W37.ダイヤモンドヘッド
(孫とのハワイ旅行)

1.動機
親思いのパパが、孫達の春休みを使ってハワイ旅行を計画してくれた。パパのツアーコンダクターに連れられて、孫二人、パパママ、ジジババ2組合計8人、ハワイ島とオアフ島の超高級ホテルに2連泊しながら、私達夫婦二人の初めての豪華ハワイ旅行を楽しんできた。山行記のHPに載せるので、題名には日程中唯一のハイキングだった「ダイヤモンドヘッド」を使った。

2.データ
a)山域:ダイヤモンドヘッド(232)
b)登山日:2009/03/26(木)〜31(火)
c)コースタイム:
1日目:日立自宅 14:00 = 16:30 成田空港 21:10 =(JO)= 9:15 コナ空港 10:20 ---- 10:25 旅行社事務所 11:05 =(旅行社バス)= 11:40 ヒルトンホテルロビー 12:05 =(モノレール)= 12:15 オーシャンタワー 13:30 =(モノレール)=14:00 レストラン 15:00 =(船)= 16:00 オーシャンタワー
2日目:ホテル 8:30 =(島内観光バス= 9:10 パーカ牧場 9:25 = 10:50 レインボーフォール 11:00 = 11:10 CANDY'S 12:45 = 13:25 キラウエア火山ビジタセンタ13:40 = 14:05 溶岩トンネル 14:35 = 15:15 黒砂海岸 15:40 = 16:50 コナコーヒ博物館 17:20 = 18:45 QUEEN'S MARKET PLACE) 20:30 = 20:45 ホテル
3日目:ホテル 7:50 =(旅行社バス)= 8:15 コナ空港 10:15 =(JO)= 11:10 ホノルル空港 11:35 = 11:45 アロハタワー 13:00 =(トロリー)= 13:15 DFSセンタ 14:00 = 14:15 ビーチ = 15:00 アトランテイスサブマリン 16:30 = ホノルルホテル
4日目:ホテル 8:15 =(タクシ)= 8:30 登山口 8:40 ---- 9:15 ダイヤモンドヘッド山頂 9:25 ---- 9:50 登山口 10:40=(トロリー)= 11:00 ビーチ 12:10 = 12:20 MARKET PLACE 12:40 =(島内観光バス= 13:30 モアナルアガーデン 13:45 = 14:15 ドール・パイナップル農園 15:00)=16:10 MARKET PLACE =(トロリー)= 17:30 シェラトンプリンセスホテル(ポリネシアンデイナーショウ)=(トロリ)= ホテル
5日目:ホテル 8:55 =(旅行社バス)= 9:45 ホノルル空港 =(JO)
6日目:15:40 成田空港 16:45 = レストラン = 日立自宅
d)同行者:さーちゃん、アキ、パパ、ママ、水戸のジジババ、和子
e)地形図:ハワイ島、オアフ島
(ハワイ島の観光地点)
(オアフ島の観光地点)


3.山行記録
1日目:
パパは年寄りに車の運転はさせられないと、8人乗りの愛車で水戸からわざわざ遠回りして日立まで迎えに来てくれた。久しぶりの対面だが、アキはゲーム、さーちゃんは漫画に夢中でお山の話には入れなかった。
空港に着いて車を預け、WEBで予約した搭乗券を旅行社から受け取ってチェックイン、スムーズに進んで出発まで4時間半ある。飛行場を見学させようと思って早めに到着したようだが、孫は二人とも余り興味を示さず、ウインドウショッピングの方が嬉しいようだった。特にさーちゃんは、たっぷりショッピングの時間が取れたことに大満足の態だった。
(空港展望台)
(嬉しいショッピング)

