V27.要害山と雷神山


1.動 機
旧水府村のJA直販所の向かいに要害山と雷神山という三角点峰がある。山菜採りには何度か出かけたことがあるが、山頂にはまだ立ったことがなかったので、2山を繋いで登って二つの三角点にタッチしてきた。

2.データ
a)山域:要害山(191m)、要害山三角点(186m)、雷神山(241m)
b)登山日:2008/02/27(水)晴
c)コースタイム:要害林道P 11:45 ---- 12:10 要害山 12:15 ---- 12:30 #141鉄塔(昼食)12:50 ---- 13:00 要害林道 ---- 13:10 牧場 ---- 13:40 雷神山 ---- 14:05 #143鉄塔分岐 ---- 14:20 #142鉄塔 14:30 ---- 14:45 要害林道P
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「山方」
(要害山・雷神山ルート)


3.山行記録
朝の空は晴れ渡っていたが、夜明け前の雨で登山道が濡れているだろうと、昼近くになってから登り始めた。常陸太田から県道29号で水府に向かい松平交差点を直進、すぐのところで生活道路に右折して出羽部落の先で要害林道に入った。ダートな細い林道を1kmほど入った要害山直下あたりに駐車できるスペースを見つけて駐車した。
林道脇は崖のような急斜面になっていたので少し引き返し、斜面が緩やかになった植林の中に薄い踏跡を見つけて踏み込んだ。登るにつれて斜度が増してきて足元がずるずると崩れてくるので登り難く、右へ右へとトラバース気味に登って尾根に上がると広い山道があった。
(要害林道)
(尾根には山道が)

そこから要害山の山頂はすぐだった。小広い山頂には常陸太田市の立てた立派な「山入城跡」の説明板があり、次のような説明があった。
この山は要害山と称し、この頂上(標高191.3m)に「山入城(国安城)」があった。この城は、延元年間(1336〜40)西野民部太夫温通がはじめて築いたといわれ、のちに山入師義(佐竹貞義の七男)が修築して居城したと伝えられている。師義は、山谷に住んだということから世人が山入と呼んだので山入氏と名のったと言われている。云々
一段高くなったところに数個の祠が並んでおり、周りを柵で大事に囲われていて注連縄もどきの飾りがしてあった。
三角点はこの山頂にはなく、崖を降りて登り返した次のピークにあった。標高185.6mの小さな四等三角点にタッチして満足し、その前で証拠写真を撮って次に向かった。
(要害山山頂)
(三角点)

山道は尾根伝いに続いており、冷たい北風を受けるが暖かい陽光を受けて気持ちが良い。間もなく大きな鉄塔が見えてきて、その下に登るとこれから登る雷神山とこれに繋がる山々が展望できた。すぐそこに見えると思っていた雷神山は意外に遠くに見えていた。
鉄塔下は風も来なくて暖かいので、ここで弁当を広げて気持ち良い時間を過ごした。
(#141鉄塔からの雷神山)

鉄塔から少し引き返したところに左に降りる分岐があり、これを辿って要害林道に下れば、予定の雷神山への破線の道の近くで出ると思った。歩きやすい道を辿っているうちに、途中どこかで分岐を見過ごしたようで、林道に飛び出すとすぐ近くに我が愛車が見えていた。仕方なく林道を奥に向かって歩くと、間もなく#141鉄塔点検路の黄色い標柱があった。
標柱のところからは牧場が見えており、柵の中で十数頭の牛が遊んでいた。その上の牧草地斜面に歩きやすそうな道が見え、谷間の破線の道を歩くよりもこっちの方が気持ち良さそうと、予定を変更して牧場への道に入った。
(要害林道に下りる)
(牧場を通過)

人気のない牧場を通過した牧草地からは、いま下りて来た要害山が目の前に見えていた。あの平らな辺にお城があったのかと話しながら見上げた。
牧草地の斜面を登りきるとばら線の柵があった。やはり牧場に入ったのは拙かったかと思いながら、ばら線の下をくぐって通過すると尾根沿いに歩きやすい道があった。この牧場の電源はこの上の大仁田部落から引いていて、道沿いに電柱と電線が延びていた。
(牧場から要害山)
(牧場の奥にも山道が)

稜線上に上がると目の前が開け、大仁田の民家の上に加波山、筑波山、難台山の山並みが霞んで見えていた。広い道を雷神山に向かうと、山頂には貯水タンクと小さな社があり、その向こうに三等三角点があった。
三角点の証拠写真を撮って、民家脇を抜けて#143鉄塔に向かった。畑地のなかの林道を咲き始めたオオイヌフグリやタンポポなどを愛でながら歩き、#142鉄塔の道標を見て植林の中に入った。点検路を歩いて#142鉄塔の下についてお八つタイム。思ったよりも藪漕ぎが少なかった今回の陽だまりハイクを祝ってコーヒで乾杯。ここからは東電のプラスチック階段を頼りに下って要害林道の駐車場所に戻った。
(雷神山の三角点)
(#143への陽だまりハイク)





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