W15.丹沢大山

1.動 機
水戸アルパインの一月例会では、例年富士山を展望する山行が行われ、富士山が大好きな我家は毎年二人で参加している。今年の丹沢の大山は四十年前の新婚旅行で登ったことがあったが、もう記憶も定かでなく、富士展望に惹かれて参加した。
前日までの好天気が続いて期待は高まったが、当日だけ一転雨模様の天気になり、残念ながら富士山を拝むことは出来なかった。それでもお天気は大きく崩れることはなくて、いつもの気の置けない仲間との楽しい山行を楽しむことが出来た。
(頭を隠した大山)


2.データ
a)山域:丹沢大山(1252)
b)登山日:2009/01/18(日)曇
c)コースタイム:日立自宅 4:50 = 5:05 日立電鉄南営業所 5:10 = 5:25 東海駅 = 5:40 勝田駅 6:00 = 6:35 水戸IC = 7:25 守谷SA 7:35 = 8:30 港北SA 8:35 = 8:55 厚木IC = 9:25 バス終点 ---- 9:35 追分 9:40 =(ケーブルカー)= 9:45 下社駅 9:50 ---- 9:55 阿夫利神社下社 10:05 ---- 10:50 蓑毛分岐 11:00 ---- 11:25 ヤビツ分岐 ---- 11:45 大山山頂(昼食)12:20 ---- 12:40 不動尻分岐 ---- 13:30 見晴台 13:40 ---- 13:55 二重滝 ---- 14:05 阿夫利神社下社 14:15 ---- 14:25 大山寺 14:35 ---- 14:50 追分駅(大山とうふ) 15:20 ---- 15:30 バス終点 15:35 = 15:50 日帰り温泉 16:40 = 16:55 厚木IC = 18:10 守谷SA 18:40 = 19:25 水戸IC = 20:30 日立電鉄南営業所 20:40 = 30:50 日立自宅
d)同行者:水戸アルパイン会員他13名(男7、女6)、和子
e)地形図:1/25000 「大山」
(丹沢大山周回ルート)
(周回ルート高低差)


3.山行記録
久しぶりに早起きして、5時前に我家を出発して日立電鉄南営業所でバスに乗った。今日は大甕のGoさんもここから乗車し、東海駅では今回のリーダのHiさんも乗り込んで賑やかになった。勝田駅から水戸市内を回って15名の参加者全員が乗車して、6時半過ぎに水戸ICから高速に乗った。首都高速を珍しく渋滞なく通過したが、空は雲が厚くなり、フロントガラスには時々雨粒がぱらついていた。厚木ICに近付いても、いつもは大きく見える大山は頭を雲の中に隠していて、みんなの顔にも暗雲がたちこめた。Hiさんが色々な話題を振りまいて明るくさせてくれる。予定のケーブルカーに乗車するために、バスを下りたらすぐに出発できるように身支度の指令も飛んだ。
狭い道路を走って9時25分に大山ケーブル手前のバス終点のターミナルに到着すると、丁度大勢の観光客を乗せた大型バスも到着した。ケーブル乗車がこの団体の後になると、ケーブルの発車は20分おきなので大変だ。トイレも後回しで仲見世通りの土産物屋を冷やかすこともなく、観光客を追い越しながら下駅の追分まで大急ぎで歩いたら、予定の便よりも一つ早いケーブルカーに全員滑り込みで乗ることが出来た。20分のゲットは後の歩行の気分をずっと楽にしてくれた。
(仲見世の間を大急ぎで通過)
(ケーブルカーに飛び乗る)

下社駅でケーブルカーを降りて、その下のトイレで用を済ませて石段を登って阿夫利神社下社の境内に上がった。境内の端からは南の展望が開けていて、相模湾の端に江ノ島がくっきりと見えていた。この高度までは雲の中に入っていないのだった。
日曜日のこととて大勢の人がお参りしているが、仲間のTaさんの姿がない。役員のOgさんが石段を下ってみると、下駅まで急いで歩きすぎて体調を崩したらしい。Taさんは役員のOgさんと一緒に別行動で山頂を目指すことになったと携帯連絡が入った。
集合写真を撮ってから、境内の左方の登山口から登り始めた。鳥居の下に急な石段が伸びていて、後続の団体さんが数えたら114段あったと話していた。
(阿夫利神社下社)
(下社左の石段登山口)

