W84.磐梯山(孫との登山 No.7)
1.動 機
孫達は大きくなるにつれて友達付き合いなど色々と忙しくなり、なかなか登山に誘えなくなってきた。夏休みも終わり近くなって、5年生のあきちゃんから「宿題も大体片付いたのでお山にも行けるよ」と嬉しい連絡が入った。早速目的地の候補を検討した結果、八方台から磐梯山に登ることにした。磐梯山にはジジババは何度も登っているがいつも悪天候、山頂からは猪苗代湖も桧原湖も見た覚えがなかった。今回はこのリベンジも楽しみにして登った。
2.データ
a)山域:磐梯山(1819m)
b)登山日:2009/08/25(火)曇後晴
c)コースタイム:
日立自宅 6:25 = 6:40 日立南IC = 7:40 阿武隈高原SA(朝食) 8:15 = 8:55 磐梯河東IC = 9:30 八方台登山口 9:45 ---- 10:10 中の湯 10:15 ---- 11:45 弘法清水(昼食) 12:10 ---- 12:40 磐梯山 13:30 ---- 13:50 弘法清水 ----(お花畑)---- 15:15 中の湯 15:25 ---- 15:50 八方台登山口 16:05 = 毘沙門沼 = 16:50 猪苗代IC = 18:00 中郷SA(夕食) 18:45 = 19:05 日立南IC = 19:15 日立自宅
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(磐梯山登山ルート) | (磐梯山登山ルートの高低差) |
d)同行者:あきちゃん、和子
e)地形図:1/25000 「磐梯山」
3.山行記録
前日水戸まであきを迎えにいって、東海のアトムワールドで勉強をしてから日立に泊まった。当日は朝食を取らないで出発し、朝寝坊のあきを後部座席に寝かせたままで日立南ICから阿武隈高原SAまで走って、ここで暖かい朝食を取った。郡山を過ぎて猪苗代近くに来ても磐梯山は雲の中に隠れていた。磐梯河東ICで高速を降りてゴールドラインに乗り、途中の展望台に立ち寄りながら猪苗代湖や滑滝を眺めたが、磐梯山の山頂は何時までも雲の中だった。午後からは綺麗に晴れるはずと自分に言い聞かせながら八方台まで走り、広い駐車場に入った。平日なのに50台ほどの車が停まっていた。トイレを使い、身支度を整えて歩き始めた。
中の湯までは鬱蒼としたブナの林の中、林道のような広い道を歩いた。後半は路面が雨で流されて荒れていたが、なだらかな勾配が続いて丁度いい準備運動になった。
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(八方台登山口) | (ブナの林道) |
硫黄の臭いがしてくると中の湯温泉の旅館跡だった。ここまでは荒れてはいるが広い道が続き、中の湯の繁盛していた頃には車も入って来ていたのだろうか。広い大きな温泉宿は、屋根瓦が落ち、壁が破れている様は痛々しい感じだった。
一休みして歩き始めると、はじめは木道があったりでなだらかだったが、裏磐梯への分岐を過ぎるとだんだんと急坂になってきて登山道らしくなってきた。大きな石が露出した道になったが、あきも5年生になって足も長くなった。年寄り二人をおいてどんどん登っていった。
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(中の湯跡) | (いよいよ登山道) |
中の湯から弘法清水の間は、ところどころ左手に裏磐梯の展望が開ける。吾妻連峰は半分雲に隠れているが、桧原湖、小野川湖、秋元湖が並ぶ手前には茶色い色をした銅沼も見えていた。あきは赤沼の向うに毎年パパママと一緒にスキーを楽しみに来る裏磐梯スキー場があるのを見つけて、昨日買ってもらったばかりだという携帯で写真を撮っていた。
展望所で一休みすると、少し下り坂になった。折角登ったのに下るのはけしからんと不満顔。
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(裏磐梯展望) |
また急坂を登って弘法清水に着き、冷たい水に浸したタオルで顔を拭いて気持ち良さそう。茶屋に入ってジジババはなめこ汁を注文して昼食にしたが、あきはホットコーヒを注文して美味しそうにすすりながらパンをかじっていた。
ここから山頂までが今日一番の急坂、石を跨ぎながら登っていく。もう下ってくる人が多くなり、出会う人毎に「小さいのに元気だねえ、頑張って」と声をかけられる。小柄なあきは何年生と見られているのだろう。
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(弘法清水で昼休み) | (山頂まで急登) |
山頂のガレバまで上がると、一人でどんどん山頂まで早足で登っていった。てっぺんの石の上に上がって、携帯を出してママに磐梯山登頂のメールを打っている。昨日買ってもらったばかりの携帯をもう使いこなしている。子供は対応が早い。
ジジババも追いついて証拠写真を撮ってから、お八つを食べながら周りの山や湖の勉強をした。記念のサインをするのだと言って、白い小石を見つけて、大きな石に「09.8.25」と書き込んでいた。
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(登頂バンザイ!) | (記念日サイン) |
念願の猪苗代湖が綺麗に見えていた。ジジババはこれで今日は満足、満足。
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(猪苗代湖展望) |
山頂でゆっくりと遊んでから弘法清水まで急坂を下り、ここからお花畑に寄り道して帰ることにした。小屋の右のザレ場を下っていくと、アキノキリンソウやヤマハハコ、エゾシオガマ、シラネニンジン、ウラジロタデ、タカネナデシコ、ノリウツギなど色とりどりの花が咲いていた。あきは花の名前にはまだ興味を示さない。
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(弘法清水からお花畑へ) | (お花畑) |
20分お花畑を歩いて登山道の分岐に戻り、ここからは往路を引き返した。中の湯で一休みしたあたりから、あきが足の調子が悪いと言って立ち止まることが多くなってきた。いつも遊びまわっていると言っても、坂道を歩く筋肉はいつもとは違うのだろう。帰りの車の中でも眠りっぱなしだった。
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