W22.栃木県境の山・天狗山と新田山
(茨城県の低山ピークハント)
1)天狗山 コースタイム:日立自宅 9:30 = 11:00 境明神峠P 11:10 ---- 11:35 尾根分岐 ---- 12:00 天狗山山頂 12:10 ---- 12:30 尾根分岐 ---- 12:40 砂防ダム ---- 12:50 境明神峠P(昼食) 13:10 =
天狗山には南側の高見に取り付くことになるが、道路に面した斜面は崖のようで登れそうにもないので側面から登るしかない。栃木県側に小さな小屋があり、その脇に踏跡を見つけて入り込んだ。しばらくは踏跡もはっきりとしなかったが、尾根まで登るとしっかりとした登山道が現れた。
南に向かう尾根上に県境線が延びており、予想通りに歩きやすい登山道が続いていた。雑木林の中を気持ちよく陽だまりハイク気分で歩いていったが、数箇所には笹薮が育っていて道を塞いだ。これほど登山道が塞がれると、普通のところでは歩く方向に迷うところだが、この尾根筋は痩せ尾根になっていて方向に迷うことはない。強引に突っ切って行った。
落葉した雑木林の尾根からは東西の展望が開けており、特に西側には、雪を頂いた日光から高原山、塩原の山々が広がっていて綺麗だった。
いくつもの小さなピークを上り下りしながら歩いて行ったが、最後の天狗山への登りは急登で登り甲斐があった。急坂をこなした先に空が開けたので山頂かと思ったが、登りきったらまたその先に登りが待っているというところが2箇所あって少々汗を搾られた。
山頂には三等三角点があり、周りの木に数枚の山名板が取り付けてあった。外れそうになっていた山名板を借用して証拠写真を撮った。 樹間だが奥久慈の山々が良く見えていた。南山、太郎山、稲荷山あたりと思われたが、残念ながら地図も持参しなかったのではっきりとした同定はできかねた。
復路は往路を引き返したが、途中のピークから下に明るい田圃が見えて、この田圃の廻りを歩いて帰ったら気持ち良さそうに思えて支尾根を下ることにした。始めははっきりしていた踏跡は途中で消えてしまったが、強引に下ったら砂防ダムの堰堤のところに降り立った。
この堰堤まで広い道が入ってきていて、期待通り国道まで気持ちの良い陽だまりハイキングを楽しむことが出来た。
登山口の近くの小屋まで戻って、ゆっくりと弁当を広げてから次の新田山に向かった。
コースタイム:= 13:20 県道158路側P 13:40 ---- 13:55 林道分岐 ---- 14:10イワウチワ群落 ---- 14:30 新田山山頂 14:40 ---- 14:50 尾根分岐 ---- 15:05 林道分岐 ---- 15:15 県道158路側P 15:25 = 16:50 日立自宅2)新田山
ここから取り付くのを諦めて、その先の破線の道の所まで車を走らせると、御神楽橋と滝野平橋という二つの橋の間に右に分かれる林道があった。橋の先に記念碑が立っていて、その前に駐車場所があって車を停めた。 林道入口には「御神楽石」の伝説の説明板があって、この石を眺めるのも楽しみにして登ったが、この石はついに見つけることは出来なかった。
10分ほど歩くと林道は破線の道より左に分かれていったが、沢沿いに直進した。この道はすぐに藪っぽくなったので、尾根筋の方が歩きやすいだろうと考えて、右の植林の急斜面を尾根まで攀じ登ることにした。
足を滑らさないように立ち木を掴みながら登りついた尾根は、当初登る予定の尾根道で、そこには一面にイワウチワの群落が広がっていた。
イワウチワを避けながら急坂の尾根道を登って県境まで登って行くと、県境にはもっと歩きやすい登山道が通っていた。檜の植林の中を登るとすぐに山頂で、二等三角点と何枚もの山名板がぶら下がっていた。天狗山と言い、この新田山と言い、県境の山には両方の県の人たちが山名板を取り付けていくので、山名板の枚数が多くなってくるのだろう。
山頂は植林に囲まれていて展望はほとんどなく、証拠写真を撮ってからお八つを食べてすぐに下山にかかった。 下山は県境の歩きやすい登山道を下り、破線の道と交差するところで谷合に向かって道らしきものが下っていたので、ここから下ることにした。ところどころ蔦や倒木で遮られているところがあったが、昔の登山道がはっきりと残っているので安心して下ることが出来た。途中、道いっぱいに流水が流れているところがあって、50mばかり脇の山に高巻いて歩いたのだが、この間に「御神楽石」を通り過ぎたのではなかろうかと後から考えて悔やまれた。 間もなく往路と合流し、すぐに林道に出て駐車場所に戻った。登り50分、下り35分の変化のある面白い山歩きができて、イワウチワの時期に再訪してみたい山だった。
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