ハワイまでの飛行時間は6時間、飛び立って1時間後にドリンクサービス、2時間後に夕食が出る。ビールとワインを飲み夕食を食べるとお腹が一杯になり寝苦しくなった。囲碁のゲームなどして殆ど眠らないうちに夜が明けてきて、時計を5時間進ませた(19時間遅らせた)。
8時30分ごろから離島のカウアイ島がまず見えてきた。島全体が溶岩で出来たように真っ黒で異様に見えた。しばらくするとオアフ島が見え始め、ホノルルの外れに丸いクレータを持ったダイヤモンドヘッドが見えていた。
続いてモロカイ島、マウイ島と続き、ハワイ島のウボル岬がエイの尻尾のように見えてきた。標高4260mのマウナケア山は山頂に雪を頂いている。常夏の島ハワイにも雪があるのだ。
コナ空港に着陸態勢に入ると、空港全体が真っ黒い溶岩台地の中に出来ているのが見えてきてびっくりさせられた。
(ホノルル市街とダイヤモンドヘッド)
(溶岩台地のコナ空港に着陸)

アロハシャツを着た係員の迎えを受けてテントで出来た入国管理所に入った。中の装飾の写真を撮ろうかとカメラを出したら、「写真は禁止です」と流暢な日本語が飛んできた。後で旅行社の人に聞いたところでは、コナ空港に外国の飛行機が飛んでくるのは日本からのJO便(JALWAYS)だけで、この着陸時にだけホノルル空港から関税係員がやってくるらしい。どおりで案内する人も日本語が上手な人ばかりいる訳だ。
税関ではパスポートチェックの他に右左の親指、4本指それぞれの指紋と顔写真を撮られ、税関を出たところに旅行社の事務所があった。ハワイ滞在中のオリエンテーションがあり、チケットや諸書類が渡された。ここからホテルまでは旅行社手配のバスで移動だが、その先はパパだけが頼りの旅になる。
(テントの税関へ)
(コナ空港建屋)

バスは広い溶岩台地の中の広い道路を走って40分、広大なヒルトン・ワイコロア・リゾート・ビレッジに到着した。先ず、メインロビーの日本語デスクで、ホテル滞在中の説明があった。ホテルといっても東京ドームの5倍の広さがある敷地に3つの宿泊棟やゴルフ場、モール街がある。これらの間の移動はモノレールの線路や舟のための水路が作られていて頻繁に運行されている。
(溶岩台地の道路)
(ホテル内の交通)

まずはモノレールで宿泊棟のオーシャンタワーに向かったが、タワー内の部屋の位置がわからない。適当に階段を上がって部屋番号を探しながら歩いたら、ほぼ一周してしまった。その間にも、中庭の庭園には珍しい南洋の鳥がいたり、綺麗な花が咲いていたり退屈はしなかった。
部屋に入ると、ダブルベッドが二つ並んだ広い部屋、二人で過ごすには勿体無くて落ち着かない。ベランダに出て外を眺めると、すぐ下にはパターゴルフ場、その先に正式のゴルフ場があり、数組のプレーヤが遊んでいた。その向うの椰子の木立の先に青い海が広がり、これがハワイだ!
(ホテルの部屋探し)
(ホテルのゴルフ場と海)

部屋で一休みしてから、メインロビーの近くのレストランで昼食を食べようと、またモノレールに乗って引き返した。レストランへの道の畔には滝やプールが作ってあって、多くの人が泳いでいた。イルカが泳ぐプールもあって、頭を出して飛び上がるチャンスを狙うが、デジカメではなかなかタイミングが合わない。
受け取ったチケットの中に7人分の食券があったのでバーガセットを注文したが、色々なものがどっさりと付いていて8人でも食べきれなかった。
食後、レストラン前の海辺に下りると、そこは白い珊瑚が散らばった浜辺だった。二人は夢中で形の良い可愛い珊瑚を探していた。
(イルカ)
(サンゴ拾い)

