V25.鍬柄山と仏頂山


1.動 機
冬晴れの日が続き、近くにピークハントする山を探した。地図に笠間の西に275mの鍬柄山という山があり、「アンテナの山が趣味のKiさんに案内されて最近登ったよ」という話を聞いたのを思い出した。鏡池から鉄塔点検路を登ったという情報だった。鉄塔点検路を登って林道を降りようと決めた。これだけでは物足りないので、久しぶりにすぐ近くの仏頂山に登ることにした。楞厳寺から何度か歩いたことがあるハイキング道を登って、下りは北に向かう破線の道を下って周回コースにすることにした。

2.データ
a)山域:鍬柄山(275m)、仏頂山(431m)
b)登山日:2008/02/20(水)晴れ
c)コースタイム:
(16日)日立自宅 9:10 = 10:20 鏡池 10:35 ---- 10:50 #3鉄塔 ---- 11:20 鍬柄山 11:40 ---- 11:55 #4鉄塔 ---- 12:05 #3鉄塔 ---- 12:15 林道 ---- 12:25 鏡池 = 12:40 楞厳寺駐車場(昼食) 13:00 ---- 13:05 楞厳寺 ---- 13:35 支尾根 ---- 13:50 階段前 ---- 14:00 仏頂山 14:20 ---- 14:55 楞厳寺駐車場 15:05 = 17:00 日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「笠間」
(鍬柄山周回ルート)
(仏頂山周回ルート)


3.山行記録
我家をゆっくりと出発し、常陸太田から県道61号を走ってR50に近付くと目の前に鍬柄山から仏頂山にかけての山並みが広がった。路側に車を停めてシャッタを押し、採石で傷ついた鍬柄山の痛々しい山容を眺めた。
(県道61からの展望・左端鍬柄山と右端仏頂山)

1)鍬柄山
R50を南下して石切山脈への道標から県道289号に右折し、数々の採石工場を過ぎると右手に鏡池があった。鏡池のほとりに駐車して山歩きの準備をした。
鏡池は桜川のの水源で、いかなる日照りが続いても枯れることがないと言う。意外と小さな池だったが静かな水面が美しかった。池の裏の広場の奥に黄色い標柱が立っていて、鉄塔巡視路の石段が始まっていた。石段はコンクリの塀用ブロックを鉄杭で固定したもので、ほかで見るプラスチックの土留めとは違っているのが面白かった。
(鏡池からスタート)
(鉄塔点検路)

階段を登るとすぐに#1の鉄塔に出た。まだ展望は良くないので、植林と雑木の中の良く踏まれた道を登っていくと樹林が切れて展望が開けてきて気分のいい尾根歩きになった。こんな時が冬の山歩きの一番嬉しい時だ。
右手には採石場跡が張り付いている鍬柄山が間近に見え、左手には#2の鉄塔の向こうに高峰に連なる山並みが広がっていた。
(樹林帯)
(明るい尾根歩き、向こうは#3鉄塔)

#3鉄塔からは4方に踏跡が分かれていた。北東に階段の点検路が下りているが、東の採石場の端を登って行けば鍬柄山への尾根に上がりそうに見えた。下るのは嫌なので東の踏跡に進んだ。
(傷ついた鍬柄山)

踏跡はすぐに採石場の崖でお仕舞いになった。崖の端を下ってしばらく採石場跡の赤土の上を歩いていくと、今度は対面の登りの崖に突き当たり、これは登れそうにないので谷筋に降りた。谷筋の突き当たりの藪っぽいずるずると崩れて滑る急坂を攀じ登ると、広い道に出た。尾根はまだ上に見えるので、この道も通り越して更に登ると尾根に近い細い山道に出た。電柱と信号ケーブルと一緒に山頂に向かっている。この山道を山頂に向かって歩くとNHKの信号施設があった。
信号施設から引き返す方向の尾根上に踏跡があり、これに入るとすぐに古びた鍬柄山の山名板がぶら下がっていた。その山名板の前で証拠写真を撮った。
意外と時間がかかったが、やっと鍬柄山の山頂にたどり着いた。面白くもなさそうな道標のない低山を登るのは、道なき道を掻き分けてやっとたどり着いた時のこの充実感がなんとも言えないのだ。今日のように展望があると言う事なし。コーヒで乾杯して和子手作りのケーキをほおばった。
(山頂前で藪の急登)
(鍬柄山頂にて)

