W43.風神山から真弓町へ
(春の花を求めて)

1.動 機
我家から見上げる風神山がヤマザクラでピンクに染まってきた。風神山の鉄塔の丘にはヤマザクラの植栽地があり、去年1月孫達に真弓神社の爺杉を見せに歩いた時に、そのヤマザクラの大木群が気になって花の時期に来て見ようと話し合ったところである。先日の同期会ハイクで、満開の愛宕山のサクラと吾国山のカタクリを見て十分に満足していた和子は、風神山を見上げながらヤマザクラを見に行こうよと誘っても動こうとしなかった。ところが、千葉在住の玉造さんから千波湖と神峰公園の満開のサクラの写真をメールで送られてくると、日立の住人が日立のサクラを見ないで今年を終えるのは拙いと思ったか、やっと出かける気になった。
風神山への登りの途中、日立市の「私の好きな地域のさくら22選」に選ばれた日研のサクラ並木の花のトンネルを楽しみ、風神山に登ってからはあちこちに現れるヤマザクラを見上げながら歩き、サクラ植栽地の近くでは始めてその所在を知ったニリンソウの大群落を楽しんだ。帰りは往路を引き返すのは気が利かないと、送電鉄塔点検路を使って常陸太田の真弓町に下ってみた。

2.データ
a)山域:風神山(242)
b)登山日:2009/04/13(月)晴
c)コースタイム:
日立自宅 9:50 = 電器店駐車場 10:00 ---- 10:10 日立研究所坂 10:20 ---- 10:30 風神山登山口 ---- 10:50 風の広場 11:00 ---- 11:45 展望台 ---- 11:50 鉄塔の丘 ---- 12:00 ニリンソウ群生地 12:05 ---- 12:10 鉄塔の丘(道迷い) 12:25 ---- 12:35 #70鉄塔 ---- 12:55 東真弓BS ---- 13:20 赤羽根BS 13:25 = 13:35 石名坂BS ---- 13:45 電器店駐車場 = 13:50 日立自宅
d)参加者:和子
e)地形図:1/25000 「常陸太田」

3.山行記録
目の前の風神山に登るのだから我家から山靴で出かければいいのだが、近所の目を気にして車に乗って出発する。近くの御馴染みの電器店の駐車場に車を置かせてもらって歩き始めた。車がどんどん走っている国道沿いを避けて、山際の道に迂回して日研入口に向かった。
日研入口の坂道の桜並木は今が満開だ。丁度施設の団体が行列を作って花見歩きを始めたところで、風が吹くと桜吹雪が巻き上がり、園児達は満面の笑顔で「綺麗だね」「スッゴーイ」と賑やかで幸せそうだった。桜並木は正門までU字に曲がる500mの坂道の両側に続いており、正門の中の構内路にも続いていた。
(「私の好きな地域のさくら22選」日立研究所の桜)

日研の正門前から柵沿いの登山道を歩くと、柵の中にタンポポが群落を作っていた。野の草タンポポもこれだけ賑やかに咲いていると綺麗だ。キブシなどを眺めながら裏門に回ると、構内のサクラも満開で見事だった。なんともサクラの多い研究所である。
電開研前を通過すると風神山が見えてくる。我家から見るよりも山が近くなっただけ、ヤマザクラがもっと鮮やかに見えていた。
(春の花タンポポ)
(エネ研前からの風神山)

登山口から舗装された登山道を歩き始めると、もう下ってくる人もいる。挨拶を交わしながら登ると、道端のスミレやキブシの花が賑やかだ。山頂入口の風の広場の展望台に上がると、ヤマザクラの下のベンチで休んでいる人がいる。毎日登って来ていると言う。
展望を楽しみながら休んでいると、「久しぶり!」と和子の知り合いのTさんが笑顔で声をかけてきた。真弓神社まで歩いて引き返してきたところだそうで、帰りにニリンソウの群落地に立ち寄ったら綺麗だったとのこと。ニリンソウの群落地があることも知らなかったので場所を詳しく教えてもらった。Tさんの旦那様もこの山にきているはずなのだが、家を出るのも別、旦那様はいつも走って登るので今どこを歩いているか判らないとのこと。10年来こんな風神山歩きが続いているとのことだったが、変わったご夫婦もあるものだ。(いつも一緒に歩いている我が夫婦のほうが変わり者か?)
風の広場の先の駐車場には5台ほどの車が停まっていた。舗装の登山道を歩くのが嫌で、ここから歩き始める人も多いようだ。展望台まで歩いて行く途中、多くの年配ハイカーのグループに出合った。みんな空身で歩いている。すぐ下の団地からだと、午前中の半日ウオーキングに丁度いいのだろう。
展望台で霞んだ風景を眺めてから鉄塔の丘に向かうと、ここのヤマザクラも満開で風情があって綺麗だったが、日研のソメイヨシノを見た後では少し迫力に欠ける。
(風の広場のサクラ)
(ヤマザクラ植栽地)

ニリンソウの群落地は鉄塔のすぐ北にあった。Tさんは最近盗掘で狭くなったと言って嘆いていたが、歩道の両側に沿って50mぐらい続いて咲いている様はなかなか見事だった。
(ニリンソウの群落地)

鉄塔点検路を伝って真弓の集落に下る積りで、鉄塔に戻ってから入口を探して林道を西に進んだが、次の鉄塔との間に深い谷間が出て来て間違いと気付いて引き返し、今度は鉄塔方向に向かう薄い踏跡に入り込んだが、途中で藪になり再度引き返すことになった。展望台から鉄塔の尾根を見た時、鉄塔尾根は一つ北にあると思い込んでいたのが間違いの元だった。15分のタイムロス。
その気で見ると鉄塔の丘には#70鉄塔を示す黄色い標柱が展望台方向を示しており、展望台の手前から左に分かれる地形図にない林道が分かれており、この分岐点にも黄色い標柱が立っていた。この林道に入ると道は大きく湾曲して次の鉄塔の方向に向かい、鉄塔前で普通の狭い点検路になった。バスの発車時間まで1時間近くあるので大丈夫だとは思ったが、2時間おきにしかやってこないバスなので遅れたら大変だと気がせいて足が速くなる。東真弓バス停に着いた時にはバス到着時間にまだ30分あった。バス停で待っているのも退屈なので、次のバス停まで散歩気分で歩こうと思って歩き始めたら、次のバス停がなかなか現れない。赤羽根バス停に着いたときには25分経っており、2kmも歩いていた。汗を拭いているうちにバスがやってきたバスに飛び乗った。
(展望台からは鉄塔尾根が北に見える)
(#70鉄塔から点検路を下る)

10分ほどバスに揺られて日研手前の石名坂バス停で降り、日研坂の桜並木をもう一度眺めて駐車場に戻った。




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