帰りは船で帰った。反対側に向かう船に乗り込んで、ラグーンタワーまで行ってそのまま引き返して、広いホテルの敷地内をゆっくりと見物した。
部屋に入ってくつろいでいると、空が夕日で赤くなってきた。ベランダからではアングルが上手くない。屋上に上がってみたが回りが2mぐらいの塀に囲まれていて外が覗けない。地階に下りて非常口から外に出て、ゴルフコースの上に立つと良い具合に夕景の写真が撮れた。
夜になってパパママと連れ立って、メインロビーまで歩いてみた。モノレールの線路沿いに遊歩道があったが、遊歩道の壁側に数多くの骨董品が並んでいた。紀元前の作品でどう見ても歴史的価値の高いもののように思われるものもあったが、ガラスケースで保護されるでもなく飾ってあるのには感嘆させられた。
(夕焼け)
(散歩)

2日目:
二日目はハワイ島を一周する観光ツアーだった。23名定員ぎりぎりに詰め込まれて、島内一周450kmの長いドライブだった。ガイドさんはトモエローズさん、秋田からハワイの男性に惚れ込んで嫁入りしたとのこと。ハワイの生活も長く、ハワイの歴史や生活習慣の話も沢山入ってきて面白い。
車窓から真っ黒い溶岩台地の向うに見える雪を頂いたマウナケア山が気になってしようがない。いろいろな登山コースの説明がされ、どれも毎日定員一杯とのことだったが、いずれも標高ゼロから4260mまで一日で登ってしまうのだから、高山病に弱い我家には無理な話だ。
西海岸から東に向かって内陸に入ると、真っ黒い溶岩台地がだんだんと緑を帯びてきた。荒野の中にワイメアの街が現れたが、この街はパーカ牧場の中に出来た町だと言う。パーカ牧場は東京都23区がすっぽり入る広さがあるのだという。牧場の売店で一休み。売店はトイレと小さな土産物が並んでいるだけ、日本のように牛乳を売っていたり、BBQ広場があったりとか、ポニーの遊び場があるといった観光色はない。肉牛を育てて米国本土に送るだけで商売になっているのだ。
裏手に回ると、車窓から見て気になっていたマウナケア山がドーンと見えていた。
(パーカ牧場の売店)
(雪を頂くマウナケア山)

売店で休憩してからも、パーカ牧場についてのガイドさんの説明は延々と続いたが、その説明の種が尽きても、バスはまだ牧場の中を走っていた。
東海岸に近付くに連れて樹木が多くなってきて、サトウキビ畑の跡に植えられたと言うユーカリの木が大きく育ってどこまでも続いていた。東海岸はマウナケア、マウナロアの山に雲が堰き止められて雨が多いらしい。今もこちら側からはマウナケア山は雲の中だった。
バスは海岸線に沿って南下し、ヒロの街中を通ってレインボーフォールズの駐車場に入った。駐車場のすぐ先に展望台があり、豊富な水量を流れ落ちる滝があった。巻き上がる水しぶきに風と太陽の具合で時々虹が出てきて綺麗だった。多くの観光客がいたが、意外に日本人は見かけなかった。
バスの発車間際に滝を上から眺める展望台があることに気付いて駆け上がってみた。本滝の上流も小さな滝の連続で迫力がある景色だった。
(レインボーフォールズ)

次はヒロを通り過ぎたところにある BIG ISLAND CANDIE'S に立ち寄って昼食を取った。ここは菓子製造工場で、ここのクッキーがガイドさんお奨めのお土産だった。裏手が植物園になっていて、色々な花や果樹が植えてあり、鳥達も遊んでいた。
(CANDIE'Sの植物園)

次が今回のメイン、キラウエア火山の展望だった。通常なら火口原を一周することが出来るのだが、3月初めに異常噴火があったとかで、バスはビジタセンタまで入ってここから先は立ち入り禁止になっていた。
この展望台からは向かいの外輪山が見渡せ、その手前のクレータから噴煙が上がっていた。ビジターセンタの中に入って、展示物を見ながらいろいろな説明を聞いた。
(ビジターセンタ前のキラウエア火山展望台)

