V717.ノルウエーフィヨルドとトレッキングの旅(7)

(イエンデ湖渡航)

7日目記録 7月2日(水)晴

ユッバスヒッタ8:55=9:10料金所=9:40ロム11:00=13:15イエンデスハイム14:40=船=16:00イエンデブ桟橋16:10=16:20イエンデブ小屋

今日はイエンデ湖北岸の尾根を2日で歩くために、イエンデブ小屋まで移動する日である。ハイキングは、1日目イエンデブ小屋からお花と展望のメムルドウインガ台地に上がってメムルブ小屋まで歩き、2日目展望のベッセゲン尾根を登ってイエンデスハイムまで歩く計画である。イエンデスハイムからイエンデブまでの船便があり、これに乗って今日のうちにイエンデブ小屋に入るのである。
(イエンデ湖北岸のハイキングルート)

ユーバスヒッタ小屋を9時前に出発して、またロムに立ち寄った。ノルウエー最後の都市オスロは世界一物価の高い町なので、お土産を買うなら今日が最後よとガイドさんが薦めたのだ。
買い物を済ませて教会や滝をもう一度眺めてから、再出発。フィヨルド沿いの広い道を走り、途中から山道に曲がりこんで、牧場や美しい湖を眺めながらイエンデスハイムに入った。
(牧場)
(静かな湖)

イエンデスハイムに到着すると、翌々日に宿泊するホテルに冷蔵したい土産物を預け、美しいイエンデ湖の畔で、その上に聳えるベッセゲン尾根を眺めながら昼食をとった。食後周りの草原を散策すると、日本では高山に咲くオキナグサやワスレナグサなどの可愛い花々が沢山咲いていた。
やがて2日間のハイキングのガイドをしてくれるニルスさんがやってきて、挨拶があって一人一人と握手を交わした。
船は小型で、ザックなど大きな荷物は甲板に上げられ、乗客だけが船室に入る。船に乗ってベッセゲン尾根に近付くと、高かった絶壁がますます高く見えてきて、期待と恐れの気持ちが交錯した。湖畔を歩くコース選択もあるので、水際の道にも目を注ぎ、歩いている人を見つけて一安心した。
(イエンデスハイムからイエンデ湖)
(渡し船からのベッセゲン尾根)

中間あたりで尾根が低くなったところに明日の宿のメムルブ小屋が見えており、その大きな規模に驚いた。
更に進んでイエンデブに近付くと、絶壁から滝も流れ落ちていてフィヨルドの光景になってきた。時々、船首や船尾にでては絶景を楽しんだ。
(右下にメムルブ小屋)
(この奥がイエンデブ)

イエンデブの港に接岸して桟橋から小屋まで少し歩いたが、ここにもフウロやキンポウゲのような色々な花が咲いていて喜ばせてくれた。イエンデブ小屋はノルウェー山岳協会(DNT)の経営する小屋で、部屋は2段ベッドでトイレシャワーは共用だった。
シェフが出てきて今日の料理の説明をした。ここではこの土地で取れる食材を使うのが大原則で、次に泊まるメムルブ小屋が鮭なので、今夜はウドのスープ付きの鱒にするという。
(イエンデブの桟橋)
(イエンデブ小屋)

山行中に手渡されたニルスさんの名詞。愛想のいい57歳の男性だった。





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