山頂尾根すぐ北側まで採石場が迫っており、スパッと切れ落ちている。樹間にこれから登る予定の仏頂山とこれに連なる高峰の山並みが見えた。枝が邪魔しない場所を探して写真と撮ろうとしたが、崖が怖くてなかなか思うに任せない。枝に掴まり、片手でなんとかシャッタを押した。
(山頂からの高峰・仏頂山展望)

下山は尾根筋の道を西に向かい、登りついた場所を通り過ぎて下っていくと、鉄塔点検路のブロック階段が現れ、#4の鉄塔についた。この鉄塔からはお馴染みのプラスチックの階段になり、これを下って行き小川を橋で渡ったところで広い道に出た。この道を堰堤のある上流側に少し歩くと右手に点検路の階段が登っていた。これを登ると#3の鉄塔だった。「登る時にこの階段を下っていれば楽に山頂に登れたわけね」といわれても「藪漕ぎも楽しかったね」と強がりを言うしかなかった。
鉄塔からの4本の道のうち残った北に向かう道を下った。尾根筋の踏跡を歩くと鍬柄林道の擁壁の上に出た。少し引き返してから谷に下りて林道に出た。舗装された林道を500mほど歩いて鏡池に帰り着いた。
(点検路を下る)
(林道に飛び出す)

2)仏頂山
鏡池に帰って車に乗り、鍬柄林道を走り、最短距離を選んで仏頂山登山口の楞厳寺に向かった。途中、楞厳寺入口の道から仏頂山が大きく見えてシャッタを押した。重要文化財の山門を通り過ぎて楞厳寺の駐車場に入り、暖かい冬の陽だまりで行動食の昼食をとった。
石段を登って楞厳寺の境内に入ってお参りした。立派な御本殿や五輪塔など見事だったが、鬱蒼とした孟宗の竹林の緑が新鮮だった。
(仏頂山展望)
(楞厳寺)

登りはお寺の左奥に伸びる山道に入った。私はすぐに遊歩道に合流するものと思い込んでいたのだが、和子は「62会で登った時この道に入ってわけの分からないところを歩いたわよ」と良く覚えていた。
引き返すのも面白くないのでそのまま進んだ。しばらく谷筋によく踏まれた道が続いたが、やがて沢を渡ったりしているうちに、怪しくなってきた。薄い踏跡がトラバースするように伸びていた。適当なところで斜面を登って、上を通っているはずの遊歩道に上がろうかと思ったが、急斜面がそれを拒んだ。
谷筋を上り切ると良く踏まれた道に出た。これを遊歩道方向に歩くとまた消えてしまい、雪の残った斜面を登っていくと遊歩道に合流した。
(楞厳寺裏から歩き始め)
(かすかな踏跡を辿る)

遊歩道に出たところは長い階段道が始まるところだった。緩やかなうちは我慢して一段一段登っていったが、途中から手すりの付いた急な階段になった。見上げてもどこまで続くのか分らない階段にうんざりして、右手の遊歩道に入った。遊歩道も手入れされていて、大きく2回Uターンして階段道の上に出た。
(階段下で合流)
(階段を逃げて遊歩道へ)

階段道の上から山頂までは広い道ですぐだった。関東ふれあい道の看板や木に取り付けられた樹木説明板で勉強し、三角点の前で証拠写真を撮った。
(関東ふれあいの道の案内板)
(山頂三角点にて)

当初の予定では「茂木町へ」の方向に下りる予定だったが、こちらの北斜面には雪が結構残っているたので、広い一般の遊歩道を下ることにした。登りで想定外の谷間ルートを歩いたので、これでも予定通り「周回ルート」を歩いたことになる。
階段の数を数えながら下ると、始めの階段が290段、二つ目が160段、三つ目が124段あった。関東ふれあいの道はこの階段がありがた迷惑な気がするのは我が家だけだろうか。
道が緩やかになると右手に吾国山、難台山、加賀田山の山並みが綺麗に見えていた。いままで冬枯れの季節に登ったことがなかったので気が付かなかったが、なかなか展望がいい嬉しい遊歩道だった。
陶芸の一軒家「ヒメハル工房」を過ぎるとすぐに楞厳寺の石段下に戻ってきた。
(下りは階段を下る)
(遊歩道入口に出る)

県道1号からR50に出て、県道61号で往路を戻った。昼食が軽くてお腹が空いてきたので、途中、本日特売のレストランで豪華な(?)食事をして我家に帰った。




inserted by FC2 system