引き返して火口原の反対側に少し進んだところに、溶岩トンネルの遊歩道があった。はじめ急坂を下り、南洋の密林の中を歩くと真っ暗いトンネルがあった。溶岩の表面が固まった後、中の溶岩だけが流れ出してできたトンネルだという。
(南洋密林のトレイル)
(溶岩トンネル入口)

真っ暗いトンネルの中には水溜りもあって、私は飛び石に乗りながら通過したが、パパは立ち止まって次の人たちの手助けをし続けて、ガイドさんに感謝されていた。
トンネルの出口に階段があり、そこから手をかざすとオーラが感じられるとのガイドさんの話があり、皆さん手を出してはうなずいていたが、私には何も感じられなかった。
(トンネル内には水溜りも)
(オーラが来た)

次は島の南端近くのブルナウブラックサンドビーチに立ち寄った。真っ黒い砂浜と青い海とのコントラストが美しかった。
少し歩くと人だかりがあり、数頭の海亀が浜辺に寝そべって甲羅干しをしていた。以前、ガイドさんが案内した観光客は一匹の海亀にも出会えなかったらしいので、我々は相当なラッキーボーイらしい。外人さんたちは近くによって記念写真を撮っていたが、近付き過ぎたり触ったりして海亀にストレスを与えると数万$の罰金が科せられるらしい。
(黒砂海岸)
(海亀)

次はコナコーヒ博物館に向かって西海岸に回ったが、途中、島の最南端のカラエ岬に向かう分岐があった。そこの見物も期待したが、この辺は新しい溶岩地帯で道路も危険で一般車は走れないらしい。
博物館までの長いドライブ、ガイドさんの話は観光から離れて日本からの移民の苦労話に移ってきた。ガイドさん自身も、高山地帯に嫁入りして、電気も水道もないエコ生活をしており、住民権を取得して職業に付けるまで大変な苦労をしてきたらしい。
コーヒ博物館は小さな建物で、コーヒを製品にするまでの古い機械が展示されており、コーヒ製品の売店があるだけだった。売店では色々なコーヒの試飲が出来て評判が良かった。期待していたコーヒ園は見られなかったが、眼下のケアラケクア湾のはるか彼方の対岸に白亜のキャプテンクック記念像がかすかに見えていた。
ガイドさんの苦労話を聞きながらビレッジ入口まで戻った。モール街で本場のロコモコの夕食をとり、さーちゃんがショッピングを楽しんでいる間、広場で写されていたカンフー映画を楽しんでいた。
(コナコーヒ博物館)

3日目:
朝起きてゴルフ場に出てみると、朝焼けの空にマウナケア山が聳えていた。モノレールでメインロビーに行き、近くの軽食屋で軽い朝食を食べてから空港にに向かうシャトルバスに乗った。座席は日本で取ってあったのでスムーズにチェックインでき、鄙びた空港の待合場所で搭乗時間を待った。
成田から飛んできたJO機に乗り込んでホノルルに向かった。
(朝焼けのマウナケア)
(鄙びたコナ空港)

1時間足らずで到着したホノルル空港は巨大な空港だ。建物も設備も近代的で、これぞアメリカの空港だと感じさせた。広い空港内を歩いてバゲージクレイムに行くと、荷物はもうターンテーブルから降ろしてあった。
現地ガイドの案内でシャトルバスに乗って夫々のホテルに送り届けてもらうことができる。バスはワイキキまで高いビルが立ち並ぶ街中を走り、交差点ごとに信号で止められた。ハワイ島では信号が殆どなかったので、たびたびバスが止まるのが異常なような気がしておかしかった。
(広大なホノルル空港)
(ホノルル市街)

