V44 アメリカグランドサークル9日間

3日目;4月13日 12号シーニックドライブ
〜キャピトルリーフ〜アーチーズ

モーニングコール 6:30
ブライスロッジ 8:00 = 9:00 エスカランテビジターセンタ 9:05 = 9:20 展望台 9:25 = 9:30 Boynton Overlook 9:40 = 9:50 展望台 9:55 = 11:00 Hidden Falls Market 11:10 = 11:15 双子岩 11:25 = 11:30 キャピトルリーフ壁画 11:35 = 12:30 コンビニ(昼食) 13:10 = 14:50 モアブホテル 16:50 = 17:00 中華店(夕食) 18:00 = 18:20 登山口 ---- 19:10 デリケートアーチ 19:45 ---- 20:30 登山口 = 20:50 モアブホテル(泊)

今日はブライスからモアブまで450kmのロングドライブである。退屈だろうと覚悟していたが、12号はシーニックドライブといってアメリカ有数の景色のいい道路、グランドステアケイスエスカランテナショナルモニュメントを含め何箇所も駐車できる展望所が作ってあり、ボイントン展望台など3箇所で車を停めて展望を楽しんだ。
(グランドステアケイスエスカランテナショナルモニュメント)
(道路わきの展望台)
(もっと先のボイントン展望台から)

24号に入っても周りの展望は素晴らしい。現地の人には変哲もない原野の連続なのかも知れないが、我々には色とりどりに彩られ、形も色々な断層がどこまでも続いて飽きることがない。大地を褶曲させた不可思議な力と自然の摂理実感するような迫力あるドライブだった。
(24号も絶景の連続))

間もなくキャピタルリーフ国立公園に入り、ここもシーニック・ドライブ、両側から地層が露出する岩壁が迫ってくる道がどこまでも延々続いた。
大自然が長い年月をかけてつくりあげてきた色々な砂岩の造詣が次々と現れ、双子岩、チムニーロック、エジプト神殿などそれらしき名前が付いていた。
(双子岩)
(チムニーロック)

岩壁に壁画があるので見つけてください、と車が停まった。柵で囲まれた歩道を岸壁の下まで歩いて見上げてみたが、岸壁が余りに大きくてどこにあるのか見当もつかない。Iちゃんに指差され、それでも随分と高い場所に描かれていて、絵らしきものを確認するまでに少々手間取った。この絵に描かれた不思議な姿は宇宙人だという話もあるし、お祭りのときの飾りをつけた人の姿なのだとの説もあるとか。空想を駆り立てる絵であった。
近くの道傍には果樹園が続き、19世紀にモルモン教の開拓者が暮らしていたころの名残で、実りの時期に訪れれば無料でフルーツ狩りを楽しむことも出来るとのことだったが、今は白い花が咲いていた。
(壁画はどこにあるの)
(1000年前の先住民による壁画)

予定では、次はモアブの宿に入ってからデッドホースポイントでの夕日鑑賞に行くことになっていたが、ここまでの長い車旅で座席にじっとしていることにみんなが少々飽き気味なのを見て取って、Iちゃんはアーチーズ国立公園のデリケートアーチでの夕日鑑賞に切り替えた。ここは歩く距離は片道2.4kmと長いが、車に乗っている時間が短くて済む。元気者が揃ったツアー一行だからできることだ。
宿の近くの中華料理屋で夕食をとってからアーチーズ国立公園に向かった。入口で入場料を払う。入場券は一週間有効なので、明日も使える。大きく湾曲する道を真上に断崖、遠くにラサールマウンテンの雪山を眺めながら登り、バランスロックやシープロックなどを眺めながら走って登山口の駐車場に着き、ここで車を下りてデリケートアーチに向かって歩き始めた。
最初は平坦な歩きやすい道だったが、途中から小石がゴロゴロしていたり一枚岩の上を歩いたりと変化が出てきて、指標のケルンを案内に登っていった。
(デリケートアーチまで1時間のお散歩)

登り切って大きな岩山の左肩を回り込むと、突然パンフでお馴染みの美しいデリケートアーチが目の前に現れた。その向こうに白い雪を頂いたラサールマウンテンを置いて美しい。大勢の観光客が座り込んでじっと眺めたり、三脚を構えてシャッタチャンスを待っていた。
あのアーチの下に行って記念写真を撮りたいが、アーチの前は巨大なすり鉢になっていて、滑り落ちると少々厄介なことになりそうだ。夕日で赤くなるとアーチのそばに人間がいては写真マニア達の邪魔になる。一人で慎重にすり鉢を横断して夕焼け前にアーチ下まで移動して、和子に証拠写真のシャッタを押してもらった。
(デリケートアーチの真下で)

アーチの対面に戻って、皆さんと一緒の写真を撮ったり、Iちゃんにツーショットのシャッタを撮って貰ったりしながら、アーチが夕日に燃えるのを待った。なんと、その時中国人らしきお二人さんがアーチに近付いてポーズをとりながら写真を撮りはじめた。ブーイングもものともせず、ついにはアーチに座り込んだポーズまでとり始め、彼らが満足した時には、夕日は落ちてしまい、アーチはすっかり暗くなってしまっていた。

(日没寸前の夕日に焼けたデリケートアーチ)

日が落ちたらゆっくりとはしておれない。暗くなる前に駐車場に着こうと急ぎ足に歩いたが、途中から懐中電灯やヘッドランプのお出ましになった。車道近くまで下ると、通りかかった車が「ジャパニーズ?」と言いながら車のヘッドランプで足元を照らしてくれた。




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