V33.権現山と羽田山

1.動 機
(権現山登山ルート)
(羽田山歩行ルート)

シモンさんHPの茨城の山リストから、茨城中部の羽田山(170m)、丸山(218m)、城山(218m)を選び出した。山の会の仲間で土地の住人Fuさんに連絡すると、「近くに権現山という形の良い山があるよ」と教えられ、これを加えて一緒に歩いてもらえることになった。時間切れで丸山と城山は下から眺めるだけにしたが、五所駒瀧神社から整備された登山道を権現山三角点まで往復し、羽田山は公園として整備されている土地の羽田山と、物凄い藪山の地形図記載の羽田山両方に登ってきた。

2.データ
a)山域:権現山(397m)、羽田山(170m)、北山(130m)
b)登山日:2008/03/09(日)晴
c)コースタイム:日立自宅 8.20 = 9:50 大和駅 10:05 ---- 10:20 五所駒瀧神社 10:35 ---- 10:55 祠の広場 ---- 11:30 権現山(昼食)12:35 ---- 13:02 祠の広場 ---- 13:20 五所駒瀧神社 13:39 = 13:55 まほろば公園駐車場 ---- 14:10 羽田山広場 14:15 ---- 14:26 山頂広場 14:30 ---- 14:45 ・164 ---- 14:51 山頂広場 ---- 15:02 羽田山広場 ---- 15:16 まほろば公園駐車場 15:30 = 15:35 農道P 15;40 ---- 16:05 羽田山山頂 16:35 ---- 17:00 農道P 17:05 = 17:15 大和駅 17:20 = 19:00 日立自宅
d)同行者:Fuさん、和子
e)地形図:1/25000 「岩瀬」「真壁」

3.山行記録
登る山が予定よりも一座増えたが、早起きするほどの山でもないと思い大和駅集合の時間は変更しないまま、10時にFuさんと落ち合った。車中でもお話しながら移動したほうが楽しいので、Fu車を大和駅に置いて川本車一台で移動することにした。
先ずは藪でもなく面白そうな権現山の登山口、五所駒岳神社に向かう。Fuさんが前もって神社に連絡を入れて、山頂まで登山道が通っているのはここだけで、駐車場も神社のものを利用できることを確認してくれていた。途中の路上から筑波山の手前に形の良い山が見え、これが権現山だとのこと。Fuさんもまだ登ったことがないとおっしゃるが、期待が膨らんだ。
(権現山と筑波山)

県道7号から狭い道を入って神社の駐車場に車を停めて身繕いし、大きな鳥居をくぐって境内に入ると、由緒ありそうな佇まいの社殿があった。広い参道が反対側から真っ直ぐに登ってきていた。気さくな宮司さんが登山口まで案内してくれ、聞き上手なFuさん、神社の謂れについても色々とお話を聞き出した。
(五所駒瀧神社)
(宮司さんのお話)

登山道は神社の右奥から始まり、なだらかで広い道だった。途中には、松食い虫による倒木もあったが、きちんと始末してあり、石の祠がある広場まで歩きやすい道が続いた。
8月の末の夜、たいまつを持った氏子さんたちがここまで登ってきて、鍋や花火で楽しむ「かったて祭」があるので、ここまでは毎年整備されているのだ。
(神社裏が登山口)
(始めは広い道)

広場から奥は、笹薮のなかの狭い道になったり、岩場ががあったり、ずるずる滑る急坂があったり、登山道らしくなってきた。今日は気温も上がったので汗を搾られた。
途中、樹間から、加波山連山が眺められ、丸山の風力発電所や足尾山のパラグライダ発進地が目立っていた。
(祠の広場からは狭い登山道)
(岩や急登や笹薮や)

山頂に着くと、2体の石の祠があり頂上と掘り込んだ石柱もあった。山尾山と書いた山名板もぶら下がっており、この山の三角点名は「権現山」だが、土地では「山尾山」と呼ばれており、通称「真壁富士」の名もあるようだ。
山頂にザックを置いて100m先の三角点を確認に出かけた。笹薮を掻き分けるように行くと、道の真ん中に小さな四等三角点があった。この前で証拠写真を撮り、山頂に引き返して弁当を広げた。茨城の山や山の会の予定などいつになく話が弾んだ。
(権現山・山尾山・真壁富士山頂)
(権現山三角点)