シャトルバスをアロハセンタで下りて旅行社の事務所に立ち寄って、これから先のオプションツアーの手続きをした。今日の午後はアトランテイスサブマリン、明日の午後はオアフ島半日観光、夜はポリネシアン・デイナーショーを楽しむことになった。明日の午前中がフリーなのでダイヤモンドヘッドにも登ることが出来そうだ。
手続きを終えて旅行社のカードで無料で乗ることができるトロリーバスに乗った。窓ガラスがないので風が強く、結構スピードも出すので良く揺れる。涼しくて気持ちは良いが、幼児連れは要注意だ。
DFSセンタの停留所で下りてレストランに入って驚いた。テーブルと椅子が並ぶ直径50m以上もありそうな広い円形のフロアの周りに色々な店が並んでいる。その沢山のテーブルが殆ど満席なのだ。やっと空席が出来て、久しぶりに日本食の寿司を頂いた。
(窓のないトロリーバス)
(広大なレストラン広場)

午後はアトランテイスサブマリンを予約してある。潜水艦に乗ってワイキキ沖の海中を散歩するツアーである。ツアーの出発はヒルトンホテルのすぐ前だが、チェックインに時間がかかるとこれに乗り遅れるかも知れないので、チェックインを後回しにして浜辺で遊んだ。海から立ち上がるダイヤモンドヘッドが格好よく見えた。高さは風神山程度だよと誘ったが、孫達は余り登りたくはなさそうだった。
時間になると普通の船が桟橋に接岸した。始めは船室に押し込められたが、出港するとデッキに上がることが許された。デッキに上がるとワイキキの街や浜辺、ダイヤモンドヘッドが広く見渡せた。
(桟橋からのダイヤモンドヘッド)
(船に乗って沖に出る)

10分も沖に出ると一艘の潜水艦が姿を現した。船に接岸してハッチが空けられると観光客が続々と出てきて乗り移ってきた。2艘の潜水艦があって、我々は2番目の潜水艦に乗り込む。1番目の潜水艦が沈み始めところを見ることが出来た。
2艘目の潜水艦が浮かんできて、それに乗り込んでハッチを閉められるのを見ると、いよいよ本当の潜水艦で水中に潜るのだと実感されてきた。船底に出来た窓から海中を覗くぐらいだろうと考えていたので、少し怖くなってきた。
(潜水艦に乗り移る)

潜水深度はメータで表示されている。潜水艦は60ftから100フftの深度であちこちに作られた漁礁を回って動き回った。漁礁を作るのに、使えなくなった船や飛行機を沈めてあったのは驚きだった。もぐり始めには鯵の群れが泳いでいたが、漁礁の周りには色とりどりの綺麗な魚が群れていてとても綺麗だった。
中には、フカや海亀などの大きな魚もゆったりと泳いでいた。海亀が船体に衝突してきて、「船長に罰金!」と冗談を言ったら、船内から喝采を受けた。
今日の乗客は日本人が多いからと言って、艦内の説明は日本語で行われ、外国人はイヤホーンを耳に取付けて翻訳文を聞いていた。これまたラッキー!
(色々な魚達に出会えました)

潜水艦遊びが終わって、しばらく浜遊びをしてからホテルのチェックインに向かうとトラブルが発生していた。なぜか部屋は一つしか確保していないと言う。旅行社に連絡をとって3部屋確保するのに2時間もかかってしまった。先に届けられていた託送荷物には夫々3つの部屋のNoが記入されていたので、旅行社の予約は受け付けられていたことは確かだが、チェックインが遅れていた部屋を、予約表のチェックを怠ってダブルブッキングをしたようだった。
部屋に入って気を取り直し、街に出て夕食を取った。二人の孫もダイヤモンドヘッドに登る気になったとの朗報を貰った。明日の午前中は、パパは水戸のジジババと一緒し、ママとさーちゃん、アキが日立のジジババの相手をすることになった。
(ビーチで遊ぶ)
(レインボータワー)

