V632.三坂山


1.動 機
三坂山は特に登る意欲を掻き立てるような山ではないが、鳥屋山に登った余りの時間でピークハントすることにした。登山口は北の美坂高原と南の滝原とにあるが、美坂高原駐車場から登山口まで車で入ることが出来れば、美坂高原ルートの方が楽に登れると読んで、このルートで登ることにした。

2.データ
a)山域:三坂山(832m)
b)登山日:2008/06/17(火)晴
c)日程:
漆窪P発15:00 = 15:25美坂高原駐車場15:35 ---- 15:45登山口 ---- 16:10林道終点 ----16:40三坂山16:55 ---- 17:15林道終点 ---- 17:25登山口 ---- 17:45美坂高原駐車場17:55 = 喜多方ラーメン屋 = 19:50道の駅喜多の里(入浴。車中泊)
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「沼沢沼」
(三坂山登山ルート)


3.山行記録
鳥屋山を下りて漆窪の駐車場所から車を走らせて三坂高原に近付くと、植樹祭の看板が頻繁に見られるようになり満車かと心配したが、15時半ごろ駐車場に着いて見ると一台も車はなかった。植樹祭は翌日だった。
高原牧場への入口には「一般車進入禁止」の立札があり、登山口まで歩かなければならなかったのは想定外だった。牧場にはサイクリングロードや貸し自転車、遊具などがあって遊園地のようになっており、入口の女性から「今から登るの?!2時間以上かかるでしょ。ここは閉めてしまいますよ」と注意される。管理の男性が出てきて、牧場を囲む似たような高さの山々の中で三坂山を指し示しながら登山ルートの説明をしてくれた。季節ごとに各地を移動しながら農産物を作っている活動的な珍しい人だった。「熊もカモシカも出てくるよ」のお話なので、鈴を付けて出発した。
各所に配してある色々なポーズの女性の彫刻やハマギクなどの花を愛でながら、牧場の中の道を三坂山目指して真っ直ぐに歩いていった。登山口の道標を見過ごして奥まで入りすぎて藪に阻まれたが、左の尾根に向かって斜面を攀じ登るとすぐに尾根に上りつき、車も走れる登山道からの広い道に出た。
(美坂高原牧場)
(牧場道路から三坂山)

ナルコユリなど咲く林道はすぐにおしまいになり、登山道になった。この道も鉄塔の点検路と共用になっていて良く整備されていて歩きやすかった。この道には思いがけずヒメサユリが咲いていた。それも何箇所にも咲いていて二人を喜ばせてくれた。
(ナルコユリ)
(ヒメサユリ)

やがて樹相はブナの美林になり、鉄塔点検路を分けたりしながら気持ちよく歩いて三坂山山頂に登りついた。山頂には大きな信号の反射板が立っていて四方に展望がなく、三角点標石と山名柱が立っているだけだった。時刻も随分遅くなったので、証拠写真だけ撮って下山した。
(ブナの美林)
(三坂山山頂)

下りは正規のルートで登山口まで歩くと、全部整備された道だった。牧場に着くと、除草作業中だった件の男性が近寄ってきた。ヒメサユリが咲いていた話をすると喜んで、「向かいの別の山にもハイキングルートを作ろうと思っているのだ」と意欲的な話をされた。
駐車場に戻り、夕食に喜多方ラーメンを賞味しようと喜多方の街に入り、老舗らしき店の駐車場に車を入れると、親父さんが出てきて「申し訳ないが、今日はもう店じまいよ」と言われた。朝用意した麺はこの時間にはもう無くなってしまうらしい。親父さんに、この時間でも開いているお勧めのラーメン屋を教えてもらって、何とか喜多方ラーメンにありつくことが出来た。
車中泊する積りの道の駅喜多の里には入場締切時間の20時に滑り込んで、汗を流した。ここには多くの車が夜を明かしており、その中に入って一夜を過ごした。





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