神社まで下りて神社にお参りし、宮司さんにお礼を言っていると、宮司さんの奥さんも出てきて、「広場までの道は毎年手入れしていたが、その奥は2年前に奇特な人が整備してくれたもので、それまでは藪だった。このあたりの山はどこも松食い虫以後登れない藪山になってしまった。」「8月末のかったて祭は、連絡してたいまつの材料を取りに来てもらえば誰でも参加できるので是非いらっしゃいよ。」と誘われた。
次の羽田山には縦横に破線の道が通じているが、インタネットに出てくる山行記では南から登っているが酷い藪らしい。Fuさんが登ったことがある「羽田山(まほろば公園)」の看板のある駐車場から登ることにした。広い道を進み階段道を登ったところに広場があり、看板に「羽田山広場」「標高130m」の表示があった。ここは三角点名北山の129.9mのピークで、土地では羽田山と呼んでいるようだが、今回の目標の地形図の170.3mの羽田山ではなかった。三等三角点があるだろうと、広場の中を探し回ったが見つからなかった。
(まほろば広場入口)
(羽田山広場)

次の「ちびっ子ワールド」まで足を伸ばしてみることにした。途中の道傍にはツツジやユキヤナギなど植栽されており、今は赤や白の梅の花が満開で綺麗だった。
「ちびっ子ワールド」まで登るとおおきな石を並べた広場があり、「山頂広場」と書いた看板があって、ここの標高は150mと表記してあった。周りは笹薮に囲まれていて道はここで行き止まりだったが、薮を掻き分けると植林の中に薄い踏跡が尾根筋に伸びていた。
「少し入ってみようよ」と嫌がる和子を説得して埃っぽい死んだ植林の中を進むと、ピークで踏跡が南北に分かれていた。・164mのピークと思われ、南に歩けば羽田山に繋がるのだろうが、羽田山までまだ1kmもあり、どこで大藪に突き当たるかも知れない。南側から登り直すことにして引き返すことにした。
(紅梅)
(山頂広場)

まほろば公園の駐車場に戻ったが、途中ジャイアントストーンと言う大岩に寄り道した。駐車場から羽田山の南東に向かって羽田山を見上げると、羽田山の南面には白い枯れ木が林立しており、この下には倒木がいっぱいあるに違いないと思われた。このコースは御免こうむりたいと南東面を見ると、枯れ木のない斜面に向かって道が入っているのが見えた。
田圃の畔に駐車して、羽田山を正面に見ながら農道を歩いていった。
(枯れ木の羽田山)
(羽田山へ直登)

山に入るとすぐに墓地が見えたので、ここでお仕舞いかと心配したが、道はその先にも続いていた。その先で二又に別れたが、左は山裾を回るようなので、右の尾根筋の道に入った。始めは気持ちの良い山道だったが、だんだんと藪っぽくなり、何箇所か倒木も出てきた。
(始めだけ良い道)
(倒木あり)

それでも倒木も藪も覚悟していたほどのこともなく、助かったと思いながら山頂を目指して登っていくと、山頂近くなるとすさまじい太い篠竹の藪になり、踏跡も全く無くなってしまった。とても淑女二人を案内するところではないなと思いながら、気持ちは焦るがなかなか山頂らしき所に到着しない。
今日は和子の叱責もあまり飛んでこない、これもFuさん効果だ。もがきながら、なんとか山頂らしき切り払われたところに出ると、「祠がある!」と和子の声が上がった。心底ほっとした。四等三角点があるはずだと付近の藪を掻き分けながらしばらく探したが見つからず、羽田山ではついに三角点には出会えなかった。
祠の対面に大田区羽田の山の会すかんぽの山名標が倒木の下敷きになって押しつぶされそうになっていた。可愛そうなので祠の傍に立て直し、その傍で証拠写真を撮った。
(笹薮)
(やっと羽田山山頂)

下りは尾根を外して植林の中を下ったら藪漕ぎが少なくて助かった。平地まで下りると、目の前に雨引加波山連山から権現山、筑波山の山並みが夕日を浴びて綺麗だった。雨引山の山裾に丸山がおいでおいでしているように見えていたが、今日は余りに遅い。
(羽田山麓からの展望:丸山・雨引山・燕山・加波山・足尾山・権現山・筑波山)

大和駅に戻って、楽しかった一日の山行のお礼を言ってFuさんと別れ、R50に向かうと、ここにはゴルフ場の上に城山が見えていた。振り払うように一般道を一路日立まで走り、スーパで夕食の食材を買ってから我家に19時に帰り着いた。




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