4日目:
今朝はダイヤモンドヘッドの方向に朝焼けが始まった。今日登ることが出来るようになったのが嬉しくて、サブマリンの乗場まで出かけてシャッタを押した。
昨日のチェックイン騒ぎのお詫びにと旅行社から貰った朝食券で、ビュッフェタイプの朝食を腹いっぱい食べてからハイキングの身支度をした。
ダイヤモンドヘッドにも旅行社のカードで乗れるトロリーバスが走っているが時間がかかりそうだし、登山の所要時間も今ひとつ時間がはっきりしないので、タクシーでクレータの中まで走った。評判のハイキングコースのようで、今日が日曜日であることもあって、駐車場入口には多くの車が行列を作っていた。
1人1ドルをはらって登山口まで歩くと大きな標識も立っており、トイレもあった。標識の前で写真を撮っていたカップルのシャッタを押してあげて、我々の写真のシャッタを押してもらった。
(朝焼けのダイヤモンドヘッド)
(登山口の標識)

ダイヤモンドヘッド・クレーター(火口内)は広い草原になっていて、ブーメランの投げあいをしているグループもあった。草原の真ん中に出て360°に広がる外輪山を眺めた。正面の一番高い岩山がダイヤモンドヘッドらしい。高く見えるが標高は232m、登山口が60mぐらいらしいから登る高さは170m、大したことはなさそうだ。
(ダイヤモンドヘッドの火口の中から)

始めはコンクリートで舗装された広い歩道を歩く。もう下ってくる人がいて、ハーイと声をかけながら行き違う。クレータ入口のトンネルは朝6時に開かれるので、9時過ぎの今は、もう下って来る人がいても不思議ではないのだった。
歩道の両側は草ぼうぼうだが、その中にサボテンが密生していて、アキが興味を示した。他にも目立たない見たことのない草や花があったが、余り時間を掛けていると午後の予定に間に合わなくなったら大変だと、適当に切り上げさせた。
しばらく行くと舗装はなくなり、山道になってきた。勾配もちょっと急になってきて「山道」になってきた。地形に合わせてクネクネとしいていて谷側を柵でガードしてあるので狭い。すれ違う時には、お互いにぶっつからないように一寸気を遣った。
(始めは平坦な舗装路)
(九十九折の山道を頑張る)

登っていくと段々と景色が見えるようになり、やがて1つめの展望台に到着した。クレータの全体が見渡せ、その上にハワイカイの海岸線からココヘッドまで展望できた。狭い場所なので、写真だけ撮って席を譲った。
1つめの展望台を過ぎるといよいよ階段が始まった。76段あったがあまり急でなかったので、比較的楽に登れて苦情も出なかった。
(中間の展望台で一休み)
(最初の階段の始まり、76段)

階段を登りつめるとトンネルがあった。素掘りのトンネルで、小さい明かりが点いてはいたが、薄暗く狭いので、太った外人さんと出会ったときは道を譲った。
トンネルを出るとすぐに2つ目の階段があった。これがうわさの99段! 1つ目の階段よりかなり急になっていて、段数も99段あり登り甲斐があった。ここを登ったところにまた2つ目のトンネルがあり、このトンネルに入ると螺旋階段を登るようになっていた。
暗い螺旋階段を登りつめるとコンクリートに囲まれた狭い部屋、ここは軍事統制室だったところらしい。ここからの出口は窓のように狭くて高さもないので、しゃがみながら這うようにしてやっと外に出る。
(狭く暗いトンネルを潜って)
(また階段、99段だ)

外へ出ると視界一面に海が広っていて綺麗だった。暗いところから飛び出したので感激したが、後ろからどんどんと人が出てくるので立ち止まってはおれない。
柵がなければ怖くて通過できそうもない狭いトラバース道を少しだけ歩くと20段ほどの階段があり、これを登るとついに頂上到着!まさに360°のパノラマビュー! 青い海、ワイキキの街並み、さわやかな風とさわやかな空。「登って来てよかったね!」
(山頂からは360°の大展望)

山頂は狭くて記念写真を撮るのも順番に譲り合いながらシャッタを押していた。
その狭い山頂の中に、一段高い展望台が作ってあった。こここそ狭いので、長居はできないが、泊まっているホテルを見つけたりしながらしばらく楽しんでいた。
(ホノルルをバックにエーイ!)
(ホテルが見えるよ!)

