W14.愛宕山から鐘転山へ

1.動 機
同期の仲間で岩間駅から福原駅までの縦走計画を立て、愛宕山のスカイロッジに一泊して懇親会を持つことを考えている。笠間市のHPには詳細な案内がでているが、幹事としては一度実際に見ておきたい。ロッジの下見だけの為に岩間まで出かけるのは勿体無いので、ついでに愛宕山に登って、まだ踏んだことのない愛宕山三角点を探してみることにした。ついでのついでに周回ルートをとって鐘転山にも登ることにした。
鐘転山には去年登ったが、その時の下山時に途中まで歩いた愛宕山への尾根筋が気持ち良かったことを思い出し、この尾根筋を歩き通してみたくなったのだ。以前鐘転山に登ってみたいとおっしゃっていたFuさんに声をかけたら、直前だったにもかかわらず同行してもらえ、久しぶりに賑やかで楽しい山行を味わった。

2.データ
a)山域:愛宕山(293)、鐘転山(218)
b)登山日:2009/01/16(金)晴
c)コースタイム:日立自宅 8:40 = 8:50 日立南IC ---- 9:15 岩間IC = 9:25 岩間駅 9:30 ---- 9:35 五霊公民館 9:45 ---- 9:55 福祉センタ前 ---- 10:20 石段下 10:25 = 10:30 愛宕神社 13:35 = (三角点探し)---- 11:30 奥社飯綱神社 11:35 ---- 12:05 スカイロッジ(昼食) 13:30 ---- 13:50 見晴の丘 ---- 14:10 鐘転山 14:20 ---- 14:40 隠沢観音 ---- 15:15 五霊公民館 15:25 ---- 15:30 岩間駅 15:35 = 17:00 日立自宅
d)同行者:Fuさん、和子
e)地形図:1/25000 「岩間」
(愛宕山−鐘転山周回ルート)
(歩行高低差)


3.山行記録
Fuさんと岩間駅9時半に待合わせし、車一台で愛宕山の麓の五霊集落に向かい、近くで大根干し中の奥さんに話して公民館に駐車させてもらった。五霊の集落は古くからのある集落らしく、天然記念物の紅辛子椿の老木があったり、由緒ありそうなお地蔵さんがあったり、なかなか足が進まない。
愛宕山への車道に入ったが、福祉センタの先の公衆トイレを使ってからは登山道に入り、サクラの園の中を登っていった。再び車道に出た時北に向かう林道に出会って、この道の途中から愛宕山に向かえば三角点に最短距離でたどり着けそうに思えたが、車道をのんびり歩いていたご婦人二人に、「とんでもない、車道を行きなさい」と薦められて、しばらく一緒に車道を歩いた。
愛宕神社への急で長い石段の下まで来て、平田篤胤が仙道寅吉に贈った唄の歌碑など眺めながら一休みした。石段の段数を数えながら登ったら314段あった。
(五霊から歩き始め)
(愛宕神社への石段)

愛宕神社は更にその上で、お正月のこととて、日の丸や紅白の幕などで綺麗に飾ってあった。参拝を済ませて、すぐ右下の駐車場に下りると、平日だが次々と車で上がってくる。愛宕神社は日本三大火防神社のひとつなので火事防止の参拝者が多いのだろう。駐車場の先がベンチのある展望台になっていて休んでいる人もあり、高鈴山から霞ヶ浦まで見渡せた。水戸の県庁はすぐに分ったが、土地勘のあるFuさんに岩間や石岡の街を教えてもらう。
展望を楽しんでから三角点探しに向かった。地形図によると愛宕山の四等三角点は神社の北東の中腹にあるはずだ。展望台の左に三角点方向に向かって「うら道」の道標のある踏跡があり、これを下った。GPSで三角点の近くに来たことを確認して、その近くを三人で探し回った。杉の木立の中を30分以上ばかり探し回ったが、ついに四等三角点の標石は見つけることが出来なかった。
(愛宕神社)
(三角点を探す)

三角点探しを諦めて愛宕神社に登り返し、更に愛宕山最高点293mまで登って、飯綱神社とその奥に立つ六角の奥宮にお参りしてからスカイロッジに向かった。
車が行き来する車道をスカイロッジまで歩いて、管理棟前の陽だまりで昼食をとった。久しぶりに会ったFuさんと話が尽きない。デザートを出し合ったりして、ゆっくりと会話を楽しんでから管理棟に入って、ロッジの案内をしてもらった。冬の間は利用者も少ないようで、ゆっくりと親切に案内してもらえた。
借用予定のロッジの中を案内してもらったが、キッチン、食器、寝室、トイレ、浴室、すべて清潔に管理されていて、文句なしの合格点だった。
(愛宕山山頂)
(ロッジを見分)

ロッジの下見が終わってから鐘転山に向かった。途中までは難台山縦走路を歩き、・304m峰の直前に「鐘転山、見晴しの丘」の道標があり、左に分かれた。・304m峰が見晴しの丘で、まばらに立ち木があるが東の展望が開けた気持ちの良い丘だった。今下ってきた愛宕山山頂やスカイロッジも見えていた。
見晴しの丘から鐘転山までは殆どが雑木林の尾根歩きで、落葉が厚く散り敷いた登山道を気持ちよく歩いた。林道と再び合流する地点が去年鐘転山から歩いて来た地点だったが、ここから山根下池へ下った藪道の模様が思い出された。
気持ちよく歩いて行くと、ひょっこりと鐘転山山頂に飛び出した。山名板の前で3人での記念写真を撮って、周りに立っている泉城跡の説明板を読んだり、周りの山々や街並みの展望を楽しんだ。Fuさんは大好きな筑波山が綺麗に見えていて嬉しそうだった。
(見晴しの丘)
(鐘転山山頂)

鐘転山からは隠沢神社へのジグザグの登山道を下ったが、なかなかの急坂で、「下りは走ってはいけません」の注意書きに従ってゆっくりと歩いた。
隠沢神社にお参りしてから参道を下り、一部はショートカットしたが、ほとんど車道を歩いた。車道と言っても車の往来は殆どなく、両側は梨や栗、ぶどうなどの果樹園が続いて気持ちが良い。手入れに忙しい農家の人もあちこちに見えた。道すがら、歩き通した愛宕山から鐘転山までの山並みが綺麗に見渡せ、「下山した後で、縦走したコースを見上げながら歩くのは嬉しいね」と話しながら駐車場所の五霊の公民館まで戻った。
(隠沢神社)
(果樹園の間の道)
(鐘転山から愛宕山への稜線)






inserted by FC2 system