V115.福島県境の山・観音山

1.動 機
色々と取り込んで山歩きにご無沙汰しているうちに、名だたる高山には雪が積もってきて、我家の対象からは遠くなってきた。この季節になると、例年、シモンさんHPの「茨城の山リスト」から登ったことのない山をピックアップしてはピークハントして楽しむ。
絶好の秋日和が続いたのでじっとしておられず、今年の手始めに福島県との県境にある観音山に登ることにした。この山は今まで2度途中で撤退したことがある。一度は4年前、佳老山の帰りに東の林道滝川西線から挑戦しておびただしい倒木に阻まれて撤退し、2度目は今年の3月鍋足山に登った後、西の框内集落側から挑戦して時間切れで諦めた。今回は間違いなく登れるように南側からの林道を辿って登ることにし、復路は尾根筋を歩いて戻ることにした。

2.データ
a)山域:観音山(515m)
b)登山日:2008/11/30(日)晴後曇
c)コースタイム:
日立自宅 9:10 = 10:05 林道入口P 10:15 ---- 11:35 観音山(昼食) 12:25 ---- 12:50 東林道 13:00 ---- 13:55 主図根点 ---- 14:25 西林道終点(休憩) 14:35 ---- 14:50 林道入口P 15:00 = 日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「袋田」
(観音山周回ルート)
(観音山ルート高低差)


3.山行記録
シモンさんのHPでは観音山のすぐ下まで林道を車で入ることが出来たとあったが、いまは広域農道から林道への入口に鎖が張ってあって、立ち入り禁止になっていた。入口から観音山まで5km近くの長い林道歩きになる。いつもは敬遠したい林道歩きだが、追い越していく車は走ってこないし、この時期には落葉が厚く散り敷いていてさくさくと落葉を踏みながら歩き気分が良く、広い登山道を歩いているのと同じで気持ちのいいハイキングになった。
(林道入口に車止め)
(気持ちのいい林道歩き)

道すがら左の樹間に白く雪をかぶった日光の山々が見えていたが、数箇所では樹木がないところがあって、絶好の展望台になっていた。下に見える高柴畜産団地の香が風に乗って漂ってくるのには少々閉口したが。
(畜産団地の向うに日光連山、高原連山)

1時間20分ほどの林道歩きを楽しんだところで観音山のすぐ下に到着した。林道から観音山山頂まで高度差20mもないが、直下は林道作りで崖状になっているので、少し通り過ぎたところから尾根に上がった。
尾根に上がっても回りは樹木に囲まれて視界は利かなかったが、観音山の山頂だけは周りの樹木も綺麗に刈り払われていて、西から南の視界が広がっていた。
(林道歩きのお仕舞い)
(観音山山頂)

生瀬富士、月居山から男体山、竜神の無名峰(シモン山)などが良く見え、樹間になるが日光連山、三鈷室、里美牧場などが見えていており、初冬の暖かい日差しを受けながらゆっくりと昼食を食べた。那須連山方向が見えないかと尾根筋を少し北に歩いてみたが、どこまでも同じような高さの山が続いていて、北の視界は開けなかった。
(西南方向の展望)

復路は予定通り尾根筋を歩いて帰ることにしたが、ピークを下ったところから暫くの間は背丈よりも高い笹薮が行く手を阻まれて行く先を心配させられた。しかし、これを過ぎると期待通りに気分の良い尾根歩きが続いた。
(深い笹薮)
(気持ちのいい稜線)

散り残りのカエデの紅葉が赤く、足元には思いがけずリンドウの花が咲いていたりして目を楽しませてくれた。
(紅葉)
(リンドウ)

30分近く尾根歩きを楽しんだところで林道に飛び出し、ここまでで山歩きの気分も少し味わって満足したので、これから先は林道を歩くことにした。10分ほど林道を歩いたところに尾根に上がる踏跡が目に入り、また尾根筋を歩きたくなった。尾根筋が近道に思えて気が変わったのだが、これが今日の苦労の始まりだった。県境標石を拾いながら忠実に踏跡を辿って歩いたが、途中、何度も笹薮の中を歩くことになった。観音山直下の笹薮とは比べようもなくしつこくて長い藪漕ぎだった。
県境界線が東に曲がる辺りに地形図には表示のない主図根と掘り込んだ大きな標石があった。ここで西に向きを帰るべきだったが、地形図の破線の道まで下ってから曲がろうと思ってそのまま直進し、その挙句破線の道を見過ごして、手入れの良い植林の中をどんどん下ってしまった。向かいに崖のような斜面が立ちはだかっているのを見て、やっと間違いに気付いた。引き返すべきか、崖を攀じ登るべきか迷ったが、ここまで来たら引き返すには50m以上の登り返さなければならない。小さな沢を渡ってから向かいの崖に取り付き、立ち木に掴まりながら汗をかきながら急坂を攀じ登った。
(主図根点の標石)
(深い谷に迷い込んで急坂を攀じ登る)

崖を攀じ登ったら目の前に刈り払われた小さな広場があり、その先には車道が伸びていた。そう言えば今朝歩き始めた時に、車止めの手前から東に上がる林道が分かれていた。地形図には表示のない道だが、この道はその林道に繋がっているに違いない。このまま歩いていけば駐車場所にたどり着けそうに思え、安心してコーヒを入れて一休みした。
一休みしてから、もう尾根道歩きは沢山なのでそのまま林道を歩いていった。散り残りの紅葉を楽しみながら歩いて行くと、左下に牧舎が見えてきて、例の香も漂ってきた。これを高柴畜産団地かと思ってどこを歩いているのか一瞬ギョッとしたが、ままよと歩き続けたら車止めが見えてきて、無事駐車場所に戻ることが出来た。見えていた牧舎は広域農道の南にも大きな養豚場があったのだった。
(西林道の終点)
(林道入口の戻ってきた)

山自体は変哲もない山だったが、歩いたルートに色々と変化がって面白い山歩きになった。道を間違えたり、相当な藪漕ぎにあったにもかかわらず、帰りの車の中で和子の機嫌は悪くなかった。。




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