リフト)= 8:20 第一スクワッド上駅 8:40 =(リフト)= 8:45 第二スクワッド上駅 8:50 ---- 8:55 車山山頂 9:05 ---- 9:20 車山乗越 9:25 ---- 9:50 蝶々深山 9;55 ---- 10:20 物見岩(昼食)10:45 ---- 11:25 五射山分岐 ---- 12:00 八島園地 12:05 ---- 12:10 八島山荘駐車場 12:20 = 13:55 すわっこランド(入浴)15:00 = 15:25 諏訪IC = 17:15 石川PA 17:20 = 18:25 守谷SA(夕食) 18:50 = 19:30 水戸IC = 勝田駅西口 = 20:50 日立電鉄南営業所 = 21:00 日立自宅
d)同行者:水戸アルパイン(男8、女10)、和子は不参加
e)地形図:1/25000 「霧ケ峰」
(霧ヶ峰縦走ルート)


3.山行記録
遊びに来ていた孫一家が水戸に帰る車に電鉄営業所まで便乗して、運転手さん二人に迎えられてバスに乗った。今回は参加者19名だが24名乗りの小型バスだった。ゆったりと眠っていけるかと期待していたのでがっかりしたが、狭い道を走るので仕方ないかと勝手に納得した。東海、勝田、水戸と全員が揃って、23時過ぎに水戸ICから高速に乗った。守谷SAで休憩を取り、渋滞もなく順調に走るバスの中で、調子の悪い暖房に悩まされながらも何とか睡眠をむさぼり、八ケ岳PAに駐車して朝まで仮眠を取った。
朝、再出発して諏訪ICで高速を下り、R152沿いのコンビニで買い物をして、車中で朝食をとりながら、7時20分に車山高原スキー場の広場に到着した。リフトの運転を待ちながら準備をして、運転を始めた4人乗りのリフトに乗った。スキーヤやボーダが優先されたが、それほど混んではいないので2人ずつ乗車だ。
1段目のリフトを降りて2段目のリフト乗場に向かったが、まだ運転準備中だった。初めて知ったのだが、夜の間リフトは全部建物の中に格納されていて、朝の運転開始時には一台づつロープに接続されながら順番に上がって行き、全台がロープに繋がって安全が確認されてから初めて乗客を乗せ始めるようになっているらしい。気温はマイナス12℃、風も強くて寒い。写真のシャッタを押すのに手袋を外すと手が痺れてきた。「待っている間に山頂まで歩いて登ろう」という勇ましい話も出たが、見上げると山頂はスノーシューで登るにはとんでもなく高くみえる。20分待ってリフトに乗った。
(車山高原スキー場)
(第二リフトは運転準備中)

第二リフトを降りたところでスノーシューを付けて歩き始めた。車山山頂はすぐだった。
天気が良ければ360°の展望なのだろうが、今日は生憎小雪交じりのお天気で展望は殆ど利かない。お社にお参りして、集合写真と銘々の証拠写真を撮ってから縦走に向かった。
(第二リフト降場でスノーシュー)
(車山山頂にて)

なだらかな雪面を気持ちよく歩いていく。積もった雪は乾いた粉雪で、軽くて気持ちがいい。急坂では尻制動を楽しんだりしながら下るとゲレンデに合流した。スキーヤがすべり降りるゲレンデの脇を下って車山乗越で一休み。
(車山山頂から下る)
(急坂では尻制動も)

蝶々深山へは緩やかな登り坂で、杭やロープで囲ってある。途中、何箇所か分岐があったが、その都度指導標が立っていて迷うことはない。
蝶々深山の山頂は平らな平原状で、山頂標だけがあった。
(蝶々深山への登り)
(蝶々深山山頂)

蝶々深山から緩やかに下って行くが、こちらには道標が見当たらず広い雪原は白一色だった。高みに消える物見岩を目印に歩いていった。ところどころに生えている立ち木が雪化粧しているのが綺麗だった
(生木のオブジエ)
(物見岩)

物見岩からは、車山や八島湿原が見渡せた。八島湿原の向こう側に見える小屋まで歩くのだという。下り一方らしいが、結構遠くに見えた。
(物見岩から八島湿原)

物見岩の麓で、展望を楽しみながら昼食をとってから八島湿原に向かっての下りにかかった。時々、深みにスノーシューを取られて転倒する人が続出したが、軟らかい深い雪では、一度転ぶと立ち上がるのが大変だ。さんざもがいたり、手を引っ張って貰ったりしながら苦労して立ち上がる。どんなところが陥没しやすいかだんだんと分かってきて、みんな勝手に気持ちのいい新雪を踏んで歩けるようになった。
湿原の近くまで降りると、湿原を回るルートが出来ており、スキーやスノーシューをつけた人たちが歩いていた。ここから八島高原へは湿原を横断するのが一番近道だが、湿原は積雪期でも立ち入り禁止、左に向かって方向を変えた。雪化粧したカラマツ林が綺麗だった。
(八島湿原に向かって)
(カラマツ林)

沢渡と五射山の分岐で五射山に向かい、次の分岐で八島ヶ原湿原に向かうと、湿原と雑木林の間に良く踏まれた道があった。終点の八島園地の間で、何組かのスノーシューのハイカーにであった。寒さも大分和らいだと感じたので、シモンさんの温度計を覗いてみたらマイナス5℃だった。
八島園地でまた集合写真を撮って、八島山荘の駐車場に入ったが、まだバスは来ていなかった。停まっているマイカーの人は「バスはここまでは入ってこれないだろう」という。ビーナスラインを1時間以上歩かなければならないかと覚悟を決めて、スノーシューを脱いで歩く準備をしているところに「ずいぶんと早く降りてきたね」と言いながらバスがやってきた。小さなバスだったのが良かったのかもしれない。
(八島湿原のほとり)
(八島園地)

バスはカラマツ林の中のビーナスラインを走り、スキー場を過ぎてどんどんと高度を下げ、国道152を諏訪湖湖畔の日帰り温泉「なすっこランド」まで走った。
温泉で汗を流して、氷結した諏訪湖や、雲間が開けて頭を出してきた八ケ岳連峰を眺めながらビールで乾杯した。
(「なすっこランド」からの八ケ岳連峰)

高速に乗るころから青空になってきて、周りの山々の展望が良くなってきた。八ケ岳、茅ヶ岳、鋸山、甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山、白根三山、三つ峠山、富士山、みんな見えてきて、山仲間の思い出話は尽きなかった。
(高速道からの茅ヶ岳)

途中石川PAでトイレ休憩、守谷SAで夕食をとって水戸ICに19時半ごろ到着、各所で仲間がみんな降りて、日立電鉄の営業所に和子の出迎えを受けて21時我家に帰って来た。



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