W32.小瀬富士から小舟富士へ

1.動 機
先月、水戸アルパインの仲間が数人のグループで小舟富士と小瀬富士とに登ったと聞いた。小瀬富士という山名は初耳だったし、どこにある山かも知らなかった。色々調べてみると小瀬富士は以前登ったことのある旧緒川村の小舟富士のすぐ傍にあって、二つの富士山をつなげば短時間で歩けそうだった。なたね梅雨の合間の今日、先日の日立アルプスで硬くなった脚をならすために小瀬富士から小舟富士へと歩いてみることにした。

2.データ
a)山域:小瀬富士(246)、小舟富士(273)
b)登山日:2009/03/05(木)晴
c)コースタイム:日立自宅 9:00 = 9:55 かざぐるま駐車場 10:15 ---- 10:20 湿地 ---- 10:30 鞍部分岐 ---- 10:40 小瀬富士 10:50 ---- 11:00 鞍部分岐 ---- 11:20 小舟富士 11:30 ---- 12:00 かざぐるま駐車場(昼食) 12:50 = 15:00 日立自宅
(小瀬富士−小舟富士縦走ルート)
(小瀬富士−小舟富士縦走ルート)

d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「上小瀬」

3.山行記録
我家を9時に発車して10時前にR293の道の駅「かざぐるま」に到着した。小舟富士は以前登ったこともあり分っていたが、小瀬富士は地形図から推定はしてみたが自信なく、居合わせた土地の人に確認してみた。「今は道があるかどうか分からないよ」と心配してくれた。
二つの富士山の写真を撮り、身支度を整えて歩き始めた。
(かざぐるまから小瀬富士)
(かざぐるまから小舟富士)

R293を横切って向かいの部落の道を歩いて行くと、右手に小舟富士が格好よく見えてきた。道が小舟富士の方に曲がるところで、小瀬富士の右の谷に向かってのびる踏跡に入った。谷間はすぐに湿地帯になってきたので、左手の雑木林に上がった。
雑木林は下草が綺麗に刈り払われていて、傾斜はきついが登りやすかった。篠竹のピークを越えると右手から道が上がってきており、これを左にトラバース気味に歩いて行くとすぐに尾根に出た。
(谷間は湿地帯)
(雑木林を登る)

尾根筋にははっきりとした踏跡が付いており、小瀬富士の方向に歩いて行くとすぐに急登になった。かざぐるまから見たときには小瀬富士は植林の山に見えたが、山頂近くは雑木林になっていてスギ花粉の脅威を感じないで登ることが出来た。
小瀬富士の山頂には大正2年3月吉日と書かれた「富士山大権現」の石碑があった。周りは立ち木に囲まれてあまり視界が利かないので、細かい山座同定は難しく、証拠写真を撮って次の小舟富士に向かった。
(尾根に上がると登山道)
(小瀬富士山頂)

鞍部の分岐点まで引き返して、小舟富士方向に伸びている踏跡に向かった。予想通りに尾根伝いに道が通じていて、雑木林の中の快適な陽だまりハイクを楽しむことが出来た。
一つピークを越えて、目の前に小舟富士が見えるようになると急坂になり、特に山頂近くの傾斜は凄くて足元がずるずると滑り落ちる。
立ち木に掴まりながら上りきった小舟富士の山頂には三等三角点があり、立ち木に黄色い山名板が取り付けてあった。この山頂も立ち木に囲まれていたが、奥久慈男体山や尺丈山ぐらいは確認できた。山名板の前で証拠写真を撮って、お八つを食べてから下りにかかった。
(小舟富士への急登)
(小舟富士山頂)

登って来たと反対方向に踏跡が伸びており、以前この山に登った時はこちらから登ってきたように記憶する。この踏み跡を辿って下ると、始めは傾斜は緩くて気分良く下ったが、少し上り返した先からは急な尾根道の下りになり、今度は立ち木に掴まりながらの下りになった。高度差は150mほどだったが、この下りはとても長く感じられた。畑地に下りてやっと急降下は終わりになったが、逆コースに歩いていたら、この登りはさぞやきつかったことだろう。
畑地の端の道を歩いて小さな沢を徒渉すると、すぐ前に「かざぐるま」があった。かざぐるまで名物の椎茸などを買い込んで、レストランでサービスメニューの昼食をとった。
(小舟富士からは下りも急坂)
(沢を渡っておしまい)

覚悟していた藪漕ぎもなく、冬の暖かい陽だまりのなか、良く踏まれた登山道を気持ちよく歩くことが出来て、大満足の一日だった。我家に帰ってからのフキノトウのテンプラも一段と美味しかった。





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