何時までも楽しんでいたい山頂だったが、次々登ってくるので長居は無用。狭い窓から螺旋階段に下り、階段、トンネル、また階段と下り、途中で休みを入れようかと思ったが、孫達は先に元気にどんどんと下っていった。登山口に着くまでわずか25分だった。
(山頂から隙間を潜る)
(どんどん下る)

クレータまで下って陽射しを木陰でしのぎながら昨夜仕入れておいたお八つを食べた。登り切った満足感が顔に出ていた。
思ったよりもずいぶん早く下りてきたので、帰りはタクシーをキャンセルして旅行者カードで乗ることが出来るトロリーバスを待って乗り込んだ。トロリーがトンネルを潜ってクレータの外のバスストップに着いた時、乗ってきた人の顔を見て驚いた。パパと水戸にジジババだった。打ち合わせたわけでもないのに全くの偶然だった。
パパ達はまだ朝食をとっていなかったので、街でトロリーを下りてからまた別行動。ビーチで遊んでからハンバーガ店で昼食食べて、歩いて午後のバスの出発場所に向かった。
(またビーチ遊び)
(待ち合わせ場所)

午後のバスツアーはまず、「この木なんの木」のモアナルアガーデン。通常の土日は現地の人が優先の行事があって観光バスは入れないらしいが、今日は特別入場が許された。大きな木が2本あって、どちらがそれか少し迷ったが、奥のほうの木であることに衆議一致した。目の前にして見て、確かに大きくて格好も素晴らしい。色々な記念写真を撮った。
(この木なんの木・気になる木)

次はパールハーバーを横に見ながらハイウエーを走ったドール・パイナップル農園だった。ツアーの名前も「パイナップル満喫!のんびりコース」である。DOLEの売店に入って、さーちゃんは目を輝かせて可愛いお飾りのショッピング、アキは甘酸っぱくて冷たいパイナップルアイス。農園内を回る小さな列車も走っていたが、これに乗る時間は許されなかった。
売店を出て、以前は一面のパイナップル畑だったところを走ったが、今はパイナップルが暴落して作られておらず、草ぼうぼうの荒れ放題だった。ハワイの新しい農産品は、マカダニアンナッツとコーヒらしい。
(ドール・パイナップル農園)
(パイナップルアイス)

夜はシェラトンホテルでポリネシアンデイナーショーを楽しんだ。太平洋に漕ぎ出したポリネシアの男女が繰り広げる神話の歌劇。終わりに出たファイヤダンスが迫力があった。お酒を飲み美味しい料理を味わいながら楽しんだ。
(ポリネシアン・デイナーショー)
(早く食べたいな)
(酋長さんと記念写真)

5日目:
豪華な部屋で貧しい朝食を食べているのがちぐはぐだったが、昨夜買い込んでおいたパンで簡単な朝食をとってから、ホノルル空港までのシャトルバスを待った。中庭の南洋植物やペンギン、鳥、置物、それに青い空。分かれるのがまだ惜しい。
それにしてもホノルルでは日本人が多かった。ハワイ島では日本人に出会うことは少なかったが、こちらではバスを待つ間、通りを歩く人を見ていると8割以上が日本人というところもあった。
(ヒルトン中庭)
(ヒルトンレイボータワー)

シャトルバスでホノルル空港に向かい、JO機で成田に飛び、パパの車で日立まで送ってもらって楽しい旅が終わりました。思い出一杯で付ける写真が多くなってしまいました。




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