最初の石段を登ってからも階段状に急な登りがどこまでも続いた。高速登山者に追い越され、何組かの団体さんと追い越し追い越されながら、1丁ごとに立っている丁目石の番号を確認しながら登っていった。山頂は28丁目だとのことで、頑張りの目安になって有難かった。夫婦杉、天狗の鼻突き岩やぼたん岩などと、なるほどと思わせる物も色々あるのも面白かった。
中間辺りまで登ると雨粒がちらつき始め、リーダ指示でとりあえずザックカバーを付けた。幸いその後雨は止んでくれたが、雪が残っているところもあって、足を滑らさないように気を遣った。
(階段が続く急坂と丁目石)
(雪も残っていた)

蓑毛分岐を過ぎた所に富士見台というところがあり、立札には「江戸時代浮世絵にも描かれた富士の絶景」と書かれていたが、今日は残念!一面のガスだった。富士山は見えなくても、気の置けない仲間ばかり、きつい登りもお喋りしながら楽しく登っていった。
山頂近くになると気温も下がり、路面が凍結しているところも出てきて、一歩一歩ゆっくり足を運んだ。鳥居が現れると山頂はもうすぐだ。それでも滑らないように気をつけよう。
(富士見台)
(山頂手前の鳥居)

山頂手前の広場の周りは霧氷の付いた樹木に囲まれて綺麗だった。霧氷は下の谷間まで一面に広がっていて、富士山に代わる絶景だった。
(霧氷の絶景)

山頂に上がると、大勢の人たちがたむろして弁当を広げたり談笑していたりで賑やかだった。山頂の奥の院にお参りしてから、まとまって陣取る場所は空いていないので、思い思いに場所をとって昼食をとった。食後、丹沢から富士山まで見えるはずの山頂の裏側に回って見たが、やはり一面のガスで、近くの三の塔や新大日も頭を隠していた。
ゆっくり昼食をとっているうちに、Taさんも登ってきたので全員揃って山名標柱の前で集合写真を撮り、これから昼食をとってから往路を戻るというTaさん達をおいて下りにかかった。
(大山山頂奥の院)
(山頂標柱の前で)

下りは神社の右手から見晴台の道標に向かって下った。こっちのほうが雪が多いように見えたが、こちらから登ってくる人も多いためか路面の雪は殆ど溶けており、滑る恐れは少なそうで助かった。表面だけが溶けた状態で、ドロンコというほど深い泥濘になっていなかったのも有難かった。
覚悟していたアイゼン装着もしないでゆっくりと下っていった。急坂を下った先にベンチとテーブルがある見晴台があったが、ここでも展望は良くなかった。
(見晴台方向に下る)
(見晴台)

見晴台からは長いトラバースの道になり、歩きは快調になった。こちらの斜面の道沿いには鹿の食害防止のためと思われる金網や電線がはってあった。神奈川大学の雨蒐集実験装置があったり「大山の天然記念物自然原生林」や「天然林育成事業」の看板が立っていたり、自然林の保護に力を入れている様子だった。
中間の二重滝のところには赤い幟が沢山並んでおり、読んでみると「二重社・八大龍王」とあり小さな社が立っていた。橋の上から二重滝を正面から眺めることが出来たが、今は流れがなくて淋しかった。水の多い時期にはV字に流れ落ちる見応えのある滝になるのだろう。
(トラバース道)
(二重滝)

下社の下に到着して、登りはケーブルカーで登ったここからの斜面を女坂を歩いて下った。女坂と言いながら、所々結構な急坂が待っていた。途中に「女坂の七不思議」という見物が用意されていて、これを見ながら休み休み下っていった。
中間点に大山寺があり、本堂は見事な彫り物で囲まれ、鐘楼や法匡印塔などあって立派な佇まいだった。大勢の観光客と一緒にカワラケ投げなど興じたりしながら一休みした。
(女坂には七不思議あり)
(大山寺)

大山寺からは大勢の家族連れなど観光客と一緒に歩いて、追分駅の下の男坂との合流点まで下りきった。みんな元気に歩いたので、リーダの予定よりも1時間近く早く到着したらしい。ご褒美に名物の大山とうふを食べる時間が許された。全員一緒ではお店の準備が大変なので、数箇所に分かれて賞味した。わがグループは「とうふ3色セット」を味わってみたが、名物に美味いものありだった。
ケーブルカーで下ってきたTaさんとも合流してバスターミナルまで歩き、ジャストに迎えにやってきたバスに乗り込んだ。途中、伊勢原の日帰り温泉で汗を流してから17時前に厚木ICから東名高速に乗って茨城に向かって帰途についた。首都高もスイスイと走り抜け、18時には到着した守谷SAも空いていて夕食時間も短くて済み、水戸には予定よりも1時間も早